鉄のカーテンではないが (1) | EUまにあ

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EU内部からEUを観察しつつ、日々の自分にツッコミを入れるブログ。

たまにはマジメにEU関係の話でも。


去年のリーマンショック以来、どこの国もいわゆる「未曾有の」(最近日本でこの言葉がよく使われるのに某国首相が絡んでいることは間違いない)経済金融危機とかでどこの国もてんぱってます。

そんな中であんな事件 が起こってしまった故郷はまだまだ平和なのかもしれませんが、今回はヨーロッパのお話ということで。

ヨーロッパ。はい、島国のUK&アイルランドを含んだ定義にしてます。


あのリーマンショック以来、不景気なのはこっちサイドも同じで、この国は特に自動車産業が主なので、


車が売れない → 在庫でまくり → 作ってもしょうがない → 工場閉めるか → ついでに人もlay-offしとくか→ うわ、解雇された、金がない → 車なんか買ってられるか → 車が売れない


とかいう悪循環に陥ってるようです。

ドイツ政府は車を買わせようと税金タダとかいうオマケをつけてくれることになりましたが、車メーカーに部品売ってる会社も景気が悪い。ついでに言うと、その部品メーカーにモノを売ってるわが社も景気が悪い。

しかしドイツはまだUK等に比べたら金融危機という意味ではまだ多分まだ若干マシな方で、銀行員が大量に解雇されたとかいう話はあまり聞きません。

こんなニュース もあるけども。

私は経済・金融の話はわかりませんが(数字が大の苦手なので)、イングランド銀行が金利を下げただのなんだの新聞に書いてありましたなあ。

bail outの話もよく聞きましたし。

うーん、がんばれ、UK。


てか、それよりひどいのは東側の国々です。

ハンガリーは自国通貨の価値が下落しちゃってIMFに助けを求めたし(こりゃユーロ加盟は当分ムリだ)、ラトヴィアはそれまで飛ぶ鳥落とす勢いだった経済成長が自分まで落ち込んでしまってバブル崩壊。

ソ連から解放され、EUに加盟し、これで資本主義の仲間入りだーとか思って不動産買いあさったり金融商品に手を出しまくった人が大勢居たんでしょうか。

ラトヴィアで弁護士事務所をやってるダラム時代の友人も、倒産案件で忙しいとか言ってましたっけねえ。

UKもやばいやばいとはいうものの、IMFにお助けを求めるところまでは行ってません。(いったら終わりって?)


さて、こういうところで出番だ!結束するぞ!なはずだったのに、あらら、なんだか仲たがいしてますよ?


おい、Sarkozy、保護主義とんな!


とか、


ちょっと、UKとフランスで勝手に色々やってんじゃないわよ


とか、


ちょっとみなさん、ECは単一市場を目指してるんですよ、市場を分割するようなことはやめてください


とか。


あーはっは、みんな仲良くしようよ。

お、そうこうしてるうちに過激なことを言い出した人がいますよ。






あーはっはっは。

議長やってる国の大統領がこんなんゆっちゃいかんでしょう(笑)。

彼の主張が正しいかどうかは置いといて、そんなことを言うなら最初から加盟するなって話ですよ。

多分


ソ連から解放 → とりあえず資本主義? → EUに加盟できるかも → 加盟したら豊かになるかも → じゃあ申請してしまえ → あ、受け容れられた → 入ったら → 色々あれこれ言われて身動き取れない → こんなはずじゃなかった → そして文句


って、こんなかんじじゃないでしょうか。

なんかあのポーランドの双子政治家と一緒やん(笑)。

悪いことは続くもので、今のチェコの首相、やめるとかやめないとか

もうグダグダ。

議長国なのに何やってんの?(笑)

密かにハンガリーの首相もやめちゃったし

そして今、EU懐疑派、特に2004年拡大の懐疑派はこう思ってることでしょう。


「やっぱ早すぎたんじゃないの?」


(次回へ)



注:これ、エッセーでもなんでもないので、出典がどうとか、議論の仕方がどうとか、そういう細かいことは言わんとって下さい・・・。ただのブログ=独り言ですから・・・。