情報が錯綜する⑥終わりのない螺旋階段【完】 | 非常識義母と絶縁した。子育て世代取扱説明書

非常識義母と絶縁した。子育て世代取扱説明書

過干渉・非常識・お姫様勘違い義母と、マザコン夫に追い詰めらた妻のブログ。絶縁したのは私だけ。
育児、ママ友、親戚付き合い等、子育て世代が避けては通れぬ問題にも言及。
伏線だらけの内容。回収するもしないもあなた次第。


この女児の態度が一変。
学校で娘だけを完全無視するようになる。

「無視される」と帰宅すると泣く長女。

もう、卒業までわずかだから…。となだめてしまう私。


しかし、8時から16時頃まで学校生活はあり、たった1人の子から
露骨に“無視される”。
これは当人にとっては苦しくて辛い。
親友になろうと思ってくれていたのではなかったのか。

毎朝、女の子が迎えに来るのも、
夜中に乗り込んできた次の日からなくなった。

通学班には諸事情話して、別で行かせていたので、今さら何も言わずに通学班に戻るのを娘が嫌がり。

卒業まで朝は送ることに。

女の子も通学班に戻れないのか、母親と来ている。
目が合うと親子から露骨に無視される。




なんだか、すべてあの女の子の機嫌次第で決まっていく。

そして、ある日、娘の靴が隠された。
ずっと、あの女の子の文房具が消えたら出てくるが続いていたのに。


担任の連絡を受け、上履きで帰宅した娘は卒業式もでられない。怖い。と当然に泣いた。

常に一緒にいようねと言われた女の子が、中学受験を知ってからひたすら無視をする。
時を同じくして

しばらく落ち着いていた隠しが始まり


あとわずかでも学校にいられない。
帰宅してから、夜中に、朝に、泣く。


もう、卒業式欠席で、そのままでいいよ…。十分すぎるくらいがんばったよ…。

対抗する気力すら無く
胸が引き裂かれる。
何をしたらいいのか途方に暮れる。


上履きが出てこないので替わりになるものを用意するなか、
今さら、あと数週間のために上履きを買うのも…と、スニーカーで校内で過ごす。
こども的には相当嫌だったと思う。
1日、2日しか使わなくても買ってやればよかった。と後悔する。

だが、私はあと少しで縁が切れるあの得体の知れない学校のものを、いまさら、新調する気持ちにはなれなかった。
みんな履きくたびれた上履きの中、新学期のように真っ白な上履きを履く我が子を想像したくなかった。


その後、びしょ濡れになった上履きが見つかり、学校が洗って乾燥させた状態で渡してきた。

水没したままの姿なら衝撃は計り知れない。
どこにあった。とは聞いたが耳を塞いだ。



結果的に娘は
「ケジメとして卒業式は出る」と言い、出席した。

あの女の子がヘラヘラと式が終わったあと
「一緒に写真撮ろう!!」と言ってきた。

女の子の母親も何ごともなかったかのように
「そうだよ!撮りなよ!」と。



そして、その後、解散し、
中学受験した子たちは呼ばれない
「地元中に進学する親子」の打ち上げがあったと聞く。
主催はあの女の子の母親。 


結局、3年生から始まっていたもの隠しは、6年生で大々的なものとなり
犯人がわからないまま終わりになった。

当時の担任は、「栄転」。
渦中、昇進試験を受ける立場にあったろうか。



その後、娘は私立に進学し、地元中の様子は知るよしもなく。
私も、娘の学年の保護者と疎遠になった。

だが、近所の元クラスメイトとスマホの連絡先を交換した娘が、
中1の途中、地元中の様子を知ることになる。

あれだけモノを隠されたり取られた女の子は
中学の1軍となり。その子に目を付けられたら潰されるそう。

今度はもの隠しではなく、上履きを水浸しにするいじめが頻発していた。


そして。
中1の終わり。
あれほど努力して勝ち取った、
私立の中高一貫校で娘は教員から盗撮被害を受けることとなる。








ここから先は「私立の隠蔽」こちらに繋がっていく。

当時、あまりにも犯人が出てこない事象に対し、我が子を、自作自演ではないかと疑ったこともある。

娘自身、二度と思い出したくないと
小学校のもの全てを処分し、話題に触れてはならない状態。

何が学校で起きているのかわからない。
1年間、犯人が名乗り出ないで 
幕を引いた小学校時代。

そして希望に満ち満ちて進学した先で
教員による犯罪に巻きこまれ、
心が壊れた。


学校からの圧がかかり、隠蔽に走る様を見せつけられる。

PTSDを発症し、当時の1年間続いたもの隠しもトラウマとして盗撮事件と根強く関わっていると医師から言われた。


私は、娘が小学校で加害を受けた渦中、何も動けなかった。
ただただ、学校の言うままに静観していた。
今のように、俯瞰的に物事をみることがなかった。
毎日のようになにかなくなる連絡を受け、メモ書きで全てを残したがそこから先を考える術がなかった。

初めての育児で、学校に期待した部分が多かったように思う。

そして、卒業さえしてしまえばもうなんでもいい。と現実から逃げた。

結果、娘の心に傷が残っても
私立に行けば平和に過ごせると信じた。


あの犯人は誰だったのか。
小学校3年生からずっと続いたあの一連はなんだったのか。

あの女の子は本当に関わっていないのか。

あの女の子が3年生から自作自演でものを隠されたとやっていたとしたら
つじつまはあう。

単独から複数犯になり、また単独犯に戻った印象は当時、あった。
なんらかあの女の子が関わっているような気配はしていた。


しかし、誰の目にも触れずにどうやって初期は他の教室や校庭に取ったものを持ち運べたのか。

スクール水着が消えてその後出てこないのも、他のものと同様なのか。

だとしたらどこに隠す。
他の子のゼッケンがついた水着が、着替えが、文房具が。
誰かの自宅に今もあるのか。


 

 

 

これは創作でも小説でもなく。

犯人の名乗り出ないいじめは実際に起きた。

螺旋階段を急かされるようにのぼらされ、

最後に突き落とされるような

そんな毎日だった。



後書きで気持ちを綴ります。