今年は7月中旬から作業場が高温の為、ペースが落ちております。
健康を維持するように努めておりますので、ご了承ください。
今回の車両は、8年前に探して納めた車両で、前オーナーさんが
色々と楽しんだDA64W のNA 5速ミッションです。
4年乗られて、乗り換え時に下取り、法人様へ84000キロ時に販売。
この辺りからサーモスタットのトラブル(冬期、暖房が効かない)が発生しました。
2年2万キロ乗られて車検時(令和元年)特に問題は無かったのですが、
半年後にエンジン異音で入庫。パワステポンプ空打ちのような唸り音で、
ボールベアリング系の音では有りませんでした。
オイル交換を怠って、大量のスラッジが発生している状態です。
スラッジも問題ですが、油圧が低下している可能性が大で、
ストレーナーの詰まりやプレッシャーリリーフバルブの開放、
オイルポンプへのダメージが考えられます。
当然、スラッジの大量発生で、オイルフィルターも詰まり、リリーフバルブ
開放で、オイルラインにスラッジが回り、メタルにダメージや油路の詰まりも
考えられます。
至急処置が必要な状況と判断。
リビルトエンジン交換か、最低でも分解清掃を提示しました(令和2年3月)・・・・が、
何の返答も無く、1年半後に車検のご依頼。。。orz
〇エブリィ ワゴン ABA-DA64W K6A 5速
平成20年9月 121000km
冷間時に唸り音は発生し続けているとの事で、
最低限の処置は、
行わせて頂きます。
※エンジンの異音は車検不適合です。
ヘッドカバーを外すと・・・
大量のスラッジ。
オイルパンも外し・・・(エンジンマウントのメンバーを外す為、宙吊りです)
ストレーナーが詰まってますね。
フロントカバーを外すと、スラッジも凄いですが、新車時の
液体ガスケットが油路を狭くする量が塗られてます。
チェーンやテンショナーは最低限処置の為、見送ります。
幸い、オイルポンプへのダメージは低かったので、
¥30400のフロントカバー(オイルポンプ付き)の交換は見送ります。
手の届く範囲を掃除した所で、あまり意味が無いので見送ります。
オイルパンのスラッジを削り落します。
フラッシングや遅効性洗浄剤等のケミカルでは、
ほぼ除去出来ない強固なこびりつきです。
プレッシャーリリーフバルブも抜くのに一苦労な状況でした。
洗浄に掛かる時間は、測り知れません。
当店の前が道路工事を行っていた為、部品屋さんは徒歩で
届けて頂く始末。
レッカー入庫案件もお断りせなば成らない事態。
(そもそもイモビ故障の様子でしたのでDさんへ行ってもらいました)
有る意味、洗浄に専念出来ました(^^
走行距離的に、ウォーターポンプ交換等も有り、スロットルバルブや
ISCVの分解洗浄も行います。(車検整備案件)
最低限処置でしたので、ピストンのオイルリング詰まりや
メタルへのダメージ、バルブステムシールの硬化等、
不安要素は多々有りますが、ひとまず異音は解消しました。
集中ドアロック不動の原因である運転席のアクチュエーター○
ASSY○でしか供給が無く¥16300と高額。
総額と使用頻度を考慮して、中古良品を使用致しました。
お仕事の関係で仕方ない事は分かっておりますが、
浸水に勢い良くバシャーンって入りましたね。
水圧で前方向に折れ曲がってます。(撮影後修正)
軽バンはエンジンの吸気口が低い位置に有るので、
水深を見ながら、さざ波程度のゆっくり走行を行って下さいね。
エアークリーナーの吸気口が高くても、致命的な案件を補足しておきます。
年式と距離から、ブロアーモーターもそろそろ限界が来てます。
万が一、風が出無くなったら↑のコネクターをゆすって、急場を凌いで下さい。
交換部品一覧です。
前オーナーさんの時は・・・知人のエブリィ日記に色々と有ります。
○日産 バネット(マツダのボンゴOEM車) TC-SK82VN
平成16年 197000km
法人様で会社から百キロ以上走行した所で、エンジン異音と
アイドリング不良との事でレッカー入庫。
状況を詳しく聞くと、前日からエンジンに異音が発生していたとの事。
当社で車検を行ってから半年で5万キロ走行!
オイル交換以外はノーメンテでフル積載。
昨今の高温や、ファンカップリング車(電動ファンでは無い)では
冷却水の蒸発が顕著に見られる車両です。
入庫時はオーバーヒートによるヘッドガスケットが抜けており、
異音は有りませんでしたが、エンジンのダメージは否めません。
修理をしないとの事で、20分程度の距離を自走返却致しましたが、
水温計とにらめっこしながら、数回停車して冷却系の排気ガスを抜きつつ
満水を保ち何とかお届け・・・
次の車両は、使用環境を考慮して、車種や年式、走行距離でチョイスが必要だと思います。
○ダイハツ アトレーワゴン ターボ ABA-S321G
182000kmでエンジン打音が発生している案件で、
お客様がタービンブローした解体車(10万キロ程度)より中古品回収。
7月の4連休中にお持ち頂きましたが、そのまま搭載せずに
最低限、分解洗浄と対策前のピストンか確認します。
デフの異音も出ているとの事で、ホ―シングごと交換のご希望。
ひとまずエンジンスタンドに載せましたが、時間下さい(^^;A
ミッションもストレーナーまでやって、中古を積みましょう。
後程、別ブログで・・・(^^/