士は己を知る者の為に死す -56ページ目

士は己を知る者の為に死す

男は自分を理解してくれる人の為なら命を懸けて尽くす

主従関係は、征服支配よりも理解



教授「明るいニュースである」
石橋「ペラミビルって何?」
教授「インフルエンザの治療薬」
石橋「新製品?」
教授「そう、日本の塩野義製薬が開発した薬」
石橋「おぉ!で、タミフルやリレンザと何が違うんですか?」
教授「タミフルは錠剤で飲む薬」
石橋「そうです」
教授「リレンザは粉末で吸入するタイプ」
石橋「はいはい」
教授「エラミビルは、輸液。つまり注射や点滴するタイプの薬」
石橋「ほほぉ~」
教授「わかったかな?」
石橋「全然!」
教授「・・・」
石橋「インフルエンザを治療する仕組みは違うんですか?」
教授「基本的にノイラミニダーゼ阻害剤であることは共通しておる」
石橋「ノイラミニダーゼ阻害剤?」
教授「平たく言えば、人間の細胞に侵入するためにウィルスが持っている鍵にひっついて、鍵の形を変えてしまう物質のことじゃ」
石橋「それがひっつくとどうなるんですか?」
教授「鍵穴と合わないから、ウィルスは人間の細胞に侵入することができない」
石橋「侵入できないと?」
教授「増殖できない」
石橋「増殖できないと?」
教授「発病しない。或いは、短時間で症状が治まる」
石橋「なんで?」
教授「人類は、未だかつてウィルスを殺す薬を発見も発明もしておらん」
石橋「またまたぁ、タミフルやリレンザがあるじゃないですか」
教授「あれは、ウィルスを殺す薬ではない」
石橋「じゃあ、ウィルスは誰が殺しているんですか?」
教授「人間の自己免疫機能じゃよ」
石橋「それは、呪文ですか?」
教授「血液中の白血球や、発熱がそうじゃ。元々、人間は、体内に侵入したウィルスを殺す能力を持っておるんじゃ」
石橋「だったら、薬なんか必要ないじゃないですか」
教授「ん~、君にどう説明したらいいのか・・・ウィルスとの戦いは、増殖競争なんじゃよ」
石橋「競争?」
教授「極端な話、白血球とウィルスのどちらが数的優位に立てるかと云う競争じゃ」
石橋「例えば?」
教授「白血球の方が、沢山増殖して数的優位になれば、ウィルスを全滅させることができる」
石橋「なるほど。で、その逆の場合は?」
教授「ウィルスの方が、増殖が速い場合は、ウィルスが蔓延して人は死ぬ」
石橋「あちゃ~、で、薬の役割は?」
教授「ウィルスの増殖を抑える」
石橋「つまり、白血球の増殖するスピードが、ウィルスの増殖するスピードよりも早くなる?」
教授「その通りじゃ」
石橋「やがて、ウィルスは白血球によて、食べ尽くされる」
教諭「ご名答!」
石橋「ところで、自己免疫機能の発熱って何ですか?」
教授「うむ、ウィルスは熱に弱いんじゃ」
石橋「僕も熱に弱いですけど」
教授「それは、ちょっと意味が違うな。ウィルスの死滅温度は40℃、一方、ヒト細胞の死滅温度は42℃。つまり、人の体温を40℃に保てば、体内のウィルスは死滅し、ヒトの細胞は傷付かない」
石橋「微妙ですね」
教授「そう、ウィルスの死滅する温度と、ヒト細胞の死滅温度の間には、僅か℃の差しかない」
石橋「上げ過ぎれば、自分が死ぬ。上げ足りないと、ウィルスは死なない」
教授「その通りじゃ。そのギリギリの温度調節が自己免疫機能なんじゃ」
石橋「で、新薬ができたことが目出度いと?」
教授「いや、そうじゃない」
石橋「え?」
教授「その新約を、日本よりも先にアメリカが使用許可を出した」
石橋「何で、それが目出度いんですか?」
教授「わしは、塩野義製薬の株を持っている」
石橋「それが、何か?」
教授「このニュースで、塩野義製薬の株価は上がる。それで、ひと儲けするんじゃ」
石橋「・・・」


※注 白血球は、顆粒球(好中球、好酸素球、好塩基球)、単球(マクロファージ)、リンパ球(B細胞、T細胞(ヘルパーT細胞、キラーT細胞、サプレッサーT細胞)、NK細胞)の総称である



康夫「辞めちゃったね」
太郎「西川ちゃんのこと?」
康夫「そう。ポッポちゃん弟と喧嘩までして守ったのにね」
太郎「まぁ、あれは意地っていうか・・・」
康夫「意地?」
太郎「西川ちゃんの更迭については、事前に相談がなかったから寝耳に水」
康夫「で、カチンときた?」
太郎「そう」
康夫「君って男は・・・」
太郎「解散時期もそうだったと言いたいんでしょ?」
康夫「いや・・・」
太郎「いくら、日本郵政の社長の人事権は郵政大臣の選任事項だとは言ってもだよ。一言相談するのが筋ってもんでしょう?」
康夫「そんなこと言ってるから、友達がいなくなるんだよ」
太郎「いっぱいいるもん!」
康夫「君の金目当ての金魚の糞がね」
太郎「酷い!酷いわぁ!」


康夫「結局、辞めることになったじゃない」
太郎「だから?」
康夫「あの時、ポッポちゃんの弟に任せておけば、もう少し人気が高かったと思うよ?」
太郎「人気が?」
康夫「そうさ!きわめて黒の西川ちゃんを守って、きわめて白のポッポちゃん弟を切り捨てた。あれで随分支持率が下がったもんね」
太郎「そうだっけ?」
康夫「そうさ。太郎には男気がないってね」
太郎「そうなのかぁ」
康夫「マキコちゃんを切り捨てた、ジュンイチロウちゃんと同じ失敗をしたわけさ」
太郎「むむむ」
康夫「例え全権は、内閣総理大臣にあるとしてもだ、大臣が決めたことをひっくり返しちゃいけない」
太郎「なんで?」
康夫「指揮命令系統に混乱が生じるからさ」
太郎「そうなの?」
康夫「直属の部下以外に命令を出さない。直属の上官以外の命令には従わない。これ軍隊の鉄則」
太郎「ふ~ん」


康夫「ところで、次の社長は斎藤次郎(71)だそうだ」
太郎「またまた、じじい」
康夫「そうだねぇ。結構年寄りだねぇ。それよりも、一郎ちゃんのマブダチだって」
太郎「そうなん?」
康夫「そうなんよ。静香ちゃんも、一郎ちゃんの軍門に下ったと言う訳さ」
太郎「そうなりますか?」
康夫「そうなるでしょう」
太郎「やっぱり?」
康夫「西松建設が静香ちゃんに献金したのは、一郎ちゃんと繋がりがあったからでしょ?」
太郎「言われてみれば」
康夫「一郎ちゃんは、今、フリーの参議院議員を口説いて、民主党に入党させているでしょ?」
太郎「それが、何か関係あるの」
康夫「尾張名古屋のコンコンチキでさぁ」
太郎「はて?」
康夫「民主党が、参議院で過半数を獲得したら?」
太郎「あ!国民新党と社民党はいらなくなる」
康夫「そう!だから、静香ちゃんは、一郎ちゃんに逆らえないわけ」
太郎「じゃあ、社民党は?」
康夫「あんなもん、一郎ちゃんの眼中にはない。社民党と同数の参議院議員を抱き込んだら、あっさりポイ」
太郎「あら~」
康夫「現実味の無い政策」
太郎「ふむふむ」
康夫「身の程知らずな要求」
太郎「大臣の椅子だね」
康夫「壊れたレコード」
太郎「自衛隊は憲法違反だ」
康夫「夏の蚊ほどにも気にしてないだろうね」
太郎「やっぱり院政をひくのだろうか?」
康夫「どうだろう?献金問題が表に出なければ、総理大臣になってた男だからねぇ」
太郎「ブルドーザーのような旧田中(自民党 田中角栄)派だからね」
康夫「ぐいぐい行くかも?」
太郎「いや~ん!強引な人苦手なの」
康夫「逃げだす?」
太郎「ううん、逆らえないの」
康夫「・・・」



太郎「海豹(あざらし)の次は朱鷺(とき)ですか?」
康夫「はぁ?」
太郎「住民票の次は、学生証ですか?」
康夫「へ?」
太郎「新潟大学が近くに住み着いた朱鷺に学生証を発行したんだって」
康夫「ほう」
太郎「専攻は、”自然再生学”だそうな」
康夫「ほほぅ」
太郎「どう、思う?」
康夫「まぁ、いいんじゃない?」
太郎「でも、キャンパスには一度も入ったことがないらしい」
康夫「じゃあ、自然再生学科を作って、そこの生徒に餌場を作らせたら?」
太郎「それじゃあ、飛翔カズミチャンは、学生じゃなくて教材になっちゃうよ」
康夫「自らの肉体を用いて実験す。ってのは、どうよ?」
太郎「な~る!」
康夫「じゃ!そういうことで」
太郎「どこ行くの?」
康夫「剥げ鴻(はげこう)の観察」
太郎「バードウォッチング?」
康夫「国会」
太郎「うへっ!」



康夫「今、ひそかに脚光」
太郎「何ですかぁ?」
康夫「肺炎を引き起こす肺炎球菌の抗体を作るワクチン」
太郎「それが、何で?」
康夫「肺炎球菌は、どこにでもある菌で、健康な人なら害はない」
太郎「だったら、ほっとけば?」
康夫「ところが、インフルエンザに感染して、体力が落ちている時に、この肺炎球菌を吸いこむと」
太郎「やな予感」
康夫「そう!肺炎になるのだ。確率は30%くらいだそうだ」
太郎「やっぱり」
康夫「で、新型インフルエンザの流行が見込まれる今年、この肺炎球菌のワクチンを接種する人が急増したってわけ」
太郎「なるほどね。新型インフルエンザに感染した上に、肺炎を併発したら命がもたない」
康夫「そう言うこと」
太郎「転ばぬ先の杖ってことか?」
康夫「季節性インフルエンザのワクチンも品薄なんだって」
太郎「そりゃまた、どうして?」
康夫「健康な成人は、今年、新型インフルエンザのワクチンは打ってもらえない」
太郎「数が足りないからね。医療関係者と持病持ち、それに年寄りと幼児だけ」
康夫「だから、せめて普通のインフルエンザのワクチンでも」
太郎「打てば安心?」
康夫「季節性インフルエンザに感染して体力が落ちてる時に、新型インフルエンザのウィルスに接触したら?」
太郎「弱り目に祟り目」
康夫「その通り。季節性インフルエンザを予防することは、間接的に新型インフルエンザの感染予防になる」
太郎「な~るほど」
康夫「ところが、今年は、新型インフルエンザのワクチン製造に設備をまわしたから、製造した季節性インフルエンザのワクチンは例年の8割」
太郎「そりゃあ、取り合いになりますわなぁ」
康夫「死にたくないからね」
太郎「じゃあ、僕も打ちに行こうかな?」
康夫「あればいいけど?」
太郎「それもそうだ。帰って酒でも飲むとしよう」
康夫「それでいいの?」
太郎「やっぱ、アルコール消毒が一番でしょ?」
康夫「・・・」



太郎「すんごいですねぇ~」
康夫「我が党の政策をバラマキだと批判しておいて、蓋を開けたらこれですかい?」
太郎「何に使うんだろうね?」
康夫「そうですなぁ」
太郎「やっぱ、子供手当?」
康夫「それもあるでしょう」
太郎「うちには関係ない話だけど」
康夫「そうでもない」
太郎「どうして?」
康夫「子供手当を支給する代わりに、扶養者控除がなくなる」
太郎「何それ?」
康夫「平たく言えば、収入の無い家族が扶養者。今現在、扶養者がいる場合、一定額が課税対象から除外されている。これが扶養者控除」
太郎「???」
康夫「例えば、収入が100万円だとしましょう」
太郎「ふむふむ」
康夫「この場合、所得税は10%の10万円」
太郎「そんなに取るの?あこぎだねぇ」
康夫「で、扶養している子供が一人いるとする」
太郎「はいはい」
康夫「扶養者控除を20万円とすると?」
太郎「所得税はマイナス10万円!税金をくれるの?」
康夫「まさかぁ、控除ってのは、課税対象からさっぴくってことだから、課税対象額が100万円-20万円=80万円になって、所得税は、この80万円の10%だから、8万円になるのです」
太郎「ほほ~、それが控除のからくりか!」
康夫「からくりってちょっと違うけど、まぁ、そんなもんです」
太郎「ふ~ん、でも、扶養者は子供だから、行って来いなんじゃない?ってか、税金が増える分よりも、子供手当の方が金額が大きいんでしょ?」
康夫「ご名算。でも、扶養者は子供だけじゃないよ」
太郎「へ?」
康夫「じいちゃん、ばあちゃんも収入が無いでしょ?」
太郎「あ!」
康夫「それに配偶者控除も廃止するらしいよ」
太郎「配偶者?」
康夫「君にとっては、奥さんが配偶者。奥さんから見れば、君が配偶者。つまり、連れあいってことだな」
太郎「と、なると?」
康夫「太郎ちゃんは、扶養している子供がいないから、子供手当はもらえない。そして、配偶者控除が無くなった分、増税になるってこと」
太郎「けしからん!」
康夫「これこれ、政治家たるもの、私利私欲は捨てねば」
太郎「でも・・・」
康夫「子供がいない人が、子育てをしている家庭を助けようって政策なんだから。太郎ちゃんは、いっぱい税金納めてね」
太郎「しょんなぁ・・・ま、僕んちは金持ちだからいいけど、康夫ちゃんは大変だね」
康夫「うちだって、そんなに貧乏はしてませんよ」
太郎「こりゃ失礼しました」
康夫「でも、年金生活のじいちゃん、ばあちゃんは・・・」
太郎「国民健康保険の掛け金も年金から天引きになるって言うし、踏んだり蹴ったりだ」
康夫「それは、元々納めなくちゃならないお金なの」
太郎「だけど、元サラリーマンは年金だけが頼りなんだよ。田畑持ってる百姓ならともかく」
康夫「野菜もばかにならないからなぁ」
太郎「よし!畑を買って野菜を作ろう。豊かな老後は畑から」
康夫「君んちは金持ちなんじゃなかったっけ?」
太郎「それはそれ。これはこれ」
康夫「・・・」




高校生の頃、夢中になって読んでいた小峰元の小説


石田衣良の「Gボーイズ冬戦争」を探しにいった本屋で見掛け、懐かしく思った


思ったのだが、買わなかった


「Gボーイズ冬戦争」は、置いてなかった。いや、見つけられなかったのかもしれない


そして昨夜、また、その本屋に行った


読む本が無くなったので、もしかしたらと淡い期待を持って


しかし、「Gボーイズ冬戦争」は、見つからなかった
「そうだ、小峰元のあの小説」
「確か、緑一面に小説のタイトルだけの装丁だったはず・・・」
それを手掛かりに、文庫本のコーナーを三周した
「見つからない。最後にもう一周。緑、緑」
「ないなぁ」
「もう返品したのかなぁ?」
「あの時、買っときゃよかった」
などと考えながら、ぐるぐる周る


そして、四週目で見つけた「Gボーイズ冬戦争」


石田衣良のIWGPシリーズを陳列しているコーナーとは全く別の場所で


探していた本は見つからず、探すのを諦めた本が見つかった


本屋に来た目的は達した訳だが、釈然としない


「もう一周」


今度は、本の装丁の事は忘れて、陳列している本のタイトルだけを見ていく


「あった!」



その本の装丁は、夕方の風景写真。左下に高校生らしい少女と、遠くに送電線の鉄塔


じゃあ、僕の記憶にあった緑の装丁は?


たぶん、高校生の頃に買った文庫本の装丁だったのではないだろうか?



人の記憶とは、実に曖昧なものだ。


初めて化粧をしたのはいつ? ブログネタ:初めて化粧をしたのはいつ? 参加中
本文はここから


大学二年の春のことだった


食事に誘われて、友達の彼女の家にいった時


きっかけは忘れたけど、化粧の話になり、ボルテージが上がった友達の彼女が突然


「龍二って化粧したらどうなるの?」
「どうなるのって、したことないからわからない」
「じゃあ、やってみよう!」


ま、友達の彼女のいい玩具にされたわけですが・・・


意外に、美人に仕上がって、友達も友達の彼女もビックリ目


その頃は、よく女子と間違われて、ナンパもされました。



もちろん、今じゃ見る影もありません。


お~っほっほっほっほっほ!
秋を感じた瞬間 ブログネタ:秋を感じた瞬間 参加中
本文はここから

板張りの廊下を裸足で歩いて

「冷たい!」

って、感じた瞬間


太郎「えらいこっちゃでぇ!」
康夫「どないしたん?」
太郎「空自が情報を開示しよった」
康夫「何の?」
太郎「イラクでの輸送支援に関する書類や」
康夫「あらま~」
太郎「早速、武器を携行した兵士を輸送するのは、憲法第九条に違反しとる言うて」
康夫「護憲論者が騒いどる?」
太郎「そん通りや。よう、わかったな」
康夫「痩せても枯れても、元首相」
太郎「そうでしたなぁ。短かったけど」
康夫「ぐさっ」
太郎「どないしよ~?」
康夫「どないもこないも、どうにもなりまへんがな」
太郎「そうでっか?」
康夫「騒がしといたら、よろし」
太郎「せやけど、責任を追及されたら・・・」
康夫「関係あらしまへん。わてら与党でっさかいに」
太郎「そうでっしゃろか?」
康夫「太郎ちゃんも、元首相なんだから、でんと構えて」
太郎「せやけどなぁ。核の密約ほじくり出す言うて、はりきっとるご仁もおられまっさかい」
康夫「あんなもん、大平おじさんの頃でしょ?とっくに、成仏しとります」
太郎「そうですなぁ。裁判する言うたかて、相手があの世ではねぇ」
康夫「それにしても性善説を信じてる人達には困ったもんですわなぁ」
太郎「その性善説って何?エッチはいいことってこと?」
康夫「そもそもは、儒教の教えなり」
太郎「はぁ」
康夫「人の心は生まれながらにして善である。『性』とは、生まれながらの心と言う意味で、決して卑猥な行為をさす漢字ではない!」
太郎「へぇへぇ」
康夫「その対極にあるのが性悪説で、中庸なるものが性無記説。しかし、共通しているのは、人は教育しなければ悪事を働くと言うことであり。性善説は、人は善人だから悪事を働かない事だと思っていたら大間違い」
太郎「間違いの前に、知らなかったわては?」
康夫「たわけ者!」


太郎「でも、思想は自由でっさかいに」
康夫「そらそやけど、現実を見てくれな」
太郎「現実?」
康夫「そう、現実。永世中立国のスイスでさえ、徴兵制度でっせ。軍隊の無い国家なんて成立しまへんがな」
太郎「そうでっかぁ。でも、ミクロネシアなんか軍隊持ってないんとちゃうん?」
康夫「あぁ、あの国は、利用価値があまりないし、実質、アメリカの植民地や。もし、我が国にアメリカのの傘も自衛隊もなかったら」
太郎「なかったら?」
康夫「とっくにソビエトの植民地になってるか、北朝鮮に侵略されてまっせ」
太郎「ほんまに?」
康夫「ほんまに!」
太郎「でも、軍隊を持たなければ、お金がかからないじゃない?」
康夫「そうですなぁ」
太郎「軍隊を持たない国を攻撃するのは、卑怯だし」
康夫「戦争に卑怯もへったくれもおまへん。勝てば官軍、負ければ賊軍。だいたい、ソビエトがどれだけ隣国を侵略したか。考えてみなはれ」
太郎「そうですなぁ。バルト三国・・・バルト三国・・・バルト三国?」
康夫「それだけかい!アフガニスタンにも侵攻したでしょうが」
太郎「そう言えば、そうでしたなぁ。せやけど、戦争のない世界にするためには、世界中が軍隊を放棄しないと」
康夫「それで?」
太郎「その先駆けとして、我が国が軍隊を放棄する」
康夫「それから?」
太郎「やがて、世界中の国が共感して軍隊を放棄する」
康夫「ほいでほいで?」
太郎「世界に平和が訪れる」
康夫「めでたし めでたし・・・って、おい!そんなふうになるかい!」


太郎「無理かなぁ?」
康夫「パキスタンとインドが、喧嘩をしてる理由、知ってまっか?」
太郎「そんな遠い外国のこと、知るわけおまへんがな」
康夫「カシミール」
太郎「ふわふわで、めっちゃ肌触りがいいわぁ」
康夫「それは、カシミア」
太郎「安眠を導くハーブティー」
康夫「それは、カモミール」
太郎「双眼鏡で」
康夫「鴨見~る」
太郎「ちゃんちゃん!」
康夫「ちゃんちゃん、て、おい!」
太郎「お遊びはこの辺にしといて」
康夫「君がふざけたんやないかい」
太郎「まぁまぁ、そう怒らんと、答えを教えて」
康夫「カシミールと言うのわやな。パキスタンとインドが陣取り合戦をしている国境地帯の地名や」
太郎「あぁ、確か中国も領有権を主張しとった」
康夫「その通り」
太郎「何で、あんな山しかない内陸の土地を取りあうんや?」
康夫「それは、地下資源があるからですねん」
太郎「ガッテン!ガッテン!」
康夫「人の欲望とは限りなく、そして、その欲望が戦争を始める」
太郎「じゃあ、世界中の人が無欲になればいい」
康夫「そうですなぁ。しかし、猿が棍棒を持ったときから、猿は進化を始め、争うようになった。欲望を放棄したら、進化も止まる」
太郎「壮大な話ですなぁ。ほな、わてはこの辺で」
康夫「帰るの?」
太郎「はいな!これ以上、康夫ちゃんの話を聞いたら、脳がパンクして全ての情報を開示してしまいます」
康夫「なんのこっちゃ」