義姉の借りているアパートを訪ねてみるともぬけの殻。
分厚くかけられたカーテンも外され、
ガランとした何も無い室内が窓から見える。
予想したとおり
生活保護の不正受給がバレて
義姉の両親は自宅に戻ったのか。
また次女と生計を共にしたら
それこそ生保は打ち切られるし、
内縁の夫なのかなんなのか知らぬ男と
暮らせるはずもなく。
役所から調査が入り
アパートを引き払い、次女に出て行って貰い
なんとか誤魔化して元の生活に戻れたとしても、
かなり老齢の義姉の両親は
父親はアル中&人工透析と軽い認知症。
母親も似たような状態。
介護生活に片足どころかほぼ両足、突っ込んでいる状態。
自宅も二束三文で売却し、
生活保護で特養に入れたのかしら。
おそらく匿名の電話で調査を入れるまでは、
義姉の次女の男が全て仕組んでいたように思う。
既婚者でありながら、義姉の妹を妊娠させ
認知もしないままずるずると20年近く関係を続けているこのDV男に
両親が自宅を追い出されて、あの義姉が反撃しないはずがない。
義姉も義姉の親も逆らえない理由は何なのだろう。
義姉が結婚相談所に行き始めたタイミングと、このDV男からの暴力に耐えきれずに次女が実家に逃げてきた時期が一致する謎。