さくさく読書日記-往復書簡

貸本屋さんのお姉さんにすすめられて借りた本。
湊かなえさんは、後味悪いというイメージなので、覚悟して読み始めました。


あらすじはちょっと説明しにくいので、書くのはやめておきます。
タイトルでもわかるように、手紙のやりとりで構成されてます。
3編の往復書簡が収められていて、それぞれまったく繋がりはありません。
共通しているのは、過去の事件を経て現在に至った関係者が、
手紙のやり取りでそのことについて語り合う、そして、今だから明かせる真相を
明確にしていく・・・といったところ。


今の世の中、メールでのやりとりがほとんどだと思いますが、
私は、世代的なものなのか、手紙のやりとりってなんか安心します。
つい先日も、昔お世話になったピアノの先生と手紙のやりとりをして、
そんなことを書いたばかり。
小学生の頃、7ケ国語を習得できるという語学教室に入っていたことがあり、
その教室の全国合宿などに参加して知り合った人たちと、「文通」をしていたことがあります。
(しかし、1ケ国語も習得できなかったですが・・・。)
一番多いときで、10人くらいと手紙のやりとりをしてたことも。
内容は、なんてことない近況報告的なものでしたが、郵便物の中に私宛の手紙があると、
それはそれはうれしくて。うれしい勢いで返事を書く・・・みたいな。
でも、この本に収められている手紙のやりとりは、なかなかブラックな感じで、
相手がどういう意図でそういうことを書いてくるのか・・・とか、いろいろ考えてしまう、
探りあいのようなやりとり。
ポストに届いていたら、うれしいというより、ちょっと重い気持ちになっていまいそうな・・・。


どのお話も、代表作の「告白」ほどではないですが、なーんか後味が悪かったです。

そして、しょうがないのかもしれないけど、「告白」のような文体で、内容がカブってしまうのが、
イマイチいただけなかった・・・。
(登場人物に先生が多かったのも似ている。)
「告白」が衝撃的だっただけに、なんか、この本はボヤッとしちゃう感が否めませんでした。
でも、またこの人の新刊が出たらなんとなーく読んでしまいそうなんですけど・・・。