ドラゴンクエスト日記 -156ページ目

005.ラダトーム城 近辺---初めての戦闘  on ドラゴンクエスト I

こんぼうを右脇に抱えた僕は、まずは力試しとばかりにラダトーム城の近隣を練り歩くことにした。幸いというかなんというか、経験をつむために戦うべきモンスターたちは、数歩歩くごとに冒険者の前に立ちふさがる。



僕がその餌食にならないという可能性はどこにもないわけだけど、とにかく戦って経験をつまなければ話にならない。
すくなくとも、ラダトーム城にいるすべての兵士よりも強くならなければ、竜王を倒すなど口にするのもおこがましいことなのだ。



ごくりと唾を飲み込みながら僕はラダトームの町を出て、広大な外の世界を眺める。
すぐ近くに見えるのはラダトーム城。
そして海を挟み、不気味にかすんでいるのが竜王が住むと言われている竜王の城だ。



そしてその間を流れる運河には竜王配下のモンスターが多数巣くっており、とても船を出して横断することはできない。

となれば、なんとか陸伝いに竜王の城にたどり着かなくてはならないわけだが・・・いったいどう行けばいいものやら。



大きくため息を一つつき、僕は途方に暮れながら大いなる冒険の第一歩を踏み出した。
うん。今はわからなくても、そのうち何とかなるだろう。きっと。
(´ω`)ソウダトイイナァ..



そして数歩も歩かないうちに、スライムが目前に現れた。
アレフガルドに生息するモンスターの中で最も脆弱な生き物だ。
しかし生息数だけはべらぼうに多いので、休みなく叩き込まれると初心者には厳しい。
ドキドキ...(;゚Д゚) (´∀` )スライムガアラワレタ!!



スライムには水色の普通スライムと、オレンジ色のスライムベスがいるのだが、どちらもどうしてだか朗らかな笑みをつねに浮かべている。
どれだけ自分が傷つけらてもその笑みを崩すことはなく、笑いながら体当たりをしてくるさまはとても不気味で、それだけでもある種の脅威が感じられる。



スライムと向かい合った僕は、必要以上にこんぼうを握り締めていることに気づき、小さく息を吐く。そうしている間も、スライムは笑いながらじっとこちら見つめているだけだ。
何を考えているのかはさっぱりわからないが、まあいいか。


よし、いくぞ!



僕はこんぼうを振りかざし、一直線にスライムめがけて振り下ろす。
よけることもなく僕の一撃を脳天で受け止めたスライムは、びっくりするほど他愛なくこの世に別れを告げた。

というか、僕が別れを告げさせた。



口から体液を流して地面に横たわるスライムは、まだ笑みを浮かべたままだ。その姿を息も荒く見下ろしていると、今頃になって足ががくがくと震え始めた。


今回は僕が勝者となったが、いつなんどき僕がこのスライムのように地面に横たわらないとも限らない。

生と死の境界が、これほど薄っぺらく感じたのは初めてだった。


でも、やらねばならない。
いつか、僕の足元に横たわる竜王を見下ろすその日まで、僕は戦い続けなければならないのだ。



気がつくと足の震えはもはや止まっていた。
そして、また次の一歩を踏み出していたのだった。
アシタニムカッテ! ( ゚Д)


===今日のリューン===
レベル 1
HP   12
MP   0
お金  42
経験地 1

道具  やくそう×3、たいまつ
武器  こんぼう
鎧    なし
盾    なし
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