7〜8月はJFA(日本サッカー協会)が熱中症対策として公式戦の自粛を呼び掛けていることもあり、9月以降になるといずれのカテゴリーでも一斉に公式戦の幕が切って落とされます。

少年サッカーのコーチをやっていた頃を振り返ると、この9〜12月は本当に怒涛の数ヶ月間でした。ほぼ毎週のように何らかの公式戦がスケジュールに組まれ、自分が直接指導している学年だけでなく、他学年の試合も含めて審判対応に追われていたことを今でも鮮明に思い出します。公式戦ともなると、4級以上の審判有資格者を複数名ピッチに出すことが義務付けられているケースが多いため、有資格者がいない、あるいは少ない学年の公式戦には、よくヘルプとして笛を吹きに行っていました。


そんな公式戦のシーズンだからこそ、決まってピッチの内外で持ち上がる事項として、審判の判定に不服を抱いた指導者が試合中や試合後に激しくクレームをつけたり、観客席の保護者から審判に対して心ない野次や罵声を浴びせたりする光景です。さらに今の時代、試合が終わった後にもインターネット上のBBS(掲示板)やSNSなどで、「今日の審判はレベルが低すぎる」「レベルの低い審判のせいで負けた」といった匿名での書き込みが急増する時期でもあります。

 

長年少年サッカーに関わってきた私の印象では、特に「全日本U-12サッカー選手権のブロック予選」と「3年生トーマス研修大会」の2つの大会において、こうしたクレームや野次が突出して多くなるように感じます。

全日本ブロック予選は、一発勝負のトーナメントであり、小学生年代の集大成ともいえる最も重みのある大会です。そのため、指導者も保護者も注ぎ込む熱量が凄まじく、感情が昂るあまり、判定への不満へと繋がりやすい土壌があります。
一方で3年生の大会は、子どもたちにとっても親御さんにとっても「初めての公式戦」です。特に保護者側に応援の耐性や実戦の慣れがないこともあり、試合の熱気に飲まれてついつい感情が爆発し、スタンドが不穏な空気で盛り上がってしまうケースが見受けられます。

 

しかし、ここでくれぐれも再認識していただきたいのは、「ジュニア年代の大会運営は、すべてボランティアの審判員がいて初めて成り立っている」ということです。公式戦で笛を吹いている有資格者とはいえ、彼らは決してお金をもらって生計を立てているプロのレフェリーではありません。週末の貴重な時間を削って子どもたちのためにピッチに立っている、各チームの指導者や、ボランティアで資格を取ってくれた保護者の方々なのです。

 

私自身、これまで数多くの試合で審判を務めてきた経験からはっきりと言えることがあります。それは、外から見て罵声やクレームの対象となっているジャッジの中で、客観的に見て本当におかしいと思えるものは、実際にはほとんど無いということです。

 

もちろん、サッカーは一瞬の連続ですから、見る角度や立場によって「判断が分かれる場面」というのはどうしても存在します。しかし、だからといってそのジャッジが「ルールを無視した明らかな誤審」であることなど、まずありません。自分とジャッジの意見が分かれたとしても、元指導者の視点から冷静に見ていれば、「なるほど、そういう判断(見え方)もあるよね」と納得できるものが大半です。
 

手の使い方や接触の強さなど、ファウルの基準が審判によって多少異なることはありますが、それは人間が裁く以上は当然のことであり、その判断基準がブレずに試合を通して一貫して運用されていれば、競技運営上は何ら問題はありません。

結局のところ、審判に罵声を浴びせたりクレームをつけたりする指導者や保護者は、そのジャッジが「正しいか正しくないか」ではなく、「自分たちのチームにとって有利か不利か」という極めて主観的な色眼鏡だけで見ているのだと思います。
 

試合中にたまたま自チームに不利な判定が下り、かつ試合結果や内容が自分たちの満足いかないものに終わったとき、その怒りや悔しさの矛先を「審判」という格好の対象に向けて、クレームを入れたりSNSに不満を書き散らしたりして発散しているだけのように思えてなりません。

どんなに声を荒らげてクレームをつけようが、いかにSNSで熱くなって不満を書き連ねようが、一度下された審判のジャッジが覆ることは絶対にありませんし、試合結果が変わることもありません。何より、大人がピッチ脇で罵声を挙げている姿を見るのは、必死にプレーしている子どもたちにとっても決して良い教育にはなりません。

 

それよりも、休日を返上して大会に協力し、子どもたちが安全に試合を楽しめる環境を支えてくれている審判員に対して、まずは一人の人間として、サッカーを愛する仲間として、心からの「リスペクトの思い」を持ってほしいと切に願います。

誰かがボランティアで笛を吹いてくれなければ、子どもたちは大好きなサッカーの公式戦を戦うことすらできないのです。お互いを尊重し合う「リスペクトの精神」をピッチの内外で全員が共有することこそが、ジュニアサッカーをより素晴らしい環境にしていくための第一歩と考えています。

シルバーウィークの連休でしたが、あいにく台風の進路と重なってしまい、長男の部活の練習試合も残念ながら2日分が中止になってしまいました。結果論ですが、「これなら開催しようと思えばできたんじゃないかな……」という天候だっただけに少し残念ですが、こればかりは安全第一の判断ですし仕方がありません。

 

ただ、元指導者としての視点で今のチームを見ていると、どうしても2年生の活動が優先され、1年生の活動が割を食ってしまっているような歪みが少し気になります。運営面で「もっとこうすればいいのに」と感じる点は多々あるのですが、それを一保護者である私が気に病んでいても仕方がありません。長男の部活に関しては、やはり意識的に一歩引いた距離感を保ちながら、これからも程々に向き合っていこうと改めて自分に言い聞かせました。

 

さて、私個人としては、この連休に念願のゴルフコースデビューを果たしてきました。初ラウンドのスコアは、目標であった110を切り、100台で回ることができました。

事前の目標は「とにかく周囲に迷惑をかけない程度でスムーズに回ること」でしたが、このスコアであれば上手い方の足を引っ張ることもなく、一緒に楽しくラウンドできるという手応えを得られたのが最大の収穫です。コースデビューで110切りというのは我ながら中々の好発進だと思います。

ありがたいことに、一緒に回った方からも「とても初回には見えない」「自分のコースデビューの時は150だった」「これだけの腕前とマナーであれば、これから先誰と回っても大丈夫ですよ」と、嬉しい言葉をたくさんかけていただきました。周りの方の温かい言葉にホッとすると同時に、スクールに通わず独学でありながら、週末に地道に打ちっぱなしやインドアで練習を重ねてきた成果が実を結んだのかなと、密かに嬉しさが込み上げています。もともと一人でコツコツと継続することが好きで得意な性分なので、ゴルフというスポーツは自分の性にとても合っているのかもしれません。

初めての本番で強く感じたのは、「実戦になると、自分の感覚以上にボールの距離が出る」ということです。
特にドライバーは、普段インドアゴルフで打っているシミュレーターの感覚よりも、プラス20〜30ヤードは余計に飛んでいました。ユーティリティやロングアイアンも予想以上に伸びが良く、インドアの感覚なら絶対に届かないような距離からでも、綺麗にグリーンオンさせることができました。これは爽快で本当に気持ちが良かったです。

 

しかし、その飛びの良さが裏目に出たのがショートゲームでした。
アプローチやパターまでもが「飛びすぎてしまう」状態になり、ことごとくピンをオーバー。パッティングでは3パット以上を叩いてしまうホールが多く、ドライバーやセカンドショットが完璧だったにもかかわらず、グリーン周りでスコアを落としてしまうもどかしさを味わいました。

 

結局のところ、ゴルフはとにかくアプローチとパッティングの距離感が重要なのだと身に染みて分かりました。今後はここを次の明確な課題として、重点的に練習へ取り組んでいく予定です。
 

それでも、午後の後半戦からはアプローチとパッティングの距離を意識的に抑えるようアジャストしたため、後半のスコアはまずまずにまとめることができました。このあたりの感覚に慣れてくれば、近いうちに100を切ることも十分に狙えそうだなと感じています。

 

何より、一度こうしてコースに出てみると、ゴルフ場での立ち回りや独自のルール、マナーといった「生きた所作」を肌で覚えられるのが素晴らしいですね。行く前に漠然と抱いていた「周りに迷惑をかけたらどうしよう」という不安感や心のハードルが、すっと消えていくのが分かりました。

 

「継続は力なり」、そして「まずは何事も挑戦してみる。やってみることが重要」だと、改めて実感させられた最高のコースデビューとなりました。これからも自分のペースで、この新しい趣味をじっくりと深めていきたいと思います。

引き続き雨や曇りのすっきりしない天気が続いていますが、わが家では子どもたちの成長を感じる、ちょっとした変化の多い一週間でした。

 

この秋、5年生の長女が移動教室で、初めて親元を離れて泊まりに行きました。 夏休み前からずっと楽しみにしていたようで、何度も「しおり」を読み返している姿を見ていたので、まずは無事に体調を崩さず行けたこと自体がよかったです。
現地での初日はあいにくの雨に降られたようですが、2日目は曇り空をキープでき、予定されていた野外活動も無事に行えたとのこと。私自身、小学生時代の修学旅行や移動教室の景色、夜の部屋の雰囲気は今でも鮮明に覚えています。彼女にとっても、友だちと過ごした時間が一生の宝物のような思い出になってくれればいいなと願うばかりです。

 

そんな長女ですが、引き続き日能研での受験勉強の日々に粛々と戻っています。相変わらず「言われた時に、言われたことしかやらない」「提出期限のギリギリになってからようやく手を付ける」というマイペースっぷりですが、それも含めて実に長女らしいなと感じます。もともとそこまで過酷な超難関校を目指しているわけではありません。「机に向かってコツコツやる」という習慣が今の年齢で身についているだけで十分かと思います。

 

一方の長男は、相変わらず学校と部活に明け暮れる絵に描いたような中学生の日常を過ごしています。
月曜から土曜までのうち週4回は放課後のフル練習、そして日曜日や祝日は丸一日かけて練習試合。まさにサッカー漬けの日々です。
先日も彼の練習試合へ応援に足を運んだのですが、グラウンドに到着した瞬間、ちょうど長男が交代でピッチから退場してベンチに下がっていく直後でしたので、彼のプレー自体はほとんど見られなかったものの、チーム全体の戦い方には確かな変化を感じることができました。
これまでは個人の突破力や能力に頼りがちだったチームが、少しずつ「周囲の味方を活かすプレー」を織り交ぜるようになり、組織としての色が出始めています。

元指導者の目線で見ると、「そろそろスタメンとサブの序列をハッキリ分けて、公式戦に向けたチーム作りをしていけばいいのに……」なんて頭をよぎったりもします。未だに子どもたち自身がジャンケンで試合の出場本数を決めているユルい場面も見聞きして、「おや、それでいいのか?」と思ったりもするのですし、もっと指導者が決めていった方がよいと思いますが、これは部活ですからね。私が口を出すことではありません。彼らが自分たちで試行錯誤しながら作っていくチームのプロセスを、ただ楽しみに眺めていようと思います。


こうして夏休みが終わり、授業期間中の「いつもの日常」が戻ってきました。
子どもたちがそれぞれの世界を持ち始め、親の手が少しずつ、けれど確実に離れていくのを感じます。寂しさがないと言えば嘘になりますが、この「少し余白のある生活」が、今の私にはとても心地よ楽しいです。

子どもたちの成長のおかげで、自分の時間が格段に増えました。やりたいこと、挑戦できることが増えていく日々にワクワクしています。
最近打ち込んでいるゴルフも着々と練習を重ねており、来週末に人生初のラウンドを予定しています。 仕事でお付き合いする方々と回る機会も増えそうですし、何よりこれからの自分の人生を豊かにする大人の趣味として、気負わず、ほどほどに、末長く楽しんでいこうと思います。

平日は仕事に励み、週末は子どもたちの予定に一喜一憂しつつ、自分の趣味の時間も充実させる。そんな、どこにでもある平凡で穏やかな日常が、今とても愛おしく、充実感に満ちています。

 

 


都内では、ここしばらくカラッと晴れる日が本当に久しく無いような気がします。
週末が晴れたら布団を思いきり干すのが我が家のルーティンなのですが、気付けばここ1ヵ月くらいはまともに布団を干せていません。

ここ数年のこの時期を振り返ると、9月から公式戦が再開されてピッチが熱を帯びる一方、まだ厳しい残暑が居座っていて、選手もコーチとしても体力的にかなりきつかった記憶があります。しかし、今年の9月上旬は近年にないくらいぐずついた天候が続いており、当時の過酷な暑さと比べるとずいぶん違った気候だなと感じます。


そんなあいにくの雨模様でしたが、この週末も長男の中学の練習試合は予定通りに実施されました。
会場は人工芝で、しっかりとしたシャワー室も完備されているグラウンド。例年に比べてかなり涼しい気候とはいえ、まだ半袖で動けるくらいの気温ですから、体調への無理がない範囲であれば「台風や雷などの危険がある場合を除き、雨天でも原則開催」という方針のようです。

こうした様子を見ていると、改めて小学生時代との環境の違いを実感します。
ジュニア時代は、天然芝やクレー(土)のグラウンドがメインだったこともあり、雨が降ればグラウンド保護や安全面の理由から使用許可が下りず、中止になるのが当たり前でした。また、仮に人工芝であっても、着替えや体を温めるシャワー施設がない会場では、試合後の体調不良を考慮して中止の判断を下すことが多かったです。

それが中学生になると、雨の中でもタフに試合を消化していくのがいわば「標準」になるのですね。

ジュニアユースに進んだ教え子たちの話を聞いても、やはり同じように雨天でも予定通りに公式戦が行われたそうです。長男も特に体調を崩す様子もなく元気に帰宅しました。


自分が少年サッカーのコーチをしていた頃は、練習試合を組んでいる週末の予報が雨だと、本当に頭を悩ませていたものです。
「開催できるかどうかの判断はいつ下すべきか」「ギリギリまで天候の回復を待つべきか」「グラウンドの管理人とどうにか交渉できないか」「この時間は小雨か雨が止んでいる予報なので開催できるかな」など、いつもやきもきしていました。子どもたちの体調を最優先に考えつつも、せっかく組んだ試合だからこそ少しでも経験を積ませてあげたい・・そんな葛藤の中で、週末が雨予報になると何度も雨雲レーダーと睨めっこしていた日々が懐かしく思い出されます。

今は保護者という立場になり、当日の開催判断やグラウンド確保に翻弄されるような悩みとは一切無縁になりましたが、当時の必死だった自分の姿を少し微笑ましく、懐かしく思い出していました。


長男の中学の部活ですが、夏休み期間中は平均して週2回ほど、そして通常の授業期間に入ってからも、定期試験の前以外はほぼ毎週末に練習試合が組まれています。これだけ実戦の機会をいただけるのは本当にありがたいことですし、現地へ応援や観戦に足を運ぶ保護者もそれなりの数が集まります。

 

中には毎回のように応援に駆けつけ、選手たちの写真や動画を撮影して共有してくださる熱心な方もいらっしゃいます。チームを支えようとするそのお気持ちや行動には、一人の親として本当に頭が下がる思いですし、心から感謝しています。

そんな中、私自身の試合観戦は月に1〜2回ほどのペースに留めています。
 

というのも、長男の小学校時代に少年サッカーのコーチとして全力投球し、「自分としてはやり切った」という感覚があるからです。長男が中高一貫校に進学してからは、これまでのようにチーム運営に深く関与することはせず、その分、これまで犠牲にしてきた自分の時間や、娘と過ごす時間など、別のところに力を入れようという思いがまず根底にあります。

ただ、正直に自分自身の内面をのぞき込んでみると、理由はそれだけではないことにも気づかされます。
 

長年コーチとして「運営する側」「指導する側」の視点で深くチームに関わってきたからこそ、今度は純粋な「一人の保護者」という立場で観戦しようとすると、ついピッチやベンチの様子に内心過剰に反応してしまうのです。
「こういう起用をすればいいのに」「今の運用はもっとこう変えられるのではないか」といった、指導者目線の余計なもどかしさや不満が、どうしても頭をもたげてきてしまいます。

しかし、今の私はただの保護者であり、チームに対して何かを口出す立場でも権限もありません。自分で何かを変えられるわけではないのに、頭の中だけで勝手に葛藤し、モヤモヤを抱え込んでしまう。だからこそ、「意識的に距離を置き、自分を落ち着かせるための冷却期間が必要だ」と言い聞かせ、あえて現地へ行く回数を絞っているという側面が強いのです。

 

一方で、周りの保護者の方々を見渡すと、本当に熱心で頭が下がることばかりです。
日々の写真・動画撮影だけでなく、監督やコーチとも積極的にコミュニケーションを取られたり、選手たちへの差し入れを準備されたりと、チームのために精力的に動かれています。その純粋な熱量と行動力は本当にすごいなと感じます。

 

ただ、ここでも私の「元コーチとしての嫌な性分」が、つい顔を出してしまいます。
自分が指導者側を経験したからこそ、保護者からの差し入れなどは本当にありがたい反面、特定の個人が好意で対応し続けてしまうと、周囲の他の保護者が「自分も何かした方がいいのだろうか」と気を遣ってやりづらくなったり、チーム内での公平性の観点から少しデリケートな問題になり得ることなども、頭をよぎってしまうのです。
「もしやるなら、保護者会費として均等に徴収した中から公式に出すような工夫をした方が、周囲の負担感がなくていいのでは……」とか、「指導者側も、ある程度は保護者との距離感を適切に保つようなアナウンスをした方が、お互いのためになるのでは……」などと、頼まれてもいないのに運営面の心配をしてしまう自分がいます。

そんなふうに、他の方の純粋な善意に対して、いちいち運営側の理屈を当てはめて「もっとこうすべきでは」などと考えてしまう自分自身に、ハッとさせられると同時に、少し恥ずかしい気持ちになります。

 

よく考えてみれば、今の中学のチームメイトの多くは、中学受験のために多くは小5や小6の1〜2年間、大好きなサッカーから完全に離れて必死に勉強してきた子たちばかりです。過酷な受験期を乗り越え、ようやく思いきりサッカーに打ち込める環境が整ったからこそ、お子さんはもちろん、見守ってきた保護者の皆さんも「今度は全力でチームに関わり、応援を楽しもう!」という、最高の熱量の中にいるのだと思います。それは親としてごく自然で、とても素敵なことです。

 

それに対して我が家は、長男が受験の直前までサッカーを続け、サッカー休んだのは受験直前の2週間程度、私自身もコーチ活動を休むことなく続けていました。そのため、私の中にはどこか燃え尽き症候群のような感覚があり、周囲との温度差を勝手に感じていただけなのだと思います。

 

他の保護者の皆さんの純粋な応援の熱量に対して、感謝するよりも先に、運営の公平性だの指導者との距離感だのと、あれこれ気になってしまう。これはやはり、自分が長く運営側にいすぎたせいで、頭がガチガチに固まってしまっている証拠なのだと痛感しました。

他の皆さんの素晴らしい熱量を素直にリスペクトできない今の自分には、やはりもっとしっかりとした「冷却期間」が必要です。もうしばらくは一歩引いたところから、自分自身の心を静かに見つめ直していきたいと思います。

長男の中学の練習試合を見に行きました。長男は相変わらずボランチとして、チームの司令塔のような位置付けでプレーしています。

小学生時代はずっとボランチかセンターバック(CB)で過ごしてきましたので、長男にとっては慣れ親しんだポジションです。当時から本人はボランチをやりたがっていましたが、チーム事情からCBを任されることも多々ありました。それでも、6年生の公式戦ではほぼボランチを任されるようになっていました。

中学に進学してからも、彼の希望ポジションは一貫してボランチでした。新入部員が20人という環境の中、監督やコーチ、そして他のチームメイトに対しても「自分はここで勝負したい」とアピールし続けてきたようです。日頃のプレーが認められ、今では周囲からも長男はダブルボランチの一角として欠かせない存在になっています。


元コーチとしての目線で改めて彼を見ていると、長男の最大の強みは、ボランチとして求められる「360度プレー」がきっちりできる点にあります。ピッチのど真ん中に位置するボランチは、前後左右の全方位から相手のプレッシャーを受けますし、同時にあらゆる方向へボールを捌かなければなりません。この全方位に対する意識と正確性が、彼のプレースタイルを支えています。

今の長男の中学チームを見渡すと、多くの選手はとにかく「前に前に」という直線的なプレーが目立ちます。ボールを持ったら、前方にスペースがなくてもとりあえず縦にドリブルを仕掛けたり、前が詰まっているのに無理に縦パスを入れて引っかかってしまう。選択肢が「前」しかなく、自分が見えている狭い視野の中だけで完結してしまう選手がまだ多いのが現状です。


一方、長男はとにかく視野を広く持ってプレーしています。もちろんチャンスがあれば前線への鋭いスルーパスを狙いますが、そこが塞がれていれば横の空いている選手へ散らし、状況を見て反対サイドへ切り返したり、大きなサイドチェンジのロングキックを蹴り込みます。もし「前に出しても意味がない」と瞬時に判断すれば、迷わずバックパスを選択して後ろから組み立て直す柔軟性を持っています。


さらに、左右両足を遜色なく使えるため、トラップの置き所を工夫して相手を引き付け、ピッチを広く使いながらフリーの味方を探し出す余裕もあります。自分がボールをキープして相手を食いつかせ、空いたスペースへ展開するプレーは、見ていて安心感があります。

 

この凄みは中々理解されづらいですし、一緒に保護者として応援している人の多くは、得点を取った選手を称えがちですが、分かる人は「●●君(長男)、本当に上手いね」と言ってくれたりします。

 

面白いことに、ダブルボランチを組んでいるもう1枚の相方は、まさにその「前に前に」を突き進む推進力抜群のタイプです。ボールを持てば迷わず縦へ仕掛けていく相方と、首を振りながら周囲のバランスを取り、360度へパスを散らす長男。対照的な2人が中盤の底でコンビを組んでいる様子は、戦術的にも非常に噛み合っています。

 

チームが「皆で楽しむフェーズ」から「結果を求めて勝ちにいくフェーズ」へと過渡期を迎える中、こうした中盤でのゲームメイクの質が今後の公式戦を大きく左右するはずです。相方との凸凹コンビで中盤を支配し、チームを勝利へ導いてくれることを期待しながら、これからも静かに見守っていきたいと思います。

お盆休みが明けて、練習試合・練習の日々が再開しました。

休み明け以降、長男が所属する1年生チームは、秋の公式戦を見据えて、練習試合や2年生との紅白戦では1本目はベストメンバーで臨む方針となったようです。練習試合も毎回参加される熱心な保護者の方から教えて頂きました。

 

夏休みに入るまでは、出場選手・フォーメーションなどは一定の制約の下に選手に任せていたのですが(選手達が考えて行動するよう意図的に)、夏休みに入って以降は起用は公平性を前提としつつ指導者に任されていて、一本一本メンバーを入れ替えたり、様々なポジションを試しながら運営していました。休み明け以降は少なくとも最初の2本はスタメンとそれに次ぐメンバーで臨み、きっちりポジションと選手を決めながら、一部固まっていないポジションだけ選手入れ替えながら試している形になっていて、皆で楽しむフェーズから、結果を求めてチームを強くするフェーズに入って来たかなと思います。

 

私もコーチを長らくやっていましたので何となく想像ができますが、長男の中学にとっては、このタイミングが、皆が楽しくサッカーをできるようにやっていたフェーズから、勝ちを目指して行くフェーズに変わる過渡期なのだと思います。ジュニアサッカーであると4年生くらいの感覚ですね。受験を乗り越えて楽しく楽しくやるフェーズは1学期で終わり、ここからはある意味選別のフェーズなのだと思います。

 

長男はボランチでスタメン。他のスタメンのメンバーも、私が見ていてこの選手はこの学年の主力だろうなと思われる選手はが選ばれています。私の見る目が正しいというよりも、そもそも20人くらいの母集団である選手の中から11名を選ぶ形なので、8~9人はフラットに見れば誰もが同じ選手を選ぶだろう、という印象です。この点が30人超のジュニアユースとの違いかなと思いました。

 

長男含め2年生の試合に既に呼ばれているメンバーは3、4名いますが、このメンバーは、東京都基準でいうとT2のセレクションには受かるかどうかかな・・というレベルかなと思います(受験のためにセレクションは受けていないメンバーにはなりますが)。この4名はともかく、全体的にはムラがありますので、今のところ、東京都基準ではT3中位くらいのチーム力というのが正直なところです。

 

でもこれはこれで楽しいですね。学校の部活のため中体連の大会に出られますし、部活ということから選手も保護者も本当に繋がりが深くなります。少年団の感覚の延長にあるな、と強く感じます。部活帰りに部活メンバーでファミレス行ったり、部活がオフの日には皆で遊びに行ったりと、チームメイトであり同級生であり友人であり、という関係で、和気藹々と仲良くやっています。

以前、少年団に所属する意義を書きましたが、選手や保護者間の繋がりが深くなり、社会性や集団・組織の中で生きることを学べることが、少年団に所属する意義と整理しました。まさにこの延長に今の部活があると思いますし、ポジション争いでギスギスするようなことも今のところはなく、少年団でサッカーをやってきた長男にとっても、コーチとして見守っていた私にとっても心地良い環境です。

 

部活は部活なりの悩みや課題はあるものの(人数集まらないなど)、社会性や集団の中で一体感を感じて生活できるという点で、中学受験でサッカーにそこそこ力入れている進学校を選ぶ意義はとてもあると感じます。そうした選択肢を少しでも考えている方の参考になれば幸いです。

前回も少しだけ触れましたが、長男の中学が所属する地区にはセレクションで選手を集めている私立中があります。便宜的にA中とします。

サッカー強豪高校にも進学できる仕組があり、それを見据えて近年近隣の有力選手が集まっているようです。

U13年代の目標はいくつかありますが、この地区で優勝しないと出場できない大会があり、大きな壁としてこのA中が立ちはだかっています。

 

長男の中学は私立中で環境は良いものの中学受験入試で集まってきたメンバーですので、A中のようなセレクションで集めているチームとは人数が違い、選手層やレベルに差が出てしまいます。5月以降、そこそこの数の練習試合をこなしてきましたが、クラブチーム相手には中々分が悪いという事情があります。

 

先日の怒涛の練習試合ラッシュの中でA中とも練習試合しましたが、率直なところ差がありましたね。個々の選手で見れば対抗できる力を持つ選手はいるかもしれませんが、11名全員がレベルが高いA中に対し、対抗できる力がある選手が数名では勝負になりません。加えて、やはりパス回しの正確性、オフザボールの動き、スペース活用、チームとしての約束事のような点でみると、A中はとても訓練されている印象ですし、全員がミス少なくプレーできています。

 

これに対し長男の中学は、まだまだ個の力頼みという印象ですし、中心選手数名のところでは何とか勝負になっても、攻守ともに11名の中がどこかで「綻び」が見え隠れしてくるので、攻撃ではフィニッシュまで持っていけないですし、守備では綻びを突かれてピンチを繰り返してしまいます。

 

思うに、30名強の選手をセレクションで選んでくるので、素材に優れていて選手層も厚いので、この差は出てしまいます。長男の中学は20名行かないので、選手層の差がありますし、素材も残念ながら現時点では分が悪いです。練習試合のため、実力関係なしにある程度均等出しで出しているという事情もありますが、その点を考慮しても差があります。

 

長男に「ベストメンバーで勝ちに行ったらA中に勝てるか」と聞いたところ、「それでもちょっと難しい」という反応でした。ベストメンバーであれば対抗できる選手はそれなりにいるかもしれないが、それでも全員という訳ではないので、相手は弱いところを徹底的に突いて来る、守備が固く隙が無いので崩して得点を取ることは難しく、10回やって7・8回は負ける、とのこと。とにかく守り、2トップにフィジカル優れたメンバー置いて「縦ポン」カウンターで1点取って逃げ切るか、守り切ってPK戦で何とか・・とのこと。長男は自分を過大視しないので信頼できますし、私の見立てと同じではありました。

 

そんなこんなでA中は大きな壁ですが、一発勝負のトーナメントであれば戦いようがあります。自分が指導者という訳ではないですが、長男の中学の指導者陣は体育会の選手でもあり、それなりに指導経験豊富ですので、勝ちにいくところでは勝負に出てくれるかな・・とは思っています。大会は少し先ですが、とにかくこれからはある程度メンバー・ポジションを固めながらチームプレーの質を上げていくことが重要かなと思っています。

 

 

長男のサッカー部毎年恒例のようですが、お盆休み直前の1週間は毎日練習試合でした。夏休み前半の総仕上げとして、実戦経験を増やしながら秋の公式戦に向けたメンバー固め、という位置付けになるようです。専用グラウンドに毎日別のチームを呼び試合を続けていました。

 

私は仕事で1日も見に行けなかったですが、熱心な保護者の方に動画撮影頂いているので、それを見ています。

 

1年生チームについて、長男と話をすると、基本的には均等出しにしながらも、レギュラーメンバーは概ね決まってきたようです。4-4-2で長男は左ボランチ。全体の基点となってパス回しの中心になっていますしミスが少なく、スルーパスやドリブルからチャンスを演出できています。小学生時代と変わらないポジション・プレースタイルですが、成長期が始まり体が大きくなってきたことと、冷静さが更に深まっていることから安定感が増しているように思えます。チーム内の中心メンバーという位置付けにはなっているようです。

 

他のメンバーも、CBは体が強く冷静で技術があり、右ボランチは体は小さいものの技術あり、右のハーフは足が速く技術あり、左ハーフはスピードは無いが運動量豊富でどこにも顔出す、2トップのうち1枚は体大きくパワータイプ、もう1枚は技術あり。そんな形でセンターラインは中々のメンバーが揃っているかなと思います。中体連では、セレクションしている私立中以外とは中々負けないレベルかなとは思っています。練習試合も中体連相手では同学年同士では優勢、相手に2年生が混ざっても食らいついていますので。

 

今はまだ個人能力とその延長線で戦っている印象で、もっとチームプレー・戦術をきっちり教え込んでいけば更に強さが出るかなと思いますが、秋以降に力を入れていく方針のようです。今はある程度選手達に任せながら運営しているようですね。

 

今週は1週間お盆休み。来週から練習と練習試合に日々が続いてきます。流石に長男も疲れていたので、今週は体を休めたりリフレッシュして過ごせればなと思います。

前回、U13で既にAチーム・Bチームに確り分けられているジュニアユースの現実を書きました。

 

まず、Aチーム・Bチームに分けねばならない程の人数を取らねばならない事情を収入面から整理していきます。

 

ジュニアユースの収入を考えてみると、月謝15,000円×30人×3学年=135万円。これにスポンサー料や用具代の差額などを入れて月の収入は月140~150万円。

ここからグラウンド代は1~1.5万円×活動日20日で月20~30万円は要します。運営事務費も5~10万円はかかるでしょうし、遠征時の交通費(ガソリン代含め)も相応に要すると思いますし、大会参加費もかかります。

 

指導者は各学年の遠征対応など考えると非常勤含め最低5人は必要ですよね。学年コーチ1名ずつに、全体サポートが2名は欲しいです。専業は1~2名、他は非常勤だとしても、専業の方に残る人件費はそこまで多額にすることはできない、というのは上記の収支状況から明らかと思います。

 

1学年35名や40名になればその分収入は増えますし、逆に20名前後だと収入はその分減りますので、コーチの数を減らしていくしかない、ということになります。固定費的な経費は人数によってもかわらないですし、集団での指導ですので、選手の人数が少し増えたところで指導者の数を増やさなくても対応し易いという事情もあります。。

 

1学年35名程度であれば収支も安定していきますし、35名いると2チーム程度に分けて運営しないと出場機会が無くなってくるので2チームに分けることが必然となっていきます。逆にそれくらいの人数が集まらないと、コーチの人数少なくするなどの無理が生じてきますし、専業の方が都内で生活できるような人件費を捻出できなくもなります。

 

もちろん、副収入を得る為にスクールを運営したり、ジュニアチームも持ったりという工夫もありますし、平日の練習はグラウンド費がかからない公立小中学校のグラウンドを活用するなども考えられますが、本質的な差にはならないと思います。