士は己を知る者の為に死す -59ページ目

士は己を知る者の為に死す

男は自分を理解してくれる人の為なら命を懸けて尽くす

主従関係は、征服支配よりも理解



やすお「驚いたねぇ~、なんとも!」
たろう「何ですか?藪から棒に」
やすお「新聞見てたらさぁ、当選してるの」
たろう「誰が?」
やすお「きよみちゃん」
たろう「あぁ、大阪の」
やすお「そう、大阪の」
たろう「清くも美しくもない、きよみちゃん」
やすお「きつ~!」
たろう「立候補するところが、大阪のおばちゃんですなぁ」
やすお「おばはんでしょ?」
たろう「???」
やすお「おばちゃんと呼べば、なんや?と答えるけど、おばはんと呼んだらどつかれるらしい」
たろう「ひょえ~」
やすお「おばちゃんは可愛いイメージ、おばはんはどぎついイメージ」
たろう「ほほぅ」
やすお「だから、きよみちゃんはおばはん」
たろう「じゃあ、おっちゃんとおっさんも?」
やすお「そういうこと」
たろう「なるほどねぇ、異文化ですなぁ」
やすお「しかし、当選するとは。大阪府民は理解できん」
たろう「それで、ええんとちゃいますのん?」
やすお「おや?手の平を返したように」
たろう「時代に乗り遅れたらあきまへん」
やすお「よ!風見鶏」
たろう「照れるなぁ」
やすお「褒めてないけど?」
たろう「そうなの?」


やすお「しかしなぁ、酔っ払い運転を取り締まってる、酔っ払った警察官みたいなやつが・・・」
たろう「なにそれ?」
やすお「国会で、不正の疑惑をもたれた我が党の議員を責め立てたでしょ?」
たろう「ソーリ!ソーリ!ソーリ!」
やそう「そうそう、じゅんちゃんにも噛みついたよね?」
たろう「すごい剣幕だったね。私が正義です。みたいな顔してさ」
やすお「そう、その私が正義ですが、不正を働いていた」
たろう「普通だったら、恥ずかしくて、もう出てこれないよね」
やすお「同感ですなぁ。惨敗した自民党総裁ほどではないけど」
たろう「う!苦しい!」
やすお「たろうちゃん、どうしたの?」
たろう「胸が苦しい。入院、入院」
やすお「はい、はい。政治家って、都合が悪くなるとすぐ入院するんだから」


ぴ~ぽ~ぴ~ぽ~


やすお「ありゃ!本当に入院するんだ。でも、救急車より、白バイ先導の公用車の方が早いんじゃない?


たろう「ん~」
やすお「たろうちゃん、どうしたの?」
たろう「午前中は跳ね上がったのに、終値は41円61銭安」
やすお「昨日の株価の話だね?」
たろう「うん、喜んでいいのか、悲しむべきか」
やすお「どうして?」
たろう「あっちが一人勝ち。それも圧勝。お祭り気分で株価が跳ね上がって当然」
やすお「そうだねぇ」
たろう「それだけ、経済は疲弊しているってことなのか?」
やすお「ふむふむ」
たろう「負けた方としては、ざまあみろだけど、首相としては喜べない」
やすお「そりゃそうだ。経済が疲れているのは、君の政策の結果だからね」
たろう「ぐさっ!痛いところを突くなぁ」
やすお「結局、昨日は圧勝以外のニュースはなかった。組閣の人事とか、マニフェストの具体策とかがひとつでも出れば、お祭りムードに火がついたんだろうけど」
たろう「そうだねぇ。ハッキリしたことは、誰も言わなかったねぇ」
やすお「だから、株の市場は午後から様子見に入った」
たろう「だろうね」
やすお「やっぱり、あっちも仲良し倶楽部。キーマンの顔色を伺いながら、バランスよく大臣のポストを振り分けるんじゃないの?」
たろう「うちと一緒だね?」
やすお「どこの旦那もかみさんが怖い」
たろう「お~、桑原、桑原」



康夫「負けちゃったね」
太郎「負けましたなぁ」
康夫「なんとか振り切ったけど、僕も危なかった」
太郎「そうだったね。僕は、面目を保ったけど」
康夫「さすが、太郎ちゃん」
太郎「しかし、長老議員は軒並み落選。我が党の膿は出した」
康夫「73歳、議員定年制度が機能したね」
太郎「なにそれ?」
康夫「肩叩きじゃないけど、我が党では立候補の時点で73歳を超えていると、比例名簿に載せない決まりだからね」
太郎「つまり?」
康夫「比例区への単独立候補もできないし、比例区と小選挙区への重複立候補もできない」
太郎「ってことは?」
康夫「小選挙区で自力で勝つしかない」
太郎「党公認もなし?」
康夫「いやいや、そこまでやったら角が立つし、だいいち党の議席が減るじゃないか」
太郎「それもそうだ。一応、党公認の候補者だけど、バックアップはしないってことね」
康夫「醤油ぅこと!太郎ちゃん、賢くなったね?」
太郎「それほどでも。で、重複立候補って裏技?」
康夫「あらあら。褒めた途端にこれだ」
太郎「でへ」
康夫「正攻法ですよ」
太郎「そうなの?」
康夫「もしも、太郎ちゃんとポッポちゃんが、同じ選挙区だったとしたら?」
太郎「そりゃあ、厳しい。ってか、負けちゃう」
康夫「でしょ?でも、我が党としては、太郎ちゃんに落選されては困る」
太郎「ありがとう」
康夫「だから、例え話だってば」
太郎「じゃあ、本音は?」
康夫「落選したらみっともない」
太郎「ポッポちゃんに負けるだけでも十分みっともない」
康夫「まぁ、そこは置いといて」
太郎「どこに?」
康夫「ここらへん」
太郎「ここよりも、あっちの方がいいなぁ」
康夫「どこでも一緒でしょうが!」
太郎「そうなの?」
康夫「そうなの!」
太郎「そうなのかぁ・・・で?」
康夫「だから、ポッポちゃんに勝てない太郎ちゃんを、比例代表の名簿の一番上に登録するの」
太郎「それから、どした?」
康夫「我が党が、九州ブロックで比例代表の議席を獲得したら、太郎ちゃん復活当選」
太郎「おめでと~!!!!って、なんで?落ちたのに、当選?」
康夫「現金では負けたけど、カードでは勝ったって感じかな?」
太郎「えっへん、僕、ブラックカード!」
康夫「はいはい、どうせ僕は、ゴールドカードですよ!」
太郎「マジックで塗る?」
康夫「いっぺん、殺したろか!?」
太郎「比例代表って便利~」
康夫「どうしても、相手が強い選挙区ってあるからね。国替えされると調整が面倒になるから、比例代表って人参をぶら下げるのさ」
太郎「よくできてる・・・けど、国替えって何?」
康夫「立候補する選挙区を替えるってこと」
太郎「え?そんなことしていいの?」
康夫「いいんです」
太郎「じゃあ、僕ハワイにする」
康夫「あんた、アメリカ大統領になるつもり?」
太郎「僕ってさぁ、やっぱり、大統領の器だと思うんだよなぁ」
康夫「ひとの言うこと聞かないだけでしょ?」
太郎「絶対的権力って感じじゃない?」
康夫「調整能力がないってこと」
太郎「侍ジャパン!」
康夫「世界大会になっちゃったよ」
太郎「で、国替えって何?」
康夫「だから、立候補する選挙区を替えるってこと」
太郎「裏技?」
康夫「だから、裏技じゃないって。日本国民は、好きな選挙区から立候補できるの!」
太郎「そうなの?出身地に限られるんだと思ってた?」
康夫「何を根拠に出身地を特定するの?」
太郎「そりゃあ、生まれた場所でしょ?」
康夫「じゃあ、生まれたのは母の実家の前橋、出生届は、両親が住んでいた高崎だったとしたら、地元は何処?」
太郎「むむぅ・・・」
康夫「憲法で定められているのは、年齢だけ」
太郎「だけどさぁ、皆、地元から立候補するじゃん」
康夫「それは、地盤があって、票を集めやすいからさ」
太郎「なんだ、そんな理由なのか」


太郎「しかし、まこっちゃんは自力で当選しちゃった」
康夫「そうそう、参ったね」
太郎「上手いこと逃げ切った」
康夫「そうだねぇ。失言もしないし」
太郎「どきっ」
康夫「地元にも、利益誘導してるし」
太郎「国の財布で大盤振る舞い」



康夫「これからどうする?」
太郎「あとは後進に任せるよ」
康夫「そう」
太郎「総裁も辞任することにしたし」
康夫「隠居するの?」
太郎「隠居と言うか、後見役だね」
康夫「じゃあ、僕は御意見番になるとしよう」
太郎「・・・」
康夫「どうした?」
太郎「もしかして、俺達って我が党の膿になってない?」
康夫「正解!」



康夫「負けるよね?」
太郎「負けるだろうね」
康夫「お疲れ様でした」
太郎「もうかい!」
康夫「だって、敗戦の将は忙しいからさ」
太郎「袋叩きだろうね」
康夫「ご愁傷様」
太郎「やっぱり、解散のタイミングを間違えたよなぁ」
康夫「でもさぁ、与党じゃなくなるんだから、さっぱりしていいじゃん」
太郎「そうかなぁ?」
康夫「総裁選で落選するよりいいよ」
太郎「そうだねぇ」
康夫「選挙で負けたのは、分裂したお前らのせいだって言えるじゃん」
太郎「だよね!だよね!康夫ちゃんもそう思う?」
康夫「そりゃそうさ。党がまとまらないんじゃ、勝てるわけがない」
太郎「やっぱ、そうだよね。だけどどうしてなんだろうね。僕には理解できない。どうして、総裁の僕に逆らうんだろう?」
康夫「それは、我が党に巣食う小豆洗いのせいだよ」
太郎「妖怪がいるの?」
康夫「そう、その妖怪どもが党の実権を握っている。そして、妖怪イコール総裁ではない」
太郎「???」


康夫「昔の強かった自民党はどうだった?」
太郎「どうだったって?」
康夫「歴代の総理はイコール党のナンバーワンだった」
太郎「そうだね。粛清もあったみたいだけど」
康夫「妖怪のご機嫌を伺っているようでは、駄目なんだよ。妖怪を追い出すくらいじゃないと」
太郎「例えば?」
康夫「そんなこと、僕の口からは言えない。恩知らずと言われようが、ひとでなしと言われようが、自分の王国に邪魔な者は、世話になった人でも切り捨てる」
太郎「恩師でも?」
康夫「そう恩師でも」
太郎「味方なのに?」
康夫「今は味方でも、気に入らなければ叱責するでしょ?」
太郎「あぁ、純一郎ちゃんみたいに」
康夫「そう、強い党を目指すなら、総裁が党のトップに君臨しなければならない。年寄りの顔色を見ているようじゃ、下に舐められる」


太郎「そうかぁ、じゃ、康夫ちゃん引退してね」
康夫「墓穴を掘った・・・」



師匠夫婦のリクエストで、一年ぶりに競馬に行きました。


別府から小倉まで、ソニックに揺られること1時間ちょい。もちろん、車中では酒盛りが始ります。


僕は、アルコールに弱い体質なので、缶ビール一本で出来上がり、「フーフー」言っていたら、奥さんが笑い、師匠が笑い、僕も笑う。



小倉に着くと、駅の外にダッシュ!


とりあえずのニコチンチャージ。三人ともヘビースモーカーではないのだけれど、吸えない状況にあると吸いたくなるのが、人の常。小倉駅には、喫煙所が見当たらないので、駅の外に出て、自販機で飲み物を買い、それを灰皿に一服。


分煙は歓迎だけど、全面禁煙は勘弁してほしい。ってのは、喫煙者の勝手な言い分。吸わない人には、理解できない理屈なんだろうけど、それを許す大きな心を持ってくらないものだろうか?これも、喫煙者の勝手な理屈?




小倉駅から競馬場まではモノレール。師匠夫婦は二回目だから、大人しく乗ってたけど、去年は、物珍しさにきょろきょろ。田舎では、汽車にも滅多に乗らないし、大分にはモノレールもない。


そうそう、汽車ってのは、死語らしい。確かに、蒸気機関車は、廃止されて久しいし、大分でも電化が進んで、ディーゼル機関車も滅多に見かけなくなった。走っているのは電車ばかり。電気機関車も見かけなくなったなぁ。




映画「交渉人 真下正義」に出てきた「クモ E4-600」は、蓄電池併用の電気機関車だったけど、今どき電気機関車って・・・


機関車(動力集中方式)は、ざっくり言って、駅と駅の間が遠い長距離鉄道向きで、駅と駅の距離が短い都会の地下鉄には向かない。映画のストーリーの都合で生まれた非現実的な車両だな。




さて、話を元に戻そう。


小倉競馬場(こくらけいばじょう)は、1999年(平成11年)に全面リニューアル工事を施した。芝生の根に直接散水する「セルシステム」といわれる装置を世界の競馬場で初めて採用。



他の中央競馬に属する競馬場と同様に、ギャンブルのイメージを一掃した明るい作りで、昔の「酒とおじさんと煙草」といった暗い雰囲気はどこにもない。「居心地が悪い」と嘆く人もいるが、ヨーロッパでは、紳士淑女の社交場。正装でなければ、入れない競馬場もあるのだ。


昔懐かしい雰囲気は、大井競馬場に行くと味わえる。いかにもと言いたくなる酒のつまみ「炙りじゃこ天」をかじりながら、ワンカップをあおれば、一気に昭和へタイムスリップできること間違いなし。


ただし、夏の夜のトゥインクルレースは、アベックばかりなので、決して一人では行かないように。




今回は、博才がないと自ら認める師匠が絶好調。終いには、枠連(私ら素人は基本的に単勝)で当てる始末。


前回好調だった師匠の奥さんは、今回勘が冴えず。当ったのは1レースだけ。


僕は、いつものごとくお馬さんの餌代を寄付して帰ることとなりました。


しかし、汽車代込みの1万円で一日遊べて、日常に無い興奮を味わえれば、安いものである。




前回、帰りの電車が満員で、座れなかった教訓を生かし、今回は、小倉で晩御飯を食べて帰ることにしました。




しかし、良く言えば舌が肥えている師匠夫婦。下手を打つと一生文句を言われることになるので、事前にネットで調査しておいた店に案内する。




店に入るなり
「食い物には期待してないから」
いきなりこれである。知り合いの店には、絶対に連れて行けない。
「200種類も焼酎があれば、一杯くらいは旨い焼酎に当たるやろ。それだけ」


店員の勧めで、先ずは串揚げ。20本をお任せで出してもらう。ちゃんと、熱々が食べられるように、少しづつ、頃合いを見計らって運んでくる。

「うん、食えるじゃん。美味しい!美味しい!」
最初の一言が余計なんだなぁ。


で、もうひとつのお勧め「モツ鍋」も食べることにする
「うん、ようできちょる」
店の人が聞いたら、怒るよ!ってか、聞こえてると思うけど。


「美味しい!」その一言だけなら、お店も嬉しい、案内した僕もハッピーになれるのに。





「師匠、御馳になります」
「うん!良かったよ。この店」
苦労して調べたのは俺なんだけど?


「じゃあ、次回もここで晩御飯を食べて、汽車が空いた頃に帰りますか?」
「いや、次は途中にあった居酒屋。ほら、日本酒がいっぱい並んでた居酒屋があったじゃん。あそこに行ってみたい」





別府湾に沈めていいですか?



いくら田舎だからといって、住民全てが知り合いというわけではない。


コインランドリーで誰かと顔を会わせたとしても、会話もなくすれ違うだけ。



さて、本日は薄曇りの空。できれば快晴の日に太陽の光をいっぱい浴びせたいところではあるが、これ以上放置すると、とんでもないことになりそうなので、思い切って冬布団と毛布を洗うことにした。


車の後ろに、布団と毛布を積んで、いざコインランドリーへ。


我が町には、三軒の無人コインランドリーがあるが、一番遠くの一番人気が無いコインランドリーが、私のお気に入りである。


中型と大型の洗濯機が1台づつ、中型の乾燥機が4台に大型の乾燥機が1台。規模に関しては、さすがに田舎である。


運よく2台の洗濯機が空いていたので、ドアをロックしてドラム洗浄のボタンを押す。大型で冬布団、中型で毛布2枚を同時進行で洗濯するのである。所要時間30分。車に戻って布団を下ろそうとしているところに1台の軽自動車がやってきた。


私が手にしている布団と、私の顔を交互に見ながら笑っているおばちゃん。

「洗濯機を使いますか?」
「はい、2台とも使います」
「そうですか」

と、車に乗って、出て行った。が、ドラム洗浄が終わる頃、またやってきた。
「貴方の洗濯が終わるのを待ちます」
「他もいっぱいでしたか?」
「そう、ほかのランドリーも洗濯機が空いてなかったのよ」
「昨日、降りましたからねぇ。でも、そう言う日って、乾燥機が空いてないんですけどね」
「そうなの?よくわからないけど」
「洗濯は家の洗濯機で済ませて、乾燥機だけを使いに来る人が多かったんですが。最近は、洗濯もコインランドリーでやっちゃうのかな?」
「そう!洗濯もここでやった方が速いから」
「なるほどねぇ」


よく、しゃべるおばちゃんである。もちろん面識はない


「天気が悪いと、皆さんコインランドリーに来るでしょ?貴方も?」
「いえ、うちは洗濯乾燥機なんで、雨だからってコインランドリーに来る必要はないんですが、さすがに布団は洗えないので」
「あら、そう。うちは、よく来るんですけど、洗濯が終わっているのに、持ち主がいなくて、入れっ放しの洗濯機があるでしょ?出そうか、出すまいか、随分悩むんですよ」
「出していいんじゃないですか。ってか、私は出しますよ。いない持ち主が悪いんだし、札もありますからね」
「札?札ってなんですか?」
「ほら、これですよ。どこかに行く場合は、この籠にこの札を入れて、洗濯機の前に置いておくのが、ここのルールです。つまり、放置されている場合は、出して構わないんです」
「はぁ~こんな札があったんですね。全然気付かなかった。あぁ、この札の番号と機械の番号を合わせておくんですね?」
「そうです。僕は、洗濯中買い物に行ったりするんで、この札を籠に入れておきます」
「勉強になりました。ありがとうございました。出していいんですね?」
「ただね。私は男だから、女性の洗濯物の場合は躊躇しますけどね」
「どうしてですか?」
「下着が無くなったなんて言われたら嫌じゃないですか。出してる途中で持ち主が来ても気まずいし」
「あぁ、それはそうですね」
「○○の横にあるコインランドリーを知ってますか?」
「ええ、あそこは車を停める場所がないので・・・」
「そうですね。でも、あそこの機械は電話がついているので、自分の携帯電話の番号を登録したら、洗濯が終わる5分前と、終わった直後に電話で知らせてくれます」
「まぁ、それは便利。でも、私携帯電話の使い方がよくわからなくて」
「かかってくる電話をとれば、音声で教えてくれるから、難しくはありませんよ」
「そうなの?でもね・・・・」


それから、しばらくおばちゃんの機械音痴自慢を聞かされた


そうこうしてるうちに、洗濯機が2台とも止まった。

「終わりました。ドラム洗浄しておきますから」
「え?ドラム洗浄って何ですか?」
「洗濯する前に、洗濯機のドラムを洗うんです。前の人の汚れが残っていたら嫌でしょ?」
「あらま~、そんな便利な仕掛けがあったなんて知らなかったわ。今日は、本当に勉強になりました」
「いえいえ、では、お先に」
「あれ?・・・あれ?」
「どうかしました?」
「お金が・・・ちゃんと入れてるのに」
「どれどれ、あぁ、ここにdoorって表示が出てるでしょ?ドアがちゃんと閉まってないんですよ」
「そぉお?ちゃんと閉めてるんだけど」


ドアロックのレバーをぐいと押す
「ほら、表示が変わったでしょ?」
「本当だ。何から何まですみません」
「いえいえ、では、ごゆっくり」
「はいはい、ありがとう」



近所付き合いも悪くない!と、思う私であった。



庭に植えた唐辛子3本。収穫できそうな実がかなりの数になったので、塩漬けにしました。


ザクザク・・・ザクザク・・・


収穫した実をひたすら輪切りにします。


ザクザク・・・ザクザク・・・



50本くらいあったのかなぁ?


ザクザク・・・ザクザク・・・



2/3くらい輪切りにしたところで、右手のの指がヒリヒリし始めました。が、気にせず


ザクザク・・・ザクザク・・・



途中、包丁を研ぎながら、全ての処理に2時間弱。密閉容器ふたつが満タンになりました。



そして、右手の指が・・・痛い!


めちゃめちゃ痛い!


火がついたように痛い!


嗚呼、痛い!


ゴンズイに刺されたように痛い!




ようやく収まったと思ったら、風呂に入ってまた痛い!


皆さん、大量の唐辛子を刻むときは、ゴム手袋をしましょう





お~っほっほっほっほ!



今日も今日とて、近所の漁港でダゴチン釣り


昼過ぎの師匠から電話
「今日は何処に行く?」
「家の近くの防波堤」
「何で?」
「満潮の時、岸壁の際をメイタが泳いでいるのが見える。今は、一回で多くの当りを見たいので、サイズは二の次」
「なるほど~」


ところが、その防波堤に行ってみると、大学生くらいのガキが三人、絶好のポイントでギャーギャー言いながら泳いでいる
「こりゃあ、いかん!」

丁度、そこへやってきた師匠
「あきまへん!」
「こりゃあ、だめですなぁ」
「あっちの漁港に行きますか」


ってことで、昨日と同じ漁港に移動


そこには、師匠の連れと、見知らぬ若者が3名、竿を出していた


幸い、昨日竿を出したポイントは空いていたので若者三人連れに
「隣で釣ってもいいかな?」
と、尋ねると
「どうぞどうぞ」
と言うので、そこで竿を出すことにする。師匠は、連れの横に釣り座を構えた。なんでも、今日の連れは、内陸部の人らしく、チヌ釣りも始めたばかりだそうな。


師匠にとっては、最も美味しいターゲット。たぶん、一日中、彼にかかりっきりだろう




昨日と同じように、最初っから、ガンガン団子にアタックしてくる


1時間ほどすると、師匠がやってきて、いきなり俺の竿を握る

おいおい!ひとの邪魔すんな!


と、思った次の瞬間、竿をしゃくってビュンビュン上下に振る

こらこら、竿の調子は、先週見たでしょうが!ったくもう!
「ん~、ちょっと先調子過ぎるなぁ」


今度は、ひとの竿にケチをつけ始めた

はいはい、もう、好きなようにしてください


しかし、あっさり竿を置くと、自分の場所に戻っていった


やれやれ、新しい道具を買う度にこれだ!『親しき仲にも礼儀あり』だぜ、師匠!


師匠は、自分の竿を知り合いが振り回そうが、なにをしようが気にしないタイプ。だから、自分が知り合いの竿を振り回しても相手は、なんとも思わない。と、思いこんでいる


しかし、俺は自分の道具を他人に触られるのは好きじゃない。例え、師匠であってもだ。しかも、師匠は何かしらケチをつける





さて、気を取り直して、当りの観察をしていると、師匠の知り合いがやってきた。今日は、仕事だったそうで、見に来ただけらしい。缶コーヒーを差し入れしてくれた


話をしていると、竿先が、グッと曲ったまま小刻みに揺れている。居食いしたかな?


竿を立てると結構な手応え、30オーバーのメイタちゃんでした。


続けて、チンチン(黒鯛の幼魚)を2枚ゲットして、本日のダゴチン釣りは終了。照明があるので、夜でもダゴチンはできるのだが、今日は、ウキが沈むのを見たい気分


竿と仕掛けを用意して、第一投。仕掛けが馴染む前に、ウキをひったくられる。

鯵か?


上げてみると、それは鯖(さば)の子供だった


ってことは、沖アミは無理。沈む途中で鯖の子に食われてしまう


練り餌に変更して仕掛けを投入。完全に仕掛けが馴染んで撒き餌を打つ。撒き餌が海底に届いた頃、ゆっくりとウキが沈んでいった


そ~っと、糸を巻く。糸ふけがなくなると、リールを回すのに合わせてウキが沈んでいく。やがて、道糸がピンと張り、魚の重さを感じたところで、わずかに竿を立てフッキング


乗ったぁ!


が、全く動かない


これは、もしや、地球か?


いやいや、ちょっとは浮いてきたから地球じゃないが、首を振らない


石か?


いやいや、尾鰭を振る感触はあるから、魚には間違いない


もしかして、今年初の年無?


いやいや、タモに収まったのは、40弱のメイタだった


残念!




30オーバーを1枚追加したところで、雨天のため撤収。そして長い長い反省会が始まるのであった


「あん子、言う通りにせん!つまらん」
「いやいや、始めたばかりの初心者に、何十年もチヌを釣ってる、俺達のノウハウは理解できんでしょう」
「そげぇ言うたっちゃ、棚はとらんし、撒き餌は撒き散らかすし。あれじゃあ、釣れん!」
「俺も最初はそうだった。師匠もそうじゃろうがぇ?」
「そりゃそうじゃったけんど」
「長~~~~~い目で見てやらんと」
「そうかも知れんけど、言うことをきかんっちゅうのは・・・」
「ほんなら、師匠は、俺がこげぇしてこげぇして釣れっちゅうたら、そん通りにして釣るかえ?」
「するわけねぇ」
「じゃろうがぇ」
「そげぇ、言うたっちゃ、せっかく教えてやりよるのに」
「そこじゃ!それが、いかん」
「何が?」
「仕事の弟子じゃねぇんじゃ。『教えてやる』じゃねぇで、『情報を提供する』っち思わにゃ」
「何かえ、そりゃ?どう言う意味かえ?」
「だから、教えてやっていると思えば腹が立つ。でも、ただ、情報を提供していると思えば腹が立たない」
「ん~、でも、言う通りにせにゃあ、チヌは釣れん」
「釣れんでもいいがぁ。チヌがおることは、俺が証明したんやき、釣れんやったら、腕が悪いっちわかるやろ。それで、訊いてきたら、また、教えてやりゃあいいじゃん」
「いや、あの釣り方じゃ釣れん!」
「・・・」



はっきり言って、師匠はボーズ。一枚も釣ってないんだから、説得力ないんですけど?


それに、釣れるようになるまで試行錯誤するのも、釣りの楽しみだと思うんだけどなぁ・・・


酔うと、ひとの言うことを全く聞かなくなるので、この続きは素面のときにするとしましょう




ダゴチンは、すかさず合わせを入れないと釣れないと聞いていたけど、飲みこむ魚もいるし、置き竿でも釣れる。もちろん、バシっと合わせを入れれば、沢山釣れるのだろうが、いくつかある当りのパターンを目に焼きつけるまで、しばらくは観察の日々が続くことになります。



背中のアテロームの化膿が収まった頃、入院して手術を受けることになった。


目的は、鶏眼の切除


実は、一年ほど前から魚の目に悩まされていた。


一般的には「魚の目」で通っているが、医学用語では「鶏眼」と呼ぶ。元々の医学用語、つまりドイツ語の病名をそのまま翻訳したら「鶏眼」だったのかもしれない


左右両方の足の裏は、魚の目だらけで歩行にも支障をきたしていた。最初は、たった1個の魚の目だったが、そこを庇って歩くと他の場所に負担がかかり、そこに新たに魚の目ができる。更にそこを庇って歩いていると・・・


で、結局両足の裏一面に魚の目ができてしまった。


当初は、スピール膏で治療していたのだが、一向に治る気配がなく、次に液体窒素(-195.8℃)で魚の目を焼くをしたが、これも効果無し


終には、外科手術によって切除することになった。


手術が決まった時に、担当医にアテロームの話をしたら、ついでに切除することになった。


さて、手術当日、足の毛を全部剃るように言われた。女子じゃあるまいし、今まで足の毛を剃ったことなどない。まぁ、髭を剃るのと同じ要領だから、苦労はしなかったが、毛のない足に違和感を感じる。しかし、いずれ生えてくることだし・・・まぁ、いいか



足の裏の手術であるから、当然局部麻酔。で、足の裏の何か所かに麻酔の注射を打つのだが、これがものすごく痛い


どれぐらい痛いかと言えば、五寸釘をねじ込まれているような痛さだ。


婦長の説明によると、意外にも愛の裏には神経が集中していて痛いのだそうな


まぁ、それも何とか耐えて、右足にできた鶏眼の切除手術は無事に終わった。左足の手術は、また後日である。なぜならば、両足いっぺんに手術すると、歩けないから。


で、背中のアテロームを切除する手術が始まった。鶏眼の手術と同じように局部麻酔をし、垢と皮脂を溜め込む袋を切り取る。切り取ったアテロームを見せてもらったが、海老茶色のおしろい花の実のようだった。


さて、縫合という段階になって事件は起きた。
「縫いますよ~」

チク!

ん?

「先生、麻酔が切れてます」
「え?痛いかね?」
「はい。痛いし、縫い針を刺す感触もあります」
「それは、困りましたねぇ。でも、縫うのは数針ですから、麻酔の注射を打つのと、同じくらいです。このまま縫っちゃいましょう」


え?またかよ~ショック!


自衛隊病院でも、自衛隊さん扱いされるのか・・・


しかし、お医者さんの階級は、俺よりもかなり上。上官には逆らえない


「わかりました。お願いします (;_;) 」



二度あることは三度ある・・・





後日談


さて、件の魚の目はどうなったかと言うと、一ヶ月もしないうちに再発。三か月もしたら元通り。

何のために手術したのか。


そんなある日、上官の一人が
「そう言えば、うちのおばあちゃんは、やいと(お灸)で魚の目を治しよったばい」
「まさかぁ、そげなんで治るとですか?」
「おぉ、治るたい。間違いなか!」
「そぎゃんですか。なら、今度試してみまっしょ!」


とは、言ったものの、近代医学で治せなかったものが、やいとで治るとは思えなかった


ある日のこと、久々に外出許可をもらった俺は、大学の同級生の実家でのんびりした後、留守番になった営内班の仲間に土産を買うべく、酒屋へと向かった。すると、その酒屋の隣には薬局があった。


先日の上官の言葉が頭をよぎる
「まさかぁ」
「そんなぁ」
「でも、それで治れば儲けものだし」
「いやいや、無駄な出費になるかもしれない」
「まずは、もぐさの値段を訊いてみよう」


「こんばんわ」
「いらっしゃい」
「もぐさはありますか?」
「ありますよ・・・え~っとぉ、これですね」
「いくらですか?」
「三百円です」

やすっ!

「ください!それ、ください!」
「はいはい。お灸をすえるんですか?」
「いいえ、魚の目を治すんです」
「あぁ、魚の目ね。直径1ミリ、鼻糞くらいの大きさで使って下さいね。それ以上大きくすると火傷をしますよ」
「え?そんなに小さいのでいいんですか?」
「それぐらいじゃないと熱くて、素人には無理です」
「わかりました」


ってことで、もぐさを買って帰えった。が、線香を買い忘れてしまった俺。魚の目の上にもぐさを乗せて、ライターで点火しようとすると、ガスがもぐさを吹き飛ばしてしまう


かと言って、駐屯地のPX(売店)に線香なんて売ってない


上官に頼んで、家の仏壇から線香を持ってきてもらった


やっとである


袋の中のもぐさを千切り、小さく丸める。正露丸くらいの大きさになった。見た目は、薬局のおっちゃんが言った通り鼻糞なのだが・・・


「用法容量は守らないとね」


半分に千切った。が、まだ若干大きい。


「ちょっとぐらいは、いいんでない?」


魚の目の上に乗せ、線香をあてると・・・線香にもぐさがひっついた


「ん~、困った」
「馬鹿じゃのう、唾を付けるんじゃ唾を」と、ばあちゃんの話をしてくれた上官が言う
「なるほど」


指の先に唾をつけ、それを魚の目に塗る。そこへもぐさを置くと見事に固定された。少々足を傾けても落ちない。これなら大丈夫。


では、気を取り直して


「点火!」


ジュワジュワジュワ
「あっちぃぃぃぃぃ・・・・・・」爆弾叫びドンッ


「ふぅ、死ぬかと思った」
「大袈裟じゃのう。やいとの玉が大き過ぎるったい。もっと小さくせにゃ」
「そうなんですか?」
「熱いっちゃろうもん?」
「そばってんですね。あんまり小さいと効かんちゃなかろうかって思うとですよ」
「心配なか。小さくてもちゃんと効くっちゃ」


「気を取り直して、点火!」


ジュワ~メラメラ
「んぐ・・・っかぁ!」プンプン
「どげんね」
「これでも、十分熱かです。でも、これなら耐えられるとです」
「じゃろうが」


そんなこんなで、やいとの大きさも把握し、課業終了後にやいとをすえる毎日


薬効成分が滲み込んだ痕だろうか。やいとを据えたところが茶色く染みになっている。そう、足の裏はお洒落な水玉模様だ



一週間もすると、痛みが消えた。まだ、魚の目の形跡はあるのだが、いくら踏んでもいたくない。


そして一ヶ月後、魚の目は嘘のように消えていた。茶色の水玉模様だけを残して