ドラゴンクエスト日記 -112ページ目

049.ラダトーム城 近辺---ローラ姫の愛  on ドラゴンクエスト I

王の間を出てラダトーム城の一階に降りると、城内にローラ姫帰還のニュースが完全に広まったようで、まるでお祭りでも始まったかのような活気に満ち溢れていた。
こんなにも城中の人が大喜びするなんて、ローラ姫は本当にみんなに愛されているんだなぁ。



ちょっとうらやましい気になりつつ、笑い声さざめくラダトーム城を後にした。
城を出ると、また一人旅の再開だ。
もう旅を始めてから長くなるので、一人でいることにもずいぶん慣れたつもりになっていた。



それでもローラ姫と二人で過ごしたごくわずかな時間はとても暖かく、一人でいることがどうしようもなく寂しことに気がついてしまった。
僕ってこんなに弱い人間だったのかなぁ。



そのうちまた慣れるだろうととぼとぼ草原を一人歩いていると、そういえば先ほどラダトーム城の王の間で、ローラ姫から贈り物を手渡されていたことを思い出した。
あのときはよく見ないまま道具袋に放り込んだけど、どんな代物だったんだろう。



そして僕は道具袋からそのアイテム、王女の愛を取り出した。



とても繊細で美しく、ほのかにいい香りがする。
ちょっとしたキーホルダーのようでもあるが、その精巧な細工は、このアイテムが由緒ある神秘の一品であることが言わずもがな伝わってくるものだった。



そしてなにより、持っているだけでなぜか心の奥がじんわり暖かくなってくる。
ローラヒメ... (*゚Д゚)ノ ω"



壊さないようにそっと握りしめると、ざざーっと聞きなれない雑音が流れた後で、なんとその首飾りからローラ姫の声が聞こえてきた!?
シャ、シャベッタ!? ヽ(;ヽ゚Д゚)  ω∠リューンサマ...



びっくりして思わず投げ捨てようとしてしまったが、どうやらこのアイテムはローラ姫と通信することができる、とてつもない魔力を秘めたアイテムらしい。
それに隣の玉座に座っているラダトーム王が教えてくれているのか、次のレベルにあがるまでにどれぐらいの経験を積めばいいかも伝えてくれた。



さらには、今僕がラダトーム城からどれぐらい離れた場所にいるのかもわかるようだ。
もっと早くにこのアイテムを手に入れていれば、この広いアレフガルドをもうちょっと楽に探索できていたかもしれない。



他にもあれこれと話をしたいことはたくさんあるが、たぶんラダトーム王もすごく耳を大きくして僕たちの会話を聞いているだろうから、あまり世間話をくっちゃべるわけにもいかない。
必要最低限のことだけしか話すことはできなさそうだ。
('A`)チェ



それでも僕は嬉しかった。
これでもう僕は一人旅ではなくなったのだ。
いつでもローラ姫に会うことができる。



その姿を見ることはできなくても、声を、想いを伝え合うことができるのだ。
このアイテムはあまり長時間は使うことができないのだろう。ローラ姫の話す声が徐々に小さくかすれてくる。



あふれそうな思いを凝縮し、通信が切れる前に僕は一言だけ伝えた。

たった一言だけを伝えた。



ローラ姫に届いただろうか。
『ありがとう』という僕の言葉は。


===今日のリューン===
レベル 13
HP   39
MP   51
お金  14822
経験地 6697

道具  やくそう×4、かぎ×6、りゅうのうろこ、ようせいのふえ、おうじょのあい
武器  はがねのつるぎ
鎧    はがねのよろい
盾    てつのたて
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