ドラゴンクエスト日記 -118ページ目

043.ドムドーラの町北部---鎧の騎士  on ドラゴンクエスト I

ドムドーラの町でドラゴンを倒した勢いで、そのまま沼地の洞窟まで走っていこうと思ったが、町を出る直前に再びドラゴンと相対ずることになってその思いは取り下げることにした。



なにより距離が遠すぎるので数週間も走っていくわけにはいかないことと、まだ僕の実力ではドラゴンを一度倒すのにそうとうの時間を費やしてしまうのが理由だ。
仮にも虜囚の警護にあたっているドラゴンだからして、この付近にたむろしている野良ドラゴンよりも強いかもしれない。



それにおそらくローラ姫も僕とドラゴンの戦いを目の当たりにするのだろうが、どうせ助けるのであれば、生きるか死ぬかの瀬戸際決戦よりは、華麗に格好良く倒すところを見せたいと思っちゃうのは僕だけだろうか。



ということでなるべく急いだほうがいいのは承知しているが、もう少しだけ自分の腕前を高めておきたいと思ったので、少しドムドーラの町付近を散策してレベル上げにいそしむことにした。



それにしてもこのあたりにはゴールドマンがよく出没する。
少なくとも五匹以上は倒していると思うので、ずいぶんお金ががっぽりとたまってしまった。
なんだかうれしいなぁ。



ずっしりと重い財布を覗いてニヤニヤしていると、背後からガシャン、ガシャンと重そうな鎧を装備した戦士が近づいていくる音が聞こえた。
誰だろう。僕以外にも冒険者がいるのだろうか。



前にラダトームの町を出発してから人にぜんぜん出会っていないので、すこし期待して振り返った。
そしてそこには青い鎧を来た戦士。いや、騎士が立っていた。



思わず声をかけようとして踏みとどまり、僕はすらりと剣を抜く。
彼は鎧とおそろいの、顔がすっぽりと覆い隠される青い兜を装備している。
モヒカンの飾りがパンクな一品だが、その兜の奥から唯一見える瞳には凶器の炎が宿っている。



人間ではない。
僕の前に立つその相手は、人型モンスターの鎧の騎士だった。



相当の重い鎧を着込んでいるのか、動きは鈍いようだ。
装甲の部分に切りつけてもダメージは与えられそうにないので、先手必勝とばかりにその繋ぎ目部分に剣を叩き込む。



しかし敵もさるもの、うまくその攻撃を受け流して僕に重いパンチを浴びせかけてくる。
騎士のくせに剣を持たない鎧の騎士は、おそらくもともと素手での戦いを得意とする武闘家が前身なのだろう。



思うようにダメージが与えられないので、ラリホーの呪文を唱えてみた。
相手を眠りにいざなう呪文で、この魔法にかかれば例え戦闘中だったとしても眠りに落ちてしまうのだ。



それがうまく効いたようで、鎧の騎士ががっくりと膝を落としてそのまま地面に倒れ、高くいびきをかき始めた。
寝ている相手に攻撃するなんて騎士道精神に反する気もするが、騎士は相手であって僕ではない。
( ̄ー ̄) ニヤリ



これ幸いとばかりに寝首をかかせてもらうことにした。



そして最後に立っていたのは僕一人。
鎧の騎士は眠ったまま、永久の眠りにつくことになった。
卑怯だろうがなんだろうか、勝たなくてはしょうがない。生き延びなければ意味がない。



潔く死ぬことが許されるのは、成すべきことがすべて終わってからだ。
僕にはまだやるべきことがたくさんある。
それまでは、どんな手を使っても生き延びてやるのだ。


===今日のリューン===
レベル  13
HP    23
MP    1
お金   14192
経験地 5514

道具   やくそう×4、かぎ×6、りゅうのうろこ、ようせいのふえ
武器   はがねのつるぎ
鎧    はがねのよろい
盾    てつのたて
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