「バカモトさん、なかなかいないお名前なので。検索したら元職場のスタッフ紹介に顔写真入りで出てました。
かつて私に言った、迅速・丁寧がモットーと書かれてました。」
「…」
「Google口コミに営業のB氏がふざけ倒している。約束を守らない、言葉使いがひどい、豹変するというような書き込みが沢山ありました。
こちらのディーラーもバカモトさんが来てから今までにない酷評が投稿されてますよね。
あなたとカスガさんが来るまではこのお店、平和でした」
「マジ、のぇるさん、オレのストーカーっすか!ハァー!?オレ、既婚者。
若く見られるけど、既・婚!」
「検索しただけではストーカーではないです。どこの職場でもこのような対応、責任感のなさなら今回、更生の機会を与えてもあなたは変わらないですよね。」
「バカモト、なにを隠そう、二児の父でございます!
かーらーのー!育休。イクメン。
育休界の第一人者てきな。ウッハ!
自分で言うのもアレだから察して欲しいところで・す・がぁー!
子どもがいる客の気持ちがよくわかる寄り添い系なワケ!
伸びしろしかない営業、ここに爆誕。
そこを潰すのは企業の損失でしかないと思わないところがやっぱり主婦だよなー。女ってこれだからー相手にしたくないんだよねー!」
「伸びしろしかないと」
「のぇるさん、本社であえて残す選択もって言ったらしいけど忘れちゃったんすかー!
自分で言って忘れるとかー!
でもDon't mind!気にすんな!
伸びしろにかけるところ、ナイスー!」
「Don't mindとは、私を励ます言葉ではありません。バカモトさん的に気にしないよ。という意味です。十二分に自身の置かれた状況を気にしてください。
私は生き恥をさらしてと言いました。
もう、話は結構です。なんら反省もなければ改善も見られない。
解雇を希望します。私はあなたから聞いた社外秘や社内の備品の横領含めマスコミ公表もじさない構えです。
あなたは、弁護士に折り返し連絡したと言ってましたが。いつですか。
この件はかなりのタイムロスになりました。最後に謝罪を」
「したって!し・ま・し・たー!!」
「あなたが最初に電話口で私に暴言を吐いた翌日のものを指していますか」
「このやり取りの次の日、私と弁護士が打ち合わせ中にバカモトさんから電話が来た。
自分に電話しないでください。今、ヤバい状態なんで。でもこれを折り返しカウントにしてください。と。」
「エェェェェー!聞いてたとか嘘でしょー!」
「私はこざかしい嘘を重ねる人は嫌いです。
嘘つき。」
「テメッ!!客だからってナニサマ!!」
「周りを見てください。
逆上するとここが店内で他に来店客がいることも頭から抜けてしまう。先ほどから様々な方がこのやり取りを聞いてますけど」