さくさく読書日記-福袋

久しぶりの角田さんの本。
8編のお話が収められている短編集です。

タイトルの通り、人生を福袋になぞらえて描かれており、
その発想がうまいなーって思いました。

福袋って、なんとなく「福」がつくから、ワクワクしてついつい買ってしまうけれど、
実は、中身ってそんなに期待できるものではないってのはどこかでわかってるわけで。
でも、それなのになぜか買ってしまう・・・という、フシギさがあります。
当たりもハズレもまた人生・・・的な。


角田さんらしい、ダーティーな切り口で、でも、イヤな気分はしないお話ばかり。

特に印象に残ったのは、「フシギちゃん」というお話。

会社の同僚の長谷川さん。実は彼女は「フシギちゃん」と呼ばれている。
人とのやりとりに独特のズレがあり、会社では浮いた存在。
そんな長谷川さんの過去の彼氏談義のお話。
一緒に住んでるのに、それだけで安心なはずなのに、彼のなにもかもが猛烈に知りたくなり、
ストーカー化してしまう・・・というお話。軽くホラーな気もしますが、長谷川さんのフシギキャラが、
そう思わせないお話となってます。


前に同じ部署にいた人にこの長谷川さんがカブって、その人を想像して読んでしまいました。

角田さんの本て、身近にいたらドン引きしちゃいそうな人が主人公だったりしますが、
これ、女性が読めば、その痛さもわかる気がするんだけど、男性はどう思うんだろう?と、
角田本好きなW先輩と疑問に思ってしまいました。
素朴な疑問です・・・。

余談ですが、この本の表紙、よーく見ると、すっごくかわいいです!!


今日は、前職の上司や先輩たちとの忘年会でした。
中目黒の、バルエンリケという、スペイン料理のお店で、

スペイン料理をたらふく食べました。美味しかった!!

で、このブログにも時々登場するW先輩にもお越しいただいたのですが、

先日香港に行かれたときのお土産をいただきました。
それが、翡翠のお守り。
中国では、翡翠でできた自分の干支の物を身につけると、

幸運を招くと言われてるらしいです。それにちなんでのこのお土産。
W先輩から、こんなメッセージが…。

photo:01




すごくうれしいです。

このメッセージ、家に帰って来てゆっくり読んで、じーんとしてしまいました。
この場を借りてW先輩、いつもありがとうございます。
幸せになるべく、日々精進します。

photo:02



これがそのお守り。イノシシ年なんで…でも、見た目ブタさんって感じですが。

写真、ボヤっとしてしまってますね・・・。

アイフォンにはストラップをつけるところがないみたいなので、

いつも持ち歩いている化粧ポーチにつけさせていただきます。


今日は、W先輩のほか、前職上司のおにいちゃんや、きみちゃん、

そして、後輩オデジル、さおりちゃん・・・と、大好きな人たちと楽しい時間を

過ごすことができました。


うれしくて、楽しくて、おいしくて、幸せな師走の夜でした!!




iPhoneからの投稿


さくさく読書日記-往復書簡

貸本屋さんのお姉さんにすすめられて借りた本。
湊かなえさんは、後味悪いというイメージなので、覚悟して読み始めました。


あらすじはちょっと説明しにくいので、書くのはやめておきます。
タイトルでもわかるように、手紙のやりとりで構成されてます。
3編の往復書簡が収められていて、それぞれまったく繋がりはありません。
共通しているのは、過去の事件を経て現在に至った関係者が、
手紙のやり取りでそのことについて語り合う、そして、今だから明かせる真相を
明確にしていく・・・といったところ。


今の世の中、メールでのやりとりがほとんどだと思いますが、
私は、世代的なものなのか、手紙のやりとりってなんか安心します。
つい先日も、昔お世話になったピアノの先生と手紙のやりとりをして、
そんなことを書いたばかり。
小学生の頃、7ケ国語を習得できるという語学教室に入っていたことがあり、
その教室の全国合宿などに参加して知り合った人たちと、「文通」をしていたことがあります。
(しかし、1ケ国語も習得できなかったですが・・・。)
一番多いときで、10人くらいと手紙のやりとりをしてたことも。
内容は、なんてことない近況報告的なものでしたが、郵便物の中に私宛の手紙があると、
それはそれはうれしくて。うれしい勢いで返事を書く・・・みたいな。
でも、この本に収められている手紙のやりとりは、なかなかブラックな感じで、
相手がどういう意図でそういうことを書いてくるのか・・・とか、いろいろ考えてしまう、
探りあいのようなやりとり。
ポストに届いていたら、うれしいというより、ちょっと重い気持ちになっていまいそうな・・・。


どのお話も、代表作の「告白」ほどではないですが、なーんか後味が悪かったです。

そして、しょうがないのかもしれないけど、「告白」のような文体で、内容がカブってしまうのが、
イマイチいただけなかった・・・。
(登場人物に先生が多かったのも似ている。)
「告白」が衝撃的だっただけに、なんか、この本はボヤッとしちゃう感が否めませんでした。
でも、またこの人の新刊が出たらなんとなーく読んでしまいそうなんですけど・・・。