「 あの…のぇるさん、この電話は…」
「現在使われております」
「ちがくてー!ば・しょー!場所聞いてんの」
「お前が生涯来ることはない場所」
「ハァー!!」
「店長に代わらないなら、今、ここで担当から外れて貰います」
「あー、そういうことー!へー!オレ以外の営業にしたいと。後悔するヤツ-!!」
「元々、私はあなたから買ってない。
担当が異動でバカモトさんになりましたが
第一印象から最悪でした。
女には車のことはわからないと見下し発言。粗品渡しとけば喜んで帰ると思ってますよね」
「ハー!オレなんか、職場の粗品持って帰って使ってるし!箱ティッシュなんか買ったことないわー!営業特権!
なんなら成約キャンペーンの贈答品もパクってるし。」
「備品パクリ公認店なんですね」
「あれ、タダだと思ってるでしょ。
販促だから買ってるから。会社が」
「それは横領では。」
「…」
「あなたのしゃべり方を直していただきたいのと、担当をおりて貰いたい。
ベラベラベラベラうるっさい!」
「ハァー!!
オレの方からお前の担当おりるわ!
先に営業変えろとか言われる前に
そのセリフ、こっちから吐きたかったくらい!」
「後任は」
「だーかーらー!順番!順序!ホント、これだからオンナは話しにならない!
店長。店長と相談しないと決められないの。何回言っても理解出来ないかな-ハアー!」
「では、後任は店長でいいです」
「出たー!権力重視の人ー!
店長に言えば値引きしてもらえるとか思う典型ー!
店長の決裁当てにするとか-。
最初から値引率上限決まってるしー!
オレでも店長でも、値引きは、かわんねーワケ!
一応、聞いてみます→あと3万ならなんとかなんて演技だからファー!!
いるよねー!うんうん。店長に頼めばなんとかなると思う女、ハー!」
「私、原価で買ってますけど」
「ハー!なにいっちゃってんの? 4割掛けで売るに決まってんじゃん!
原価とかガチ信じる教とか、これだからオンナは話になんないわー。
車を500万で客に売って4掛けなら原価200万。300万がうちの儲け。ガチで原価とか信じるヤツここにいまーす!」(実際の掛け値は非公開であり、数値は例えです)
「掛け率を客に曝露してますけど意味わかってますか」
「ハー!原価で買ってるとかだまされてるヤツがなにいっちゃってんの。」
「店長は出せないなら他の方にしますね」
「店長以外で誰と話すつもりなわけー!オレ、オレ通さないと無理だから」
「ほう…オレ通さないと無理なわけないだろうが。ですよね?」