見えてきた現実。疑心暗鬼 | 結婚生活のリアル。子育て世代取扱説明書

結婚生活のリアル。子育て世代取扱説明書

1女2男の3人育児に奮闘中!
我が家はステップファミリー。見栄なんかいらない。
育児、ママ友、親戚付き合い、夫婦のこと等、子育て世代が避けては通れぬ問題にリアリティー溢れる痛快な切り口で言及。
試行錯誤しながら、前向きに生きていきたい!

スタッフの連絡先など、夫の職場に

「医師妻」として、堂々と出入りすることは

可能で、履歴書などは容易に手に入る。




元々、江原は

夫が歯医者を開業した当初、

一人娘が幼稚園に行っている間だけ

受付として勤務し、配偶者を見張っていた。


開業前のクリニックから引き抜き、

連れてきた歯科衛生士(仮名 白川)を

江原ゆきは警戒していた。


バツイチ子持ちのこの女性。


学童の迎えに間に合わないときは

仕事を途中で抜けて子どもを迎えに行き

休憩室で待たせて

遊ばせていたのが気に入らなかった。


夫に「白川さんだけ特別扱いは許さない。

途中で抜ける時間が長すぎて

その分、働いてないじゃない!」と訴えても


「彼女に全て任せているから、

いてもらわないと困る。

衛生士の仕事も受付もできるのは彼女だけだ」

と断られる。


江原ゆきは

夫が、他のスタッフには

怒鳴り散らし、セクハラ発言も繰り返して

次々やめていくのに


白川にだけは「○○ちゃん」と、

下の名前でよび、

露骨に特別扱いする嫉妬した。


江原の夫が浮気に走ったのは

今回が初めてではなかった。


そのトラウマが抜けない。

またいつ、浮気癖が再発しないか

気が気ではない。


そして、江原は受付に居座っている時間、

白川に執拗に嫌がらせをした結果、


江原ゆき自体が夫から

「彼女に辞められたらこまる。

君は専業主婦に戻って育児に専念してほしい。


こちらの手伝いはいいから

娘が幼稚園に行っている間、

趣味のフラワーアレンジメントの教室を自宅で開いたら。」


と言われ、バッサリ切り捨てられた。



 

遠回しに、「職場に来てほしくない」と

言われることが許せない。


歯医者の待合室に飾る用だと

頻回に花を届けては、院内の様子を見に行くも

夫が露骨に

妻の出入りを嫌がった。


「先生~?これはどうしますぅ?」

ぴったりくっつくようにして

細かく指示をあおぐ白川と

夫のやり取りが

特別な関係にあるように

江原ゆきには見えた。


私から「あなたの配偶者は愛人がいる」

と言われた一言で、


やはり相手は白川だ。と江原の疑いは

突如、確信に変わった。


あいつしかいない。


バツイチ女だから

夫に資金面も援助してもらっているはずだ。

離婚するヤツはろくでもない。


「シングルは人のものを泥棒する」

からという妄想で


私にパイプ椅子を投げ飛ばした日の夜、

以前から把握していた住所をたどり

白川の家に乗り込んだ。