今日の漢方トレーニング~熱中症にご注意を。~
おはようございます。Dr.Qです。今日は久々に漢方トレーニング。熱中症に効く漢方についてです。今年はすでに暑い日が続いていますね。体調を壊してしまっている人もいらっしゃるのではないでしょうか。東洋医学では、各季節の気象の特徴を、春(2~4月)は“風”、夏(5~7月)は“暑、火”、土用(7月末~8月初旬)は“湿” 、秋(8月中旬~10月)は“燥” 、冬(11~1月)は“寒”と捉え、六気(りっき)と呼びます。この六気が度を超すと人を発病させるのです。いわゆる、風邪、暑邪、火邪、湿邪、燥邪、寒邪です。総じて六淫(りくいん)と呼びます。5-7月のこの季節は暑邪が体内に入り込むと、身体が熱くなり、身体の気が上昇し発散し気虚になりやすく、津液も失いやすいです。また、冷たいものを摂りすぎたりして、脾胃に水が溜まり水毒・水滞し、消化機能が衰えます。いわゆる“熱中症”、また“夏バテ”です。こんな時は漢方。今日は熱中症に効く漢方をご紹介します。その名も、“白虎化人参湯”といいます。生薬;知母 石膏 甘草 梗米 人参白虎化人参湯の、白虎とは“石膏”のことを指しています。中国では四神というものがいて、東の青龍・南の朱雀・西の白虎・北の玄武と呼ばれています。自分たち世代では幽遊白書でもこの四神は登場しており、なじみのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。漢方のそれぞれの生薬で重要なものはこの四神の名が与えられており、石膏は白虎と呼ばれています。白虎化人参湯は、かの有名な傷寒論に登場します。26 桂枝湯を服し、大いに汗出で後、大煩喝解せず、脈洪大のものは、白虎加人参湯これを主る。ここでの使われ方は、感冒の際に汗を出させすぎたため、気も陰もなくなった状態に対してです。裏にまで邪が入ったため、熱化が強くなり、気と陰がなくなったという理解です。気を補充するために人参、冷ますために知母(陰、津液を補う効果もある)と石膏が使用されています。太陽病の治療後、以外には、陽明の軽傷のときに使用されているようです。繰り返しますが、白虎湯の4大症状(大汗,大喝,大熱,大脈)に加えて、気虚症状がある時がいい適応です。白虎証の4大症状(大汗 大喝 大熱 大脈)では、汗などめちゃ書くので、津液が足りなくなり、気虚はよく併発されるのですね。 熱中症にぴったりのお薬だと思います。汗が出で止まらず、口が乾くなどの症状が出たら、こちらのお薬を飲むことをお勧めします。臨床的にはシェーグレン症候群の口喝に使用したりもします。今日も暑くなりそうです。水分補給をしっかりと過ごしましょう!