Dramatic-life 3rd -12ページ目

計画的避難区域

地震が収まりませんね。。
被災後、一か月の今日に、これだけの地震が原発直下で起こるとは・・・
地元住民の復興への意欲が削がれないで欲しいと願うばかりです。

大津波の被害は無かったということですが、
原発は現在、放水・窒素注入・復水器への汚染水移動など、対応中の案件が多いです。

地震が起こったということで、何か影響が無いかは心配でしたが、
今発表されているところでは、放水・窒素注入一時中断はあったものの、
現在は復旧しており大きな影響は出ていないということです。

さて、そんな中、以下のようなニュースが出ています。

 ・福島・浪江で34ミリシーベルト=大震災後の積算放射線量推計―安全委

 ・<福島第1原発>住民に戸惑いと不安…計画的避難区域指定

 ・<福島第1原発>牛を置いていけぬ…計画的避難区域指定

20㎞圏外の地域の積算被曝量が洒落にならないことになってきています。
また、これらは外部被曝のみの計測値であり、土壌汚染により土からの被曝や、飲食・呼吸による内部被曝について計測されていない可能性があります。

そうだとした場合、それらを複合的に足し算していけば、被曝量はもっと高いことになるでしょう。。
今後ヨウ素などの値が減れば現在より、被曝量減少の可能性はありますが、それでも年間100ミリは簡単に超えてきそうな数値です。。
子どもがいる方は絶対に避難が必要と思われますし、大人でも後々かなり危険なことになる可能性があります。

こうしたことを受け、20㎞圏外でも「計画的避難区域」の設定が始まったようです。
とっとと、避難範囲を広げるべきだとは思うのですが、、財政面ではかなり厳しいのでしょう。。

また、牛などの家畜は移動できないですから死活問題です。
流石に貼りませんが、退避圏内では残された牛が飢えの為に死んでいっているようで、ネット上には画像がありました。
家族同様に育ててきた家畜がそうなるのは、心情的には厳しいでしょう。。
(とはいっても、一消費者としては、その牛による製品は絶対に出荷してほしくないですが、、)

実際の現場での混乱は想像すら出来ません。
ただ、このまま逃げないのは大変危険だと思われます。
しかし、全てを分かった上で「終の住処」からは離れない、と決定する人は今後多く出てきそうです。。
こうした行動に対する、是非は祥には口を挟めません。。

ですが、、被曝量がどこまでになるのかにもよるでしょうが、、放射線障害は楽に死ねるようなものではない場合が多いので、、正直、逃げてほしいと思います。

また、こうした方たちの存在とは裏腹にネット上では、遊び半分的な気持ちで退避圏内に突入する方がいるようです。
本人たちにからすれば、軽い遊び程度かもしれませんが、将来的なことを考えると本当に「命がけ」となる可能性があるので、見るに堪えません。

サイト作成から2週間

ちょっと一息いれて振り返ります。
今回の地震(というか主に原発)に関するサイトを作成して2週間が経過しました。

はっきり言って、2週間前の原発に関する情報統制は本当に酷かった。
今だって、かなり酷いものだけれど、それでも今は徐々にメディアでも取り上げられるようになってきた。

小さい頃から、放射線障害の恐ろしさについて、母親の読書の影響で知っていたからこそ、
今回の原発に関する問題が出てからはニュースにかじりつきでした。

また、それに伴って恐怖を感じたことがマスメディアの情報統制。
そして、ネットでさえそれに左右される人々の多さ。

2週間前。

テレビでは色々なコメンテーターが出ていたけれど、原発の危険性を訴える人はいませんでした。
それどころか、内部被曝に関する説明をまともにする人すらいません(これは今もかな・・・)
また、食べ物からの内部被曝に関して、「体内には一切取り込まれず排出される」という科学者も。。
東京は何があっても絶対安全だという東大教授。(水汚染されましたね。。)

海水放水による塩大量発生による問題もとりあげず。
こっそり、暫定基準値をあげていたことも報じず(これも今も・・・?)
今までの日本ではどのように暫定基準値を設けていて、海外の輸入を拒否していたかも報じず。

海外の救助隊早期撤退も報じず。
米国はじめ海外の対応が80㎞以内退避とした事も報じていませんでした。


今から振り返っても、かなり徹底した情報統制がしかれていたように思います。
そして、それを頭から信じてしまい、自分で調べようとすらしない人が非常に多かった。
ネット内ですら、危険性を訴えれば「テレビではそんなこと言ってない」という意見が強かった。

ネット上では、テレビや政府を簡単には信じない人が多いように思っていたけれど、
今回ばかりは簡単に信じてしまい、自分から調べる努力を怠る人が多かったように思います。

それでも先週ぐらいから、ネット内でも「もはや、政府は信じられない」という流れが多くなり、
ここ数日になって、マスメディアでも原発関連のニュースについて細かい点も取り上げるようになりました。
(海外の避難区域や、放射能汚染予測データ、SPEEDIの観測データの未公表についてなど)


今回の事は、命に、そして将来の子どもたちに関わってきかねない大事件です。
そして、原発問題は決して収束していません。
(最近、まるで収束したかのように思っている人がいて恐ろしいですが、、)

前にも伝えたように再臨界している、という話はまだ事実関係が分かりません。
仮に再臨界していなかったとして、今後、食べ物からの内部被曝が今以上に重くなってくるでしょう。
産地に注意が必要な生活は、恐らく長く続きます。

「原発問題について調べてもしょうがない。対処のしようがない」

そんな言葉をよく聞きますが、それは間違いです。

再臨界しているかもしれない、という話を聞けば、普段以上に気をつけることができます。

マスクをしっかりとして、塵埃の放射性物質にいつも以上に気をつけたり、
水が汚染されるかもしれないから、飲み水を気をつけたり、
いざという時の為の避難用意をしておいたり、

放射能基準値に対する政府対応の甘さが分かれば、食品産地へのこだわりを更に気をつけることができます。

それらは、小さな事かも知れません。
また、情報が間違っていて、色々とした準備・対応が無駄に終わる可能性もあります。

ですが、こうした対応については可能な限りやっておければよいと思います。
放射能災害の恐ろしさは今すぐに出ないことですが、実害が出てからの後悔は遅いのです。

幸いにして、祥のようなサイトも数多く見かけるようになりました。
どうか、このサイトを見た方、しばらくの間は情報収集を自分でもされるようお願いします。
そうした方への一助になれればと思い、しばらくはサイト更新を続けるつもりです。

祥はできるだけ、情報元をしっかりとして記事を書くようにしたいと思っています。
ですが、あくまで素人で、個人ですので情報の正確さ・考察には限界があります。
予防線を張るようで申し訳ないですが、その点は承知しておいて頂ければありがたいです。
(個人でこうしたサイトを営むことは結構リスクも背負うのです。。)

何はともあれ、今後、この原発問題が収束していくことを願いつつ、
しばらくは気になったニュースはとりあげていくので、今後ともよろしくお願いします。

ある被災者の本音

ある匿名ブログに書かれた以下の書き込みが話題をよんでいます。

以下、抜粋します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

頑張れとか復興とかって、多分、今言うことじゃない。
頑張ろう、頑張ろうって言うけど、

家が流されたんだよ?



と、福島の兄に電話したら、言われました。



おまえ、ちゃんと分かってるの?

超つらいとき、「とりあえず帰りたい、もう帰りたい」っていう、

あの帰る家がね、全部流されたんだよ。

俺、もう、家ないの。

明日も頑張ろう!って決意するような場所がね、ないわけ。

今日も疲れた―!ってドア開けてホッとするような所がね、

全員、一瞬にして、心の準備もなく、いきなり11日から消えたわけ。

おまえ、家ないのに頑張れる?

服も漫画も、化粧道具も、アルバムも、大事にしてたもんも、全部いっきに無い。

よし、頑張ろう!って思える?

すげぇ言われてるんだけど、CMとかで、頑張れ頑張れとか。

ちょっと気を許すと、「一緒に頑張ろう!1人じゃない!」とか言うわけ。

いや、おまえら家あるじゃん?そのCM撮ったら家帰ってるじゃんって。

仕事もあるじゃんって。

おれ、船、なくなったんだぞって。

多分、漁師はもうできないと思ってる。

もう、なーーーんもない。

どう考えたら、今、頑張れるんだよ。

ちょっとでも頑張れる何かが、今、俺たちにあるのか?

「いや、今はこっちで頑張るから、おまえらは1年ハワイでゆっくりしてきな」

とか言われたい。

「おまえらが帰ってくるまでに片づけとくから。家も建てとくから」

とか言われたい。そしたら、俺だって頑張るよ。

毎晩、うなされるし、夜いつまでも眠れない。

流された人を何人も見た。

顔見知りも流された。

その頭にある映像を何回も思い出す。

そのたび、津波がこうくるって分かってたら、あの人を助けられたかも、とか。

時間が戻せたら、隣のおばあちゃんちに寄ってあげたかった、とか。

1人でも助けて英雄みたくなったら、まだやる気が起きたかな、とか。

俺、1人で逃げてきたわけ。

誰も助けなかった。おばちゃんとか、何人も追い抜いて逃げた。重そうなもの持ってる人とかもいたのに。

もう100万回くらい、100通りくらい後悔している。

4日目にやっと町に行っていいと言われて、

どっから手をつけていいかわからないどころか、

いっそもう何もしたくなくなるような町だった場所を見て、

ここを復興だなんて、微塵も思えない。今も。

蓋をしたい。見たくない。

町を見ると、死にたくなる。

自分の人生は、もう終わったなって思うよ。

こっからは、もう、どう頑張っても金持ちにもなれないだろうし、

家だって、もう、二度と持てる気がしない。

何も希望なんかないよ。

そんな俺たちがさ、避難所で、CMでアイドルや俳優を見てさ、

「一緒だよ、1人じゃない」とか言われるたびに、

ああ、あの世界は自分たちとは、もう全然違ってしまったんだと思う。

家がある人の言葉だなーと。安定してるなーと。

そんなCMとかして充実もしてんだろうなーと。

家が流されてなくてさ、帰る場所があって、仕事があって、

地に足が付いてる人が、すげぇ神妙な顔で、お洒落な服で、こっち見て何か言ってるな、と。

おまえに言われたくないと。ほんとに。何も言わないでほしい。

大丈夫なわけがない。

おまえらに大丈夫だよ、とか言われても、大丈夫なわけがない。

どう見たら、この状況が大丈夫になるのか、胸倉つかんで聞いてやりたい。

でも、怒る元気もない。やる気もない。

ボランティアや取材のやつらも来て、色々写真とか撮って、

「実際みると、テレビとかとは全然違いますね」とか言ってて、

数日たったら「元気出して頑張って!」とか言って、

自分たちの家に帰っていく。

正直、復興なんてクソ喰らえだと思うよ。



「何か、できることある?」

何を言っていいかわかんなくなって、兄に泣きながら聞いたら、

「正直、不幸になってくれたら嬉しい」

と言われた。

「俺たちを幸せになんてふざけたこと思わないで、

 俺たちの分、そっちもみんな不幸になってくれたらなー」

と言われた。

「俺たちを想って歌とか作られても今は不愉快だから、

 東京も全部流されて、それでも「頑張ろう」って言われたら、

 頑張るよ。その人の歌なら聴く。

 知らないやつに、馬鹿みたいに「頑張って」とか「大丈夫」とか言われると、

 今は正直、消えてほしくなるよ。

 募金は嬉しいよ。で、ボランティアじゃなくて、ビジネスで、仕事として、

 町を復興に来てくれた方が、こっちも気兼ねなく色々頼めて気が楽。

 正直、ボランティアに「ありがとう」とか言うのも苦痛。」

と。




兄と電話で話してから、テレビを見てたら、すごくモヤモヤしてしまって、増田に書きなぐりました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ※「増田」とは「はてな匿名ダイアリー」のことらしいです。

あくまである一被災者の方の本音ということですが、、非常に考えさせられる言葉です。。

出荷制限解除の誤魔化しが判明

書きたい事がありすぎて、全然追いつかないのですが、以下のニュースが出ています。

 ・【放射能漏れ】原乳の放射性物質、基準値下回る 福島

以下に全文を抜粋します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

福島県は8日夜、福島第1原発事故を受けて、7日に実施した原乳の緊急時モニタリング検査(4回目)で、放射性ヨウ素、セシウムが暫定基準値を上回った検体はなかったと発表した。

 県によると、今回から検査方法を改め、前回(3月29日)に暫定基準値を下回った市町村の原乳は戸別検査をせず、県内10の乳業メーカーなどが、他の市町村産と混ぜた後の原乳で測定した。

 県は、約1週間後に予定する次回検査で、基準値を上回らなければ、国と調整して出荷制限を解除していく構えだ。


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今の段階で、放射能の基準値を下回るのかはかなり疑問が残っていたのですが、こういうカラクリがあるようです。
他の地域の市町村と混ぜた後の原乳で測定したら、そりゃ下がりますよね。

政府は基準をしっかり守ろうとする意思はなく、農家への補償を第一に嫌がっていると見てよいと思います。
それはつまり、「一般市民の食の安全は無視される」ということに直結しています。
今回のニュースでは原乳だけですが、上記のような検査がまかり通っている、ということは、
他の食品の基準値検査も警戒が、購入者単位で必要です。

「風評被害」なんていう言葉に騙されず、「実害」から自分の身は自分で守らなければいけません。
何度も言いますが、今の政府の発表を盲信することは非常に危険です。

最終的判断はお任せしますが、少しでも気にされる方は、産地の確認が必要だと思います。

野菜などの買い控え

「風評被害に負けない」なんて言葉をよく見かけるようになりました。

海外が日本産を輸入禁止にすれば、「風評被害」とあたかも外国の対応が過剰反応で悪いような態度の日本。
はっきりいって国家として最低の対応だと思います。

日本の放射能に対する基準値がいい加減になっているのは今までの対応からして明らかです。
また、半減期8日のヨウ素の値が目に見えた形で減ってきておらず、
現在でも放射性物質は福島第一原発から流れでていると言われており、それらも今後、土壌などに染み込んでいくでしょう。

こうした中、「水の汚染度は三日平均で」なんて話も出てきています。
今後の汚染拡大の可能性が低いならば、こんな規制緩和措置は取らないでしょう。

そういった状況だというのに、政府は依然「健康にはただちに影響は無い」を繰り返しています。
また、一時は基準以上の放射線量が観測された野菜などの規制解除が始まりました。

 ・農産物出荷制限 福島・喜多方市などの原乳や群馬県産ホウレンソウなどの出荷制限解除

今の政府の対応や、原発状況から考えて、本当に基準値以下に下がったのか疑うのは当然でしょう。
また、海外への輸出では、福島県産を愛媛県産と偽る産地偽装も発生している状況。

諸外国の対応の理由は、こうした一連の流れで近隣諸国からの信頼を失い続け、
更には、諸外国の輸入規定の放射能基準値を超えている結果であって、決して「風評被害」ではありません。

日本国内については、初期の頃から、基準値をしっかりと守り、流通に厳しく制限をかけ、それをアピールできていれば、
他の野菜や、他の地域の野菜の買い控えは起こらなかったかもしれません。

それを、補償を嫌がり、基準値を改訂し、流通の制限のかけ方も、曖昧さを残すような対応。
そして基準値や、流通の制限に疑問が積もり、多くの野菜が購買者から見放されている気がします。

野菜が安全だと言われても、こうした状態である以上、本当に安全か疑問が残るのは当たり前だと思います。

そうした情勢の中、この時点で「学校の給食で使うんです。もちろん安全な野菜ですから」といって、福島県産の品物を購入していた方もいるようです。

勿論、こうした食品などに対する最終的な判断は個人になるでしょうが、この時期の野菜を信じることを、他人(しかも子ども達)に強要するのは絶対に違うと思います。