ドラゴンクエスト日記 -57ページ目

038.竜王の城 最下層---末裔たち  on ドラゴンクエスト II

ロトの剣を携えたパルスは、これまで以上に戦闘で活躍してくれるようになった。
すばやさの高いパルスは敵の先手を打って攻撃できるのだが、これまでは鉄の槍の重さに振り回されてしまい効果的なダメージを与えるのが難しかった。



しかしロトの剣はそのすばらしい軽さと切れ味で、パルスの縦横無尽な動きをまったく妨げることがない。
まさに勇者ロトの魂が宿ったかのごとく、その威力を俺たちに見せ付けてくれていた。

そのご加護のおかげか、手ごわいはずのモンスターたちも次々に撃破することができ、順調に階下へと探索を進めていく。



そのうち、床に見たこともないようなモンスターの全身像が描かれた、大広間へと行き当たった。

その場所はこれまでのように床がほこりにまみれておらず、あきらかに何者かが頻繁に行き来している形跡が見て取れる。
この廃墟と化した迷宮の奥深くで、いったい何者が息づいているというのだろうか。



その大広間からさらに階下に下りる階段を見つけ、そこを降りたときに俺たちは驚いた。
これまでの洞窟然とした迷宮とは打って変わり、地下神殿とも言うべき空間が広がっていたのだ。



壁には煌々と明かりが灯され、石畳でできた通路にはチリひとつ落ちていない。
強力なバリアで保護された扉の先には、世界地図などの特殊なアイテムが保管されている。
それに何より、ここには地下迷宮に巣くっていた野良モンスターたちが一切存在していない。



一体全体、どういう場所なのだろうか。



不審に駆られながら先に進んでいくと、通路の先にひときわ豪奢な玉座とそれに座る何者かの姿が見えてきた。
その姿を見た瞬間、なぜか俺はその足がぴたりと止まった。

それはパルスとシーナも同じだったらしく、俺たちはほとんど同時にその場に凍りつき、震えだす体に一様に戸惑っていた。



玉座に座るそれがいったい何者か、俺は知らない。
パルスもシーナも知らないという。

しかし、なぜかはわからないが、体が知っているようだ。
彼が何者かということに。



パルスが腰に刺さっているロトの剣を引き抜き、俺たちの目前に掲げる。
ロトの紋章がたいまつの炎を受けてきらりと輝き、その輝きにあてられた俺たちは湧き出してくる勇気に包まれた。

勇者ロトの末裔が、いつまでもがたがた震えているわけにもいかない。
堂々と進もうじゃないか。



俺を先頭に、その玉座へと近づいていく。
玉座の主は近づいてくる俺たちを、余裕たっぷりの笑みをたたえて見下ろしていた。



「よく来たリュースよ。わしが王の中の王、竜王のひ孫じゃ。最近ハーゴンとかいう者がえらそうな顔をしてはばをきかせているときく。実に不愉快じゃ! もしわしに代わってハーゴンを倒してくれるなら、いいことを教えるがどうじゃ?」



ただ者ではないと思っていたがなんとなんと、かつて俺たちのご先祖様が倒した竜王のひ孫と言うじゃないか。
それに俺たちが、彼の曽祖父の仇の末裔だということも先刻承知であるようだ。

それにもかかわらずハーゴンを倒してこいなどという取引を持ちかけてきているのはどうしたことだろう。


よもやこれもハーゴンの罠だろうか。
それに、勇者ロトの末裔として竜王のひ孫と取引などしてもいいものだろうか?



悩みはしたものの、かつての仇敵の言葉をあっさり信じるのもはばかれるため、俺たちは首を横に振った。
すると竜王(のひ孫)は「そうか」と一言いい、そこで間をおく。

ひ孫とは言え王の中の王。すわ戦いかと俺たちが剣を抜こうとすると、彼にそのつもりはないらしく、意外にも寂しそうな声が聞こえてきた。


「そうか、いやか・・・。お前は意外と心の狭いやつだな。ではもう何も言わぬ。行くがよい」



そう言うと玉座にまた深々と座りなおした。
こっちのほうがよっぽど意外だ。
かつてこの世界を支配した者の末裔が、やけに小さく見えていた。



もう一度声をかけると、竜王(のひ孫)は気だるそうにまた俺たちを見下ろした。
すると、お前たちのような心の狭い者たちに頼むのは気が引けるのだが・・・と、前置きしたあとでもう一度ハーゴンを倒してくれるかどうかを聞いてきた。
結構根に持つタイプのようだな。



もともと言われなくてもハーゴンは打倒するつもりでいるし、しょうがないので今度は首を縦に振る。
すると、竜王(のひ孫)は勢いよく起き上がり、喜色満面の笑顔で俺たちに向き直った。



「ほほう、やってくれるかっ! では5つの紋章を集めよ。さすれば精霊の守りが得られるという。かつてメルキドと呼ばれた町の南の海に、小さな島があるはず。まずそこに行け! 紋章を集め、精霊のチカラを借りなければ、ハーゴンは倒せまいぞ!」



よほど嬉しかったのか、一気にそう言うと俺たちを追い立てるようにどこかを指差す。
きっとその指の先にその島があるのだろうが、残念ながらこの地下迷宮の奥深くではとてもその指の先は見通せそうもない。



精霊というと、古の時代にこの世界を作ったといわれる精霊ルビスのことだろうか。
ハーゴン打倒にはその力が必須だという。
ともかく、次の目的地は決まったようだ。



それにしても、そんなにハーゴンのことが不愉快なら自分で行けばいいじゃないかと言わなかったのは、勇者ロトの末裔・・・いや、紳士として間違いなかっただろうか。


===============今日のリュースたち=================

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パルス   15  60   3    -    21144
      ロトのつるぎ(E)、みかわしのふく(E)、かぜのマント(E)、キメラのつばさ、やくそう、いのりのゆびわ、てつのやり、せいすい×2、こんぼう、どうのつるぎ


シーナ   12   62   9    -    20181
      まどうしのつえ(E)、みかわしのふく(E)、どくけしそう、やくそう、ぎんのカギ、せかいちず、はがねのよろい

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