ドラゴンクエスト日記 -121ページ目

040.ラダトーム城---太陽の石  on ドラゴンクエスト I

久しぶりにラダトーム城に戻ってきた。



以前にここを出立したときと変わらず、どこかどんよりとした雰囲気に包まれている。
暗い表情で城内を行き来している人たちを横目に、久しぶりに光あれのじいさんに光を分けてもらいに行く。



いつものように光を分けてもらうと、マジックポイントが体中にみなぎっていく感覚がとても心地よく感じた。
宿屋で一泊するだけでもマジックポイントは回復するが、それだと寝ている間に回復しているのでこの感覚は味わえないのだ。



じいさんに礼を言ってその場を離れ、ラダトーム城の奥にある鍵のかかった扉を開け、さらにその先へと足を踏み入れる。
鍵の扉の先には、、リムルダールの町と同じように魔法の鍵屋が店を出していた。
どうせならもっと表側で店を出してくれていたら、早くからここまで入れたのに・・・。



またさらに奥へ進むと、そこそこ大きな教会も設けられていた。
そこで祈りをささげると不思議な光が僕を押し包み、体力とマジックポイントが全快した。
光あれのじいさんはマジックポイントだけだけど、この教会のじいさんはそれよりもずっとすごい力を持っているということだろうか。



でも、城の中のこんな奥まで来ないといけないのなら、入り口近くにいる光あれのじいさんのほうが便利でいいよな。やっぱり。



憂鬱そうな人々が多い中、戦士風の旅人が目をぎらつかせてあたりを行ったり来たりしているのが見えた。どう見ても不審者そのものだが、周りの人は何も思っていないのだろうか。
少し気になって話しかけてみると、なんでも地下室を探しているらしい。



そういえばこのラダトーム城に戻って来た目的は、太陽の石を探し出すことだった。
今のところ特にそれらしいものは見つけていないが、その地下室とやらにブツが眠っているのだろうか。



ひとしきり城内を歩き回ってみたが、やはりどこにも地下室への入り口は見つからない。ガセネタだったのだろうか。
城内をうろうろしすぎてちょっと疲れてしまった。少し外の風に当たろうと、外壁の隙間を抜けて城の外周に出る。



ヽ( ´ー`)ノ ンー
ふぃ~。いい風が吹いてるなぁ。
それにしても、太陽の石はどこにあるんだろうなぁ。



・・・ん?
今僕は城の外周に出ているのだが、その外周をずーっと端のほうまでいったところに、雑草に混じって何かがちらりと見える気が・・・。


あれって・・・もしかして・・・。
少しどきどきして近づいてみると、おぉ。まさに地下へともぐる階段が見つかったじゃないか。
ハケーン!!Σ( ゚Д゚)    //[階段]//



計らずも見つけたその階段を降りると、そこにはとても簡素で小さな地下室があり、そこで一人の老僧侶が僕を待っていた。
その老人の後ろには、大切そうな宝箱が一つ置かれている。



んー。太陽の石ですかねぇ。期待大ですねぇ。


でもすんなり渡してくれるとは限らず、雨雲の杖の時のようにまた何か試練を与えられるかもしれない。

僕をじっと見つめる年老いたその僧侶に近づき、声をかける。
するとその老僧侶は、まるで僕を百年待った恋人のようにさらに見つめ、上ずった声でしゃべりだした。



「おぉ、リューンよ! わしには分かっておった。いずれロトの血をひく若者がここを訪れることを。この宝箱には、昔、勇者ロトから預かった太陽の石が入っておる。そなたが竜王を倒すために必要な物じゃ。さあ、宝箱を開けるがよい!」



そう言うと老僧侶はさっと道を開け、宝箱へと通じる道を僕に示した。
え? そのままもらっちゃっていいの?



思わずそう聞くと、老僧侶はこっくりとうなずいた。
ここまでたどり着けるということは、太陽の石を渡すための試練などもはや必要ないことなんだそうだ。



なるほど。だからここにくるまでに鍵のかかった扉が設けられていたんだな。
納得。



そのお言葉に甘え、僕はついに太陽の石を手に入れた。
赤く明るく輝き、手に持つとじんわりとした暖かさを感じるその石は、まさに神秘なるものだった。



ほくほくとした顔で僕が振り返ると、老僧侶がささっと僕の行く手を阻んだ。
む!? やはりここで何か試練でも与えてくるというのだろうか?



しかしそうでなく、老僧侶の願いとも祈りとも取れる言葉を伝えんがための行動だった。
「リューンよ・・・。そなたがこの地に再び光をもたらすことを、わしは信じておるぞ。さて・・・長い間太陽の石を見守り続けて、わしも少しばかり疲れたわい。そろそろ休ませてもらうことにしようかのう・・・」



張り詰めた糸が切れたようにそういった老僧侶は本当に疲れ果てた様子で、ゆっくりと隣の部屋の寝室へと歩いていく。
その後姿はとても小さく、この地下室でずっと僕を待ち続けていた苦労が伝わってくるようで思わず駆け寄った。



「わしに太陽の石を預けに来た勇者ロトの姿は、今でもはっきり覚えておる。そなたには確かに勇者ロトの面影が・・・。この地に再び平和を・・・。頼んだぞ、リューンよ」
そう言うと僧侶は目をつぶり、すぐに深い眠りについたようだった。



勇者ロトから直接この太陽の石を受け取った・・・? いったいこの老僧侶は何歳なんだろう。
その期間、たった一人ここで僕を待っていたというのだろうか。
だとすると、この人の人生はいったいなんだったというのだろう。



答えなど出るわけがないし、この人がどう思っているのか僕には知る術もない。
ただ、とても疲れてはいるがどこかほっとしたような顔で眠りについたこの老人へ僕が返せるものといえば、たった一つだけ。



この大地に平和を、光を取り戻すことだけだ。
足音を立てないように静かに地下室を出て、僕はまた誓いを新たに旅を再開するのだった。


===今日のリューン===
レベル 12
HP    66
MP    62
お金   7832
経験地 4276

道具   やくそう×4、かぎ×6、たいまつ、りゅうのうろこ、ようせいのふえ、あまぐものつえ、たいようのいし
武器   はがねのつるぎ
鎧    はがねのよろい
盾    てつのたて
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