本日のEBMトレーニング~筋トレのみVS筋トレ+食事の場合。本当にダイエットになるはどちらか?~
おはようございます。Dr.Qです。最近朝活筋トレを始めたものの、どんどん太っていると指摘されることが増えています。それについては、筋肉を大きくするためにはある程度の増量は仕方ないのかなむしろ、必要なのではとも思います。実は筋トレだけで体重は減少しないといわれています。運動はしているけど、ちょっとぽっちゃりって人っていますよね。自分は学生時代よりそのパターンです。やはり適切な食事療法の併用が大事なのでしょう。じゃあ、今や大ブームとなっているダイエットに筋トレはどれくらい効果があるのか、気になりました。食事に気を付けるだけのときと、筋トレをしながら食事にも気を付けたときってどれくらいダイエットに効果の違いがあるのでしょうか?本日のEBMトレーニングはそんな疑問に回答したいと思います。こちらの論文を見ていきましょう。P(患者):18歳以上のBMI>25の 肥満患者(Medline, Cochrane Library、Lilacs といったデータベースに2003年までに掲載された論文。最低でも1年間の追跡調査を行っているもの。行動療法のみのものは除外。33つの研究が食事運動療法と食事療法について述べており、そのうち1年間の追跡調査を行い適切なデータが得られた6つのランダム化比較試験を解析)E (介入): 運動療法 + 食事療法 1年以上C (比較): 食事療法のみ 1年以上ここまでを細かく見てみます。それぞれ選ばれた元論文です。最初上の1-9の9つをピックアップしたようですが、もう一回のこれでいいのか評価して、結果1,2,3,5,8,9の6つを解析したようです。4,6,7をどうして除外したかはよくわかりませんでした。介入方法は食事(D)+運動(E)ですね。それぞれの追跡期間は12-24月、脱落率(研究を途中でやめてしまった人)は10-24%です。アメリカとフィンランドの研究がほとんどです。O(結果): 体重減少率T(研究デザイン):システマティックレビューによるメタ解析今回はメタ解析ですね。以前もメタ解析を読みましたが(https://ameblo.jp/dr--q/entry-12460926560.html)メタ解析には気を付けるべきバイアスポイントが4つありました。それぞれを見ていきましょう。評価者バイアス:2人の著者がそれぞれ該当する論文を選択したと記載あります。元論文バイアス:元論文の質は、Jadad ScaleとDelphiのリストを用いて評価の高いものを選択したと記載あります。これらはRCTの論文の質を見るもので、ちゃんと評価しているようです。異質性バイアス:元論文の結果が同じ方向性を向いているかですね。結果を見ると問題ないようです。出版バイアス:評価できていないようです。4つのバイアスの内、出版バイアスはこの論文は評価していません。しかし、出版バイアスについても論文中にできなかったと言及ありました。総じてかなりしっかりしている論文という印象です。では結果です。大体100㎏近い人が筋トレと運動すると10-52週後にはー13㎏達成できています。食事療法だけではー9.9kgであり、運動療法を併用した方がやっぱ痩せていますね。また1年後の体重も、筋トレ食事群ではー6.7kg、食事療法のみはー4.5kgですね。10-52週の介入後に食事や運動をここが行ったのかはわかりませんが、ある程度習慣づいていたのでしょうかね。筋トレを併用した方が痩せやすいし、リバウンドしにくいといえそうです。次に食事療法に対して、食事+運動療法をしたときにどれくらい下がるか標準化平均偏差を用いて%表示したものです。比率にするとOverallではー0.20と要は20%ぐらい痩せると言っています。グラフ化するとわかりやすいですね。食事療法だけだと9.9kg痩せるところが運動療法を併用すると13.3kg痩せるということを、“20%更に痩せます!”というとインパクトがあるように聞こえます。よく某製薬会社などは“〇%効果があります!“とか言いますが、こういった解析から出しているのですね。細かく見るとWingさんの論文が、筋トレ療法併用するととても効果あったようですが、実はこれ参加者数が55人と他に比べ少なめです。結構厳しい内容だったかもしれません。Overallが-0.41~0.01の95%CIになっており、要は総じて統計的な有意差はつかなかったということです。ですが、筋トレを併用すると痩せやすい傾向にあるのは間違いなさそうです。どんな内容のトレーニングだったとか、食事がどんなであったかは元論文を読まないとわからないようです。なので、今回の論文からは食事+筋トレの方が、食事だけより痩せやすいし、維持しやすい傾向があるということは間違いないということが言えます。なんとなく、筋トレだけよりも筋トレ+食事を気を付けた方がよさそうと思っていた方も多いと思いますが、数字が根拠を持たせてくれました。よって、皆さん自信を持って、食事に気を付けつつ筋トレを続けていきましょう!僕の食事については、減量のタイミングと合わせてトレーナーに一度相談してみようと思います。また患者さんにもおススメしてみようと思います。本日も一日頑張りましょう!!