ドラゴンクエスト日記 -85ページ目

010.ローレシア城---ささやかな凱旋  on ドラゴンクエスト II

ほんのちょっと離れていただけなのに、ずいぶん懐かしく感じられるローレシア城の城門が近付いてきた。
俺の姿に気がついた哨戒兵たちが、歓声の声を上げて出迎えてくれたのが泣きたくなるほどうれしかった。



まだハーゴンを倒したわけじゃない。仲間の一人すら見つけてもいない。
いったい何をしていたのかと問い詰められても不思議ではないのだが、それでも俺が無事だというだけで喜んでくれている兵士たちに思わず胸が熱くなった。



久しぶりに歩く城内は、なんだか以前よりも狭く感じられる気がする。
ずっとこの城内だけが俺の住む世界だったのだが、冒険の旅に出て外の世界の大きさに気づいたからかもしれない。



歩き慣れた道をたどり、王の間へと向かう。
通路の装飾一つ一つに思い出があり、幼かったころの自分の姿が浮かび上がってくる。
今の俺もローレシアの王子であることに変わりはなく、今から会おうとしている人物と父と子の関係であることにも変わりはない。



しかし今の俺は一介の冒険者となっており、これから会う人物は一国の王。
それを肝に銘じ、決して馴れ合ったりしないよう気をつけないと。
何か問題が起きたら、いつでもここに帰ってくればいいなどとふやけた気持ちで踏破できる旅路ではないのだ。



王の間へと向かう階段の前には、取次ぎと警備をかねた兵士が待機している。
俺が近づいてくることに気づいた兵士は、さりげなく俺の前に立ちふさがった。
それが彼の職務であり、もしそうしなければ逆に厳罰を与えらることだろう。



たとえ俺がこの国の王子であろうと、一度外の世界に旅立った者をすんなりと王の前に連れ出せるものではない。
俺がハーゴンに懐柔され、その刺客として送り込まれていないと誰が断言できるのだろうか。



形式ばった受付を済ませた後で、歴戦の強者であるその兵士がじっと俺の目を覗き込む。



う・・・なんだよ。
しかしそれは彼なりの人物審査だったらしく、俺がハーゴンなどに懐柔されていないと確信を持ってくれたようだ。



そして王の間へと続く階段を上った俺は、久しぶりにローレシア王と対面した。
ローレシア王の玉座の隣にある、もう一つの席。ついこの間まで俺が座っていたその席は、今も空席のままだ。



いつかまた二人で、親子として、ここに座る日がくるのだろうか。



などという甘っちょろい思いはきっちりと心の奥底に蓋をして閉じ込め、俺とローレシア王はむしろ事務的と言っていい会話を繰り広げる。
もちろん議題はサマルトリアの王子の行方だ。



しかしまたしても行き違いになったらしく、彼はすでにローレシア城を出発していたようだった。
「さきほどサマルトリアの王子がリュースを尋ねてきたぞ。しかし、そなたがサマルトリアに行ったと知ってまた戻っていったようじゃ」



俺は大きくため息をついて天井を仰ぎ見た。ここまで行き違いになってしまうのもただの偶然なんだろうか。
まさかハーゴンの陰謀というわけじゃないだろうな・・・。考えすぎか。



しょうがないので、もう一度サマルトリア城に戻るしかなさそうだ。
父上・・・いや、ローレシア王にしばしの別れを告げ、かつての自分の家をあとにした。


==================今日のリュース==================

      LV  HP  MP   GOLD   Exp
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リュース  5   52   0    397    222
      どうのつるぎ(E)、かわのよろい(E)、やくそう×2、どくけしそう×2、こんぼう

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