ダイハツ KF-DET オイル消費問題 ソニカ 追記型編(^^ | ドラゴンホークのブログ

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緊急の案件が多く、なかなか始められない案件ですが、

お預かりから4週間、追記型でアップ致します。

昨日も、ホンダ車のミラーモーターが回りっぱなしに成って

緊急入庫処置を行っておりました。

まだ1台、不動車両の処置が部品待ちで滞ってます。

 

○ダイハツ ソニカ CBA-L415S KF-DET

平成19年 78000km

年始にエンジンオイル消費症状でお問い合わせから

現車確認の為、一旦ご来店点検を行わせて頂きました。

600㎞走行で、レベルゲージUp-Loで1/4まで減るとの事。

シリンダーに大きな傷が有ると、分解が無駄に有ります。

内視鏡で確認します。

オイル燃えてますね。

ヘッド側には大量のデポジット。

シリンダーはクロスハッチ残りで、表面は大丈夫そうです。

K6Aの様な楕円変形は無いと思います。

タイミングチェーン側も確認。

68000kmでご購入から5年4ヶ月で10000㎞走行。

オイル交換の距離に対する頻度から、前オーナーの時点で

消費が始まっていたと思われます。

一度は、オイルが著しく汚れた状態で有った痕跡が見られました。

オイルジェットノズル対策前のエンジンですので、

ピストンとピストンリングが対策部品と成っており、

交換の必要性が生じます。

今回はエンジンを下さずに、ピストン抜く方法で作業を始める事に成りました。

1・2月前半が予定が詰まっておりましたので、

2月後半からお預かりの予定でお話し中・・・

 

少し前に、ブレーキの警告灯点灯(フルードレベルセンサー)で

ブレーキパッド交換をディーラーで行ったとの事。

純正パッドでクリップまで新品ですが・・・ローターがきな臭い。

裏側を見てビックリ!2割も機能してません。

この時点で、乗って帰って頂く訳には行かなく成りました。

しっかし、ディーラーの作業員は何を考えているのでしょうか?

ブレーキパッド交換は特定整備記録簿(旧・分解整備記録簿)を発行

せねば成らない案件です。

このローターは整備不良状態です。

ブレーキが効かず事故に成った場合、この作業を行ったディーラーは

処分(刑事責任)を受ける事に成る内容です。

 

作業はすぐに行えませんが、代車不要で長期預け可能との事で後日・・・

1月27日から2週間後の2月10日、ようやくブレーキから着手です。

パッドクリップ部にグリス塗布されておらず、錆が進行しておりました。

ローターの錆がひどく、研摩を断念しました。社外品注文。

段付き摩耗が生じているパッドは、研摩を試みます。

メッシュタイプのヤスリを使って研摩します。

人力はチカラ加減で均等研摩は難しいです。右は研磨済み

定規や新品ローターの上で当たりを見ながら研磨して行きます。

新品に交換する方が確実なのは分かってますが、

9割以上残っているのに捨ててしまうのも・・・ネ

手間は掛かりますが何とかフラットに成りました。

ピタッと合ってくれればOK。

ハブ側も綺麗にして、組み付け。

コレで、エンジン分解前の試運転に出られました。

又々2週間経ってしまいそうですが、そろそろ分解を始められそうです。

 

不規則ですが、作業状況を随時アップして行きます。

 

3.07

キチキチの予定で、2週間経ってしまいました。

エンジンを分解して行くのですが、4WDの為トランスファーが邪魔で、

オイルパンが外せません。

で、ドライブシャフトを抜いて行くのですが、コレが大変!

ココまで抜くのに1時間以上要してしまいました。

出掛け用事等の合間に分解して行きますが・・・

3.09

タービンのボルトを折れないように外し

エキマニも無事外れ、インマニも取外し。

オイルパンを外すのに4WD車はトランスファーを外しますが、

固定の為に再度組み付け。

 

3.10

ヘッドが下りました。

No1

No2

No3

各シリンダーに摩耗や立て傷が見られますが、

クロスハッチも残っており、使用範囲内でした。

オイルストーンを掛け一旦保護しておきます。

可能な範囲で、カーボン等除去。

夕方、突然の来客にて作業中断に成ってしまいましたが、

車両をリフトから下し、明日から洗浄作業に没頭と成ります。

怪我をしており、ペースがゆっくりに成ってます。

3.11

スカート部の摩耗が進んでますが・・・

オイルリングに堆積したカーボンは、詰まっては無く

著しいオイル上がりでは無い感じがします。

※後日洗浄してみたら結構堆積が有り、上がりの要因ですね。

燃焼室クリーナーを一晩染み込ませたら、パーツクリーナーで

カーボンがポロポロと剥がれ落ちる状態。

NX5000エンジンチューンアップの効果は抜群です。

バルブを抜いて、超音波洗浄1回目。

まだまだ汚れてますが、オイルストーン掛けて歪点検し、

各ポートを少々研磨(^^

エキマニも少々研磨。

研摩内容は別画像でオーナー様のみにお伝え致します。

フロントカバーも綺麗に洗浄(ビフォー画像無し)して

オイルポンプ組み付けておきます。

インテークバルブは1度目の洗浄で綺麗に成りましたが。

エキゾーストバルブの汚れは頑固です。

石化してますので、2度目の一晩漬け置き洗浄します

オイルパンはバッフルプレートを外して洗浄します。

夕食後残業で撮影。フロントカバーのオイルポンプ等組み付け。

3.12

継続検査等、複数の用事を済ませて着手出来たのが15時

漬け置きしておいたEXバルブを清掃。

1本綺麗にするのに、結構時間要しました。

6本清掃に30分以上掛かりました。

バルブの擦り合わせ。

並行作業で色々清掃してます。

チェーンテンショナーを分解。

2mm程度の小さなスプリングも失くさないように・・・

ジャーナルを鏡面研磨。

3回目の洗浄終了。

EXポートのカーボンが頑固でした。

ヘッドを組んで行きたい所ですが、ステムシールが届かずorz

カムシャフトの洗浄を済ませたので、明日磨きます。

3.13

発送者のミスで注文した物と別品が到着。

カムとジャーナル部を研磨

上(インテーク)研磨済み

下(エキゾースト)研磨前

研摩後にオイルライン清掃を済ませて完了。

各部品の研磨や清掃を済ませて、外したピストンを1個清掃。

部品屋さんから、ピストン等入荷。

3個とも127.1gと均等。

取外し品と対策品を比べてみました。

フロントマークが1から2に成ってます。

高さも、オイル穴にも変更が見られません。

違いが分かりません。

ピストンピン下の穴位置が少し違う程度でした。

対策品の方が2.5g軽かったので、重量バランス変更して

首振りを抑えた変更なのでしょうかね?知らんけど・・・

0.1gまでバランス調整は、コネクティングロッドの

パーティングライン(バリ)部を研磨して行いました。

再撮です。

ヘッドボルトは伸びている事は無く、新品同様のサイズですので再使用します。

他、数十本のボルト&ナット類を清掃(地味すぎて画像撮りません)

ボルト穴の清掃もタップを使用して行いますが、没頭していると1~2時間

掛かっている事も・・・

ブロックにピストンを組みたい所ですが、

翌日から中古車販売納車前作業が有る為・・・

3.14

遅延部品は入荷しましたが、販売車作業が長引き作業場から出せなかった為、

撮影する程の作業は出来ませんでした。

3.15

リフトから販売車を出して、ステムシール組み付けから開始です。

バルブを組み、燃焼室を液体で満たし点検。

漏れて来ることが無く、エアーを送る点検で

再処置が必要なバルブが1本だけと上出来でした(^^

バルブクリアランス点検も済ませ、再度リフトに車両を配置。

体力の配分を考え、ミッションマウント交換から開始しました。

クーラントのリザーバーを外すと、中から魚卵のような塊が・・・

漏れ止め剤でも使用したのでしょうか?

始めて見た堆積物です。更に同じくらいの量が排出されました。

ダイハツのマウントは延長保証など色々と問題が有りましたが、

このタイプのミッションマウントは交換が大変です。

コンテでポイントは掴んでおりました。

 

新品と比較。

今回はゴム部の形状変更が有ります。

トランスファーのドライブシャフトシールの交換。

部品屋さんはパーツリストの名前から、内部のシールだと思われておりました。

内部のは、トランスファーギヤオイルとデフ側のATFを仕切っている部品です。

今回交換はドラシャを抜いたので、滲んで来ているシールを交換。

左側も交換。

夕方、ピストンが入りました。

3.16

BMWの納車や名義変更依頼案件などで、押しに押して16時着手。

ヘッド載りました。

カムシャフト&チェーン

ピントがボケボケの画像ばかりでGalaxyのカメラ機能に翻弄されます。

フロントカバーを付けたかったのですが、残された作業時間が短かったので

スロットル関連の清掃で本日作業の調整を・・・

スロットル画像ボケボケでしたorz

ISCVの清掃。

3.17

フロントカバーを付けて、エンジンマウント交換。

特に変更点は見られません。保証期間中に交換された可能性有りです。

当店SST仮設マウントを撤去して、トランスファーを外して行きます。

脱着したOリングは交換します。

ベンチレーション、インマニ、スターター、

オルタネーターを組んでオイルパン取付け。

トランスファーのマウント交換します。

※非常に作業し辛いですが、クロスメンバー下さずに交換出来ました。

工具の形状に制限が生じます。

こちらも、変更は無さそうです。

ココから午後の作業に成りますが、画像が殆ど有りません。

ターボのクーラントホース新品が、現物よりかなり長かったです。

カットして使用。

 

バンバン組んで、油圧上げクランキングと初期始動の動画も撮らず、

いきなり暖気中のをアップしました。

クーラントは漏れ止めのような物が入っていたので、

真空引きチャージはせず、エアー抜きタンクを使用しております。

電動ファンが回るのを確認して、短距離試運転して来ました。

3.18

大宮名変用事に試運転がてら走行。

戻りは首都高速埼玉線にて高速走行。

帰社後にリフトアップして、各部再点検及び増し締め。

完成連絡にて、当日のお引き取りにご来店頂けました。

51日ぶりにオーナー様の元へ・・・(^^

今月長距離走行予定との事で、コンディション回復により

燃費の向上に期待ですね。

 

1回目のオイル交換を追記致します。