ドラゴンクエスト日記 -119ページ目

042.ドムドーラの町---ドラゴン  on ドラゴンクエスト I

遥か遠方にあるメルキドに向かう途中、再びドムドーラの町の近くを通ったので立ち寄ることにした。
前回この付近を訪れたときは、リカントマムルやしりょうといったモンスターたちにけちょんけちょんにやられてしまったが、今回は以前ほどやられっぱなしというわけでもない。



無傷で倒せるわけではないけれども、相手の動きはよく見えるし、命の危険を感じるほどの強敵ではなくなっているのは実感できる。
もはや僕は以前の僕ではない。
そう思えることは、それほど悪い気分じゃなかった。



そしてついに廃墟の町、ドムドーラに足を踏み入れた。
人の気配などは一切なく、かわりに濃密な邪気が満ち満ちているように感じられる。
いたるところで毒の沼地が瘴気を放ち、まさに廃墟と呼ぶにふさわしい様相を呈していた。



かつてはきれいに整備され、子供たちが元気に走り回っていたであろう町の大通り。いまはその見る影もなく、石畳は陥没し、ほとんどの建物は外壁が崩され内部が露出している。
あまりにも無残な光景に、僕は吐き気すら覚えていた。



何が出てきてもおかしくない。
不意に上空からキメラが、唐突に崩れた家屋からリカントマムルが襲い掛かってきたとしても、ぜんぜん不思議ではない。
今の僕は以前の僕じゃないはずだから、油断せず、動揺せず、冷静に対処できるはずだ。



僕はそう思って心構えをしていたつもりだったが、曲がり角を過ぎた先で、のんびりと羽を広げていたドラゴンと目が合ったときには、これが夢であってほしいと切に願ってしまった。



だがやはり夢ではなかったようで、僕の姿をみつけたドラゴンは久しぶりのごちそうにありつけると思って興奮したのか、威嚇的に大きな翼を広げて咆哮し、一直線に襲い掛かってきた。
いきなりドラゴンっすか!?



でぇーい、いまさら逃げられない! ならやってみるまでだ!



炎の息を吹きかけようと口を開いたドラゴンの隙を突き、鋼鉄の剣でその喉笛に切りつける。
だが僕もまだ腰が引けていたようで、踏み込みが甘く皮を少しかすめただけだった。
その攻撃は逆にドラゴンを怒らせてしまい、激しい炎の息を吐きかけてくる。



崩れた石畳が明るく照らされ、すさまじい熱波が腐った毒の沼地を沸騰させる。
一瞬視界が真っ赤になったが、なんとか鋼鉄の鎧と鉄の盾で丸焦げになるのは避けることができた。
しかし熱伝導率が高い鉄と鋼鉄だからして、鎧の中が蒸し風呂状態になってしまった。



ぐむむ、これは戦闘が長引くほど僕が不利になってしまうぞ。



その後は一進一退の攻防が続き、僕が切りつければその分尻尾で弾き飛ばされ、太い腕で殴られればそのお返しに足に剣を突き立ててやった。
僕も相当にダメージを受けているが、しかし僕には体力を回復させるための呪文、ホイミがある。



そしてドラゴンにはそれがない。
僕は体力を回復しながら戦い、そして傷ついていく一方のドラゴンは次第に動きが鈍くなっていく。



丸太よりも太い腕と鋭い鉤爪が、僕の鼻っ面をかすめていく。
あと数センチ前に出ていたら、顔の前半分がごっそりそぎ落とされていただろう。
肝を冷やしながら距離をとり、ホイミで体力を回復してはまたドラゴンに切りつける。



そしてついに僕の剣がドラゴンの額の中央に深く突き刺さり、ドラゴンは声なく叫び声を
上げ、どうっと地面に倒れこんだ。
まだぴくぴくと動くその巨体は、死してなお僕に挑みかかってくるようだった。



やった・・・。僕は、ついにやったぞ。
人気のない廃墟の町の真ん中で、荒く息をつきながら僕はぐっとこぶしを握った。
ついに僕は、モンスター族の頂点に立つドラゴンを倒すまでに成長したのだ。



まぐれじゃないと思う。
ほんの一瞬でも気を抜いていたら、今頃僕はドラゴンの腹の中にいたに違いない。
でも、この結果は奇跡なんかのおかげじゃなく、僕の力が単純にドラゴンを上回ったからだと思う。



これなら、ローラ姫(と思われる人)の救出にも向かうことができそうだ。
メルキドの町にも早く行きたいが、それよりは一刻も早く沼地の洞窟にとらわれているローラ姫(っぽい人)を助けに行かなくては。



とりあえずドムドーラの町の探索はこれで切り上げ、すぐに沼地の洞窟まで戻ることにしよう。
また遠路はるばるの旅になってしまうが、無事に救出してラダトームの王様を安心させてあげないといけないしな。



・・・でも、ローラ姫じゃなかったらどうしようかしら。。。


===今日のリューン===
レベル 12
HP    48
MP    32
お金   8912
経験地 4750

道具   やくそう×4、かぎ×6、りゅうのうろこ、ようせいのふえ
武器   はがねのつるぎ
鎧    はがねのよろい
盾    てつのたて
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