さくさく読書日記-福袋

久しぶりの角田さんの本。
8編のお話が収められている短編集です。

タイトルの通り、人生を福袋になぞらえて描かれており、
その発想がうまいなーって思いました。

福袋って、なんとなく「福」がつくから、ワクワクしてついつい買ってしまうけれど、
実は、中身ってそんなに期待できるものではないってのはどこかでわかってるわけで。
でも、それなのになぜか買ってしまう・・・という、フシギさがあります。
当たりもハズレもまた人生・・・的な。


角田さんらしい、ダーティーな切り口で、でも、イヤな気分はしないお話ばかり。

特に印象に残ったのは、「フシギちゃん」というお話。

会社の同僚の長谷川さん。実は彼女は「フシギちゃん」と呼ばれている。
人とのやりとりに独特のズレがあり、会社では浮いた存在。
そんな長谷川さんの過去の彼氏談義のお話。
一緒に住んでるのに、それだけで安心なはずなのに、彼のなにもかもが猛烈に知りたくなり、
ストーカー化してしまう・・・というお話。軽くホラーな気もしますが、長谷川さんのフシギキャラが、
そう思わせないお話となってます。


前に同じ部署にいた人にこの長谷川さんがカブって、その人を想像して読んでしまいました。

角田さんの本て、身近にいたらドン引きしちゃいそうな人が主人公だったりしますが、
これ、女性が読めば、その痛さもわかる気がするんだけど、男性はどう思うんだろう?と、
角田本好きなW先輩と疑問に思ってしまいました。
素朴な疑問です・・・。

余談ですが、この本の表紙、よーく見ると、すっごくかわいいです!!