ブラジルの国花イペーの樹の
苗木が洞林寺に植えられました
          
1、イペーの樹とは
 
 リオオリンピックが開幕し、競泳、柔道、体操でメダルを獲得し、日本でも盛り上がってきています。開催地リオ・デ・ジャネイロはブラジル連邦の元首都(現在の首都はブラジリア)であり、ブラジル第二の大都市です。
 開会式が行われたマラカナンスタジアムには16年前に行ったことがあります。当時、マラカナンスタジアムの壮大さには圧倒されましたが、施設の老朽化も顕著でした。観客席の座席はお世辞にも立派とは言えませんでしたが、一昨年のサッカーワールドカップブラジル大会に向けて綺麗に大改修されたようですから、当時に比べると見違えるようです。
 
見出しにある「イペー(Ipê)」とは(イッペーとも表記)、南米原産の落葉高木で、別名「コガネノウゼン」や「キバナノウゼン」とも呼ばれ、黄色い花(イペー・アマレイロ)で知られています。紫(イペー・ローショ)、白(イペー・ブランコ)の花が咲く樹もあるそうです。尚、イペーは通称で、学名はタベブイア(Tabebuia )と言うそうです。
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 去る6月4日、縁在ってブラジル国花イペーの樹の苗木を頂戴し、群馬県太田市在住の鈴木信弥氏がイペーの苗木を洞林寺境内に植えて下さいました。これに至るまでの経緯を説明すると、ちょっと長くなります。
 
 
 
 
私がパソコンでインターネットを利用するようになった平成15年頃、新聞で「移民船でブラジルに移住された方が『私たちの四十年』というホームページhttp://40anos.nikkeybrasil.com.br/jp/ を開設し、同船者や移住関係者との情報交換や交流に努められている」という記事を見ました。
 
そのホームページの管理人和田好司氏は、早稲田大学で私より15年先輩の方です。同窓の好で和田さんのホームページに何度かコメントさせていただきました。また、洞林寺とブラジルの関係をお伝えしたりしておりました。私がこのブログに書いた記事を和田さんが『私たちの40年』に紹介して下さったこともありました。東日本大震災直後には、当方の安否をご心配下さり、お見舞いのメッセージを送ってくださいました。
三年前、和田さんは奥様と共に洞林寺を訪れ、先住吉田道彦和尚のお墓をお参りしてくださいました。
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2013年11月16日 洞林寺本堂前にて。写真中央、和田好司氏。その右 河北新報社大友庸一記者(日本ブラジル交流協会 派遣研修留学生でポルトアレグロの和田氏の許で研修を体験)

昨年10月、ブラジル連邦パラナ州ローランジャ市の洞光山仏心寺(洞林寺38世吉田道彦和尚が開創)で創立55周年法要が行われましたが、和田さんご夫妻はお住まいのポルトアレグロから六〇〇キロ離れたパラナ州ローランジャ市まで来て、佛心寺55周年法要に参列して下さいました。そして、和田さんご夫妻が母と私の息子を車でブラジル南部の案内して下さいました。
 
2、イペーを日本で咲かせる会とのご縁
イペーの苗木の事情は東京新聞平成二十八年一月一日号の記事を参照下さい。

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「日本でイペーを広めたい」と井川さんに協力を頼んだ友人が和田好司氏であり、昨年末和田氏は花咲爺の会メンバーと日本にイペーの樹を増やすことについてメールで意見交換する中で、「仙台の洞林寺にも是非イペーの樹を植えたいですね。」と書き込んでいたそうです。その書込みを見た「ブラジル人を支援している群馬県太田市の男性」鈴木信弥氏が洞林寺にイペーの樹の苗木を持参して植えて下さったのです。

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2016年6月4日、洞林寺境内にイッペーの苗木を移植される鈴木信弥氏 

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2016年7月4日 移植から1か月後の撮影

植えてから二か月以上が過ぎ、苗木は順調に生育しております。いずれは黄色い花を咲かせ、海外移住者の思いを伝えてくれると思います。それと同時に、このイペーの樹が日本とブラジルとの友好交流の懸け橋となってくれることを願っております。
 

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