ブラジル原産の花イペー 日本北限での開花

 

 5月16日、洞林寺境内にあるイペーが開花しました。2016年6月に苗木をいただいてから4年かかって、今年初めて咲きました。

             2020年5月16日 撮影

             2020年5月16日 撮影

                 2020年5月17日 撮影

 

 

                  2020年5月17日 撮影
 

北限のイペー

 イペーは熱帯の樹木に属すると言われ、従来日本では沖縄、九州、四国で種を播いたり苗木を植えたりして育てられてきました。熱帯性の樹木であるため、イペーは寒さに弱いものが多く、氷点下の気温になったり地面が凍結したりすると、木が枯死する場合が多いです。ですから、従来関東以北でイペーが植えられ育つことはありませんでした。日本にあるイペーの木の中で、洞林寺のイペーは最も北に植生するイペーだと思われます。

 

日本とブラジルの友好の象徴として、10年前からブラジル移住者とその関係者で日本にイペーの木を広めることを発案準備を始め、5年前から本格的に普及活動をスタートされています。

(花咲爺の会  https://hanasakajijiinokai.com.br/index.php  )

 

 発起人の一人である和田好司氏は日本からの海外移住者の交流ならびに資料収集のインターネットサイト『私たちの40年』( https://40anos.nikkeybrasil.com.br/jp/  )の管理人であり、ブラジルのみならず南米北米の日系社会に広い人脈を持っている方です。洞林寺はブラジルの方々との交流を長年続けております。下記の記事を和田さんのメーリングリストに投稿して以来、拘留させていただいております。

「アマゾンの読経」上映会 https://ameblo.jp/dorinji/entry-12510254711.html

 

そういうご縁から和田さんが「洞林寺にイペーを」と提言し、巡り巡って植樹されました。

https://ameblo.jp/dorinji/entry-12510259347.html

https://ameblo.jp/dorinji/entry-12510261771.html

 

◎イペー (ポルトガル語では、Ipê) 

 学名Tabebuia Alba (タベブイア アルバ)は、

 イペーはブラジル中南部・パラグアイ・ボリビア・アルゼンチン北部に分布する落葉高木。日本名 ノウゼンカズラの仲間の樹木です。英語での名前は、Golden Trumpet Treeと言います。咲く花の色は、黄色い花(イペー アマレイろ)が一番ポピュラーですが、白い花(イペー ブランコ)や紫色の花(イペー ロッショ)もあるそうです。

 

 今年は、ブラジルでの布教に尽力された洞林寺の先住吉田道彦和尚の37回忌に当たります。また、先住が創建に努め10年間住職を勤めた洞光山仏心寺が今年60周年を迎えます。そういう節目の年に洞林寺境内にイペーの花が咲き、先住も喜んで下さっていると思います。

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