ドラゴンクエスト日記 -87ページ目

008.勇者の泉の洞窟---ロトの守り  on ドラゴンクエスト II

洞窟に足を踏み入れると、奥のほうから湿った風が流れてくるのがわかった。
一人で洞窟に入るのはもちろん初めての経験だが、弱音を吐いている場合ではない。
びくびく歩いているところをサマルトリアのパルス王子に見られたくないしな。



洞窟のあちこちで繁殖しているヒカリ苔が、土壁でできた空間を淡く照らし出している。
視界がいいとはいえないが、真っ暗闇の中をたいまつを持って歩き回る苦労に比べればはるかにマシと言える。



今から一〇〇年前に竜王がアレフガルドを闇に閉ざした時代、このヒカリ苔が絶滅の危機に瀕したときがあったらしい。そのせいでご先祖様はたいまつを手に持ち、洞窟を探索していたそうなのだが、さぞかし大変だったんだろうな。



勇者の泉の洞窟に現れるモンスターは、大ナメクジやドラキー、アイアンアントにやまねずみと、この付近にも出没していたものばかりだ。
洞窟の中でもモンスターたちは群れをなして襲ってくるので、一匹を倒している間に周りの連中から集中攻撃を食らってしまうのがつらい。
はやくパルス王子と合流したいところだ。



洞窟を歩き回っていると、小さな宝箱の中に薬草や毒消し草、ちょっとばかしのゴールドを見つけることができた。
宝箱を開ける瞬間が、なんだか冒険をしているって気がしてうれしいもんだな。



道をさえぎるモンスターたちを倒しながら洞窟を進んでいくと、その一番奥で澄んだ泉が沸いている場所を見つけた。
これが勇者の泉、なんだろうか。



泉の上には霧のようなもやがたゆっており、幻想的な雰囲気が漂っている。
その泉のほとりで水面を眺めている人影が見えたのでパルス王子かと期待したのだが、よく見るとずいぶんなじいさんだった。



こんなところでいったい何をやっているんだ。
まさかこの老僧侶がパルス王子? まさかな。
一人であれこれ考えていた俺に気づいたその老僧侶が、人のよさそうな笑顔を浮かべながら話しかけてくる。



「勇者の泉へよくぞ参られた! あなたの身体をこの水で清め、偉大なるロトの導きを願ってしんぜよう。ロトの守りよ、勇者とともにあらん!」
そう叫んで老僧侶が両手を広げるとにわかに水面が輝き、泉の上にたゆっていたもやが俺の身体を取り囲む。



何かの罠かと思って思わず身構えたが、驚いたことにそのもやが晴れると、ここに来るまでの戦闘で受けた体中の傷がすっかりと消えうせていた。
痛みもまるでないし、これがロトの守りということなのだろうか。
そういえば、心なしかちょっと強くなった気も・・・それは気のせいか。



身体の傷が癒えたことに驚きつつ、じいさんに礼を言ってそのまま帰ろうとしたところ、またもじいさんが話しかけてきた。
「ところでもしや、サマルトリアの王子をお探しか?」



おぉ、そうそう。体の傷が治って上機嫌になっていたのですっかり忘れていた。
俺がこっくりと頷くと、さもありなん、という顔で老僧侶が微笑んだ。



「一足違いであったな。王子はロトの血を引く仲間を求めて・・・今頃はローレシアの城に向かっているはずじゃ」
むむぅ、そいつは残念。
というか、先にローレシアの城に来てくれていればよかったんだが。



つい先ほどこの洞窟を後にしたようなので、急いで追いかければ捕まえられるだろう。
じいさんへの礼もそこそこに、俺は勇者の泉の洞窟をあとにした。


==================今日のリュース==================

      LV  HP  MP   GOLD   Exp
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リュース  5   52   0    397    222
      どうのつるぎ(E)、かわのよろい(E)、やくそう×2、どくけしそう×2

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