太郎「えらいこっちゃでぇ!」
康夫「どないしたん?」
太郎「空自が情報を開示しよった」
康夫「何の?」
太郎「イラクでの輸送支援に関する書類や」
康夫「あらま~」
太郎「早速、武器を携行した兵士を輸送するのは、憲法第九条に違反しとる言うて」
康夫「護憲論者が騒いどる?」
太郎「そん通りや。よう、わかったな」
康夫「痩せても枯れても、元首相」
太郎「そうでしたなぁ。短かったけど」
康夫「ぐさっ」
太郎「どないしよ~?」
康夫「どないもこないも、どうにもなりまへんがな」
太郎「そうでっか?」
康夫「騒がしといたら、よろし」
太郎「せやけど、責任を追及されたら・・・」
康夫「関係あらしまへん。わてら与党でっさかいに」
太郎「そうでっしゃろか?」
康夫「太郎ちゃんも、元首相なんだから、でんと構えて」
太郎「せやけどなぁ。核の密約ほじくり出す言うて、はりきっとるご仁もおられまっさかい」
康夫「あんなもん、大平おじさんの頃でしょ?とっくに、成仏しとります」
太郎「そうですなぁ。裁判する言うたかて、相手があの世ではねぇ」
康夫「それにしても性善説を信じてる人達には困ったもんですわなぁ」
太郎「その性善説って何?エッチはいいことってこと?」
康夫「そもそもは、儒教の教えなり」
太郎「はぁ」
康夫「人の心は生まれながらにして善である。『性』とは、生まれながらの心と言う意味で、決して卑猥な行為をさす漢字ではない!」
太郎「へぇへぇ」
康夫「その対極にあるのが性悪説で、中庸なるものが性無記説。しかし、共通しているのは、人は教育しなければ悪事を働くと言うことであり。性善説は、人は善人だから悪事を働かない事だと思っていたら大間違い」
太郎「間違いの前に、知らなかったわては?」
康夫「たわけ者!」
太郎「でも、思想は自由でっさかいに」
康夫「そらそやけど、現実を見てくれな」
太郎「現実?」
康夫「そう、現実。永世中立国のスイスでさえ、徴兵制度でっせ。軍隊の無い国家なんて成立しまへんがな」
太郎「そうでっかぁ。でも、ミクロネシアなんか軍隊持ってないんとちゃうん?」
康夫「あぁ、あの国は、利用価値があまりないし、実質、アメリカの植民地や。もし、我が国にアメリカのの傘も自衛隊もなかったら」
太郎「なかったら?」
康夫「とっくにソビエトの植民地になってるか、北朝鮮に侵略されてまっせ」
太郎「ほんまに?」
康夫「ほんまに!」
太郎「でも、軍隊を持たなければ、お金がかからないじゃない?」
康夫「そうですなぁ」
太郎「軍隊を持たない国を攻撃するのは、卑怯だし」
康夫「戦争に卑怯もへったくれもおまへん。勝てば官軍、負ければ賊軍。だいたい、ソビエトがどれだけ隣国を侵略したか。考えてみなはれ」
太郎「そうですなぁ。バルト三国・・・バルト三国・・・バルト三国?」
康夫「それだけかい!アフガニスタンにも侵攻したでしょうが」
太郎「そう言えば、そうでしたなぁ。せやけど、戦争のない世界にするためには、世界中が軍隊を放棄しないと」
康夫「それで?」
太郎「その先駆けとして、我が国が軍隊を放棄する」
康夫「それから?」
太郎「やがて、世界中の国が共感して軍隊を放棄する」
康夫「ほいでほいで?」
太郎「世界に平和が訪れる」
康夫「めでたし めでたし・・・って、おい!そんなふうになるかい!」
太郎「無理かなぁ?」
康夫「パキスタンとインドが、喧嘩をしてる理由、知ってまっか?」
太郎「そんな遠い外国のこと、知るわけおまへんがな」
康夫「カシミール」
太郎「ふわふわで、めっちゃ肌触りがいいわぁ」
康夫「それは、カシミア」
太郎「安眠を導くハーブティー」
康夫「それは、カモミール」
太郎「双眼鏡で」
康夫「鴨見~る」
太郎「ちゃんちゃん!」
康夫「ちゃんちゃん、て、おい!」
太郎「お遊びはこの辺にしといて」
康夫「君がふざけたんやないかい」
太郎「まぁまぁ、そう怒らんと、答えを教えて」
康夫「カシミールと言うのわやな。パキスタンとインドが陣取り合戦をしている国境地帯の地名や」
太郎「あぁ、確か中国も領有権を主張しとった」
康夫「その通り」
太郎「何で、あんな山しかない内陸の土地を取りあうんや?」
康夫「それは、地下資源があるからですねん」
太郎「ガッテン!ガッテン!」
康夫「人の欲望とは限りなく、そして、その欲望が戦争を始める」
太郎「じゃあ、世界中の人が無欲になればいい」
康夫「そうですなぁ。しかし、猿が棍棒を持ったときから、猿は進化を始め、争うようになった。欲望を放棄したら、進化も止まる」
太郎「壮大な話ですなぁ。ほな、わてはこの辺で」
康夫「帰るの?」
太郎「はいな!これ以上、康夫ちゃんの話を聞いたら、脳がパンクして全ての情報を開示してしまいます」
康夫「なんのこっちゃ」