前回までリハウスリーグについて運営の観点から振り返りましたが、「④メンバー選定」のところで、メンバー12名のうち5年生からの招集はスタメンに絡めそうな3名にしたと書きました。

 

この背景としては、6年生の人数は2チーム作れるほど残っていること、5年生から招集が増えると、その分、メンバーに選ばれない6年生が増えてしまうこと、そしてメンバーに選ばれても試合に出る機会が少なくなってしまうこと要因です。

今の6年生は、起用への不満や妬みのような思いを持つ子が多く、その感情を5年生にぶつけてくることもあり、それで辞めた子もいます。5年生を守るという観点からは、5年生からの参加は必要最小限で、かつ6年生から見ても納得のメンバー3名に限定したいという考えに基づいています。

 

今の6年生は、5年生と比較しても、かなり我が強い子が多いです。正確に言うと、自分よりも弱い立場の者に対して強気に出る子が多い印象です。そして、とにかく評価や起用を気にしていて、紅白戦や練習試合でも自分がAチーム・Bチームのどちらに入るか、Bチームに入ると不満をぶつけるような子もいます。6年生でリハウスリーグメンバーに入れない子は5年生と一緒の活動となりますが、素直に実力的に仕方ないと受け入れたり大人しい子もいますが、不貞腐れて真面目に練習しなかったり、そもそも練習に来なかったりと態度の悪い子もいます。

 

また、リハウスリーグのメンバーの6年生でも、5年生が入ってくることでスタメンから弾き出されたり、出場時間が短くなることもあります。それに対する不満を示してくることもありますし、どちらかというとリハウスリーグメンバーでスタメンに入れないような子の方が、露骨に不満を示したり態度が悪かったりします。

 

そんなことを考えると、5年生の運営を司る立場としては、5年生を守るためにも、5年生からリハウスリーグへの参加メンバーは、必要最小限かつ納得のメンバーに限定したいと考え、監督と協議しそのような対応にしました。監督としては、とにかく勝てるメンバーで臨みたいという考えが強く、5年からもう1~2人連れていきたいメンバーもいたようですが、チーム内不和のようなことが起きることは避けたいので、理解して頂きました。もちろん、最終学年である6年生優先でやって欲しいという思いもあります。

 

上手くなりたい・試合に出たい、という思いが強いことは良いことでもあり、それの裏返しとも言えるのですが、とはいえ、関係のない5年生に当たるのもよくないです。そして、本当に上手くなりたい・試合に出たいと思っているなら、それに見合う努力をしているのか、疑問に感じることもあります。

 

この世代見ていて感じるのは、運動能力・フィジカルと、練習の積み重ねのバランスが、実力差を分けると感じます。低学年までであると、サッカー歴の長さ(練習の積み重ね)が実力差を分けていますが、サッカー歴が長くなればなる程練習による成長は緩やかになってきて、高学年になってくると、上位層は、練習の積み重ねだけでは追いつかず、生まれ持った前者の運動能力・フィジカルで抜けた子が目立つようになってきます。ただ、練習の積み重ねはベースであり、行うべき努力をしていない子は差が離れてきますし、見ていてわかります。6年生でもアレコレ不満を述べている子は、たぶん、チーム練習や試合以外の努力はしていないのだろうな・・という子が多い印象ですね。

 

まあ、サッカーへの取り組みは人それぞれですし、不満や嫉妬を5年生に当たるようなことはやめて欲しいですが、6年生といっても子供ですし仕方ない部分もあります。私ができることは、できる限りトラブルの芽を摘むことで、問題が起きたら対処する対処療法ではなく、問題が起きづらいように予防することを重視してやっていきたいと思います。