今日は朝は軽くパンだけで済ませた。泊まっているフェアフィールドにはレストランがないから、ホテルの売店で買えるパンや軽食が頼りだ。昨日見つけたワインの自販機もなかなか面白いけど、さすがに朝からワインはね…なんて思いながら、ちょっと硬めのパンを頬張る。昨夜、あの自販機のワインにすればよかったかな、なんて後悔がちらっと頭をよぎったけど、まあ朝はこれで十分だ。窓の外を見ると、残念ながら雨。しとしと降る雨音を聞きながら、今日の予定を頭の中で整理する。



昨日、丹波ワインの直売所で飲んだワインがすごく美味しかった。あのフルーティーな香りと、口に広がる柔らかな味わいが忘れられない。パートナーもワイン好きだから、絶対喜ぶだろうな。お土産に何本か買って帰ろうと決めた。ついでに、チームのみんなにも何か気の利いたものを…と考えて、道の駅で小分けのお菓子を見つけたときはちょっとテンションが上がった。個包装のクッキーや地元の素材を使ったお菓子は、職場で配るのにちょうどいい。みんなの笑顔を想像しながら、カゴにどんどん放り込んだ。





今日は高速道路を使わず、下道でドライブすることにした。桜の花道を期待してたんだけど、雨だからちょっと残念。でも、山道を走るのは気持ちがいい。広々とした自然や田んぼが広がる景色から、だんだん狭い街中の道路に変わっていく。カーブを曲がるたびに景色が移り変わるのが、なんだか旅の醍醐味だなと思う。雨の雫がフロントガラスを滑るのを見ながら、音楽をかけてのんびり運転した。空港までは1時間ちょっと。思ったよりスムーズに着いた。



昼過ぎに空港に到着して、まずは腹ごしらえ。やっぱり大阪に帰ると必ず食べたくなるのが、神座のラーメンだ。来たときもここで食べたけど、帰るときもやっぱりここ。甘い白菜のスープが体に染みるんだよね。シンプルだけど優しい味に、ほっと一息つけた。カウンター席でラーメンをすすりながら、この週末のことをぼんやり振り返る。バタバタだったけど、なんだかんだ充実してたな。



東京に着いたのは夕方過ぎ。家に帰ると、ちょうどパートナーが深夜バスで帰宅して、起きたところだった。「おかえりー」と眠そうな声で迎えてくれて、なんだかほっこり。荷物を置いて、さっそく2人で前回のサウナのリベンジへ向かった。前回は混みすぎてイマイチだったから、今回は気合を入れて。少し並んだけど、7時のアウフグースに間に合った。熱波師のパフォーマンスに合わせて、じわっと汗をかく。サウナの熱さと冷水のコントラストが、疲れた体をリセットしてくれる。明日への英気を養うにはこれが一番だな。

そんなこんなで、なんだかバタバタした週末だったけど、久しぶりの1人旅行はいい気分転換になった。新しい場所を訪れて、美味しいものを食べて、きれいな景色を見て…。日常から少し離れるだけで、こんなに心が軽くなるんだな。パートナーとの時間も、サウナの熱気の中でゆるっと過ごせて幸せだった。また次の旅の計画でも立てようかな、なんて思いながら、今日の日記を締める。


朝、父親が「母親の傷パッドがなくなった」と言ってきたので、スギ薬局へお使いに出かけた。去年、階段で転んでできた傷がまだ完治せず、塗り薬を欠かせない日々が続いている。薬局の棚を眺めながら、母親の体が少しずつ弱っていく現実を思うと、胸が締め付けられる。家に帰ると、父親がせっせと洗濯や掃除をこなしている姿が目に入る。でも、母親はそれが気に入らないのか、父親がやったことをいちいち自分流にやり直す。洗濯物を畳み直したり、掃除機をかけ直したり。二人とも頑固で、まるで小さな主導権争いみたいだ。正直、こんなやり取りを目の当たりにするのは辛い。母親のボケが少しずつ進んでいるんじゃないかと、最近特に心配になる。些細な物忘れや、同じ話を繰り返すことが増えてきた気がする。まだ確信はないけれど、頭の片隅でいつもその不安がちらつく。

午後はもともと東京に帰ると両親に言ったけど、一人で小旅行に出る予定を立てていた。行き先は京丹波にあるフェアフィールド・バイ・マリオット。レンタカーを借りて、のんびりドライブしながら向かう。途中、スーパー銭湯に立ち寄ってさっぱり。髪を切ってもらい、ついでにマッサージまで受けてしまった。肩のコリがほぐれていくのを感じながら、まるで殿様になったような気分に浸る。こんな贅沢、普段ならなかなかできないから、今日は思い切って自分を甘やかしてみた。

銭湯を出て車を走らせると、30分もしないうちに京丹波の田舎らしい景色が広がってきた。関西の山々が柔らかく連なり、山桜がちらほらとピンクのアクセントを添えている。里山の風景はやっぱり心を落ち着けてくれる。東京の喧騒とは別世界だ。山の緑と、ところどころに残る春の花々に癒されながら、改めてこの辺りの景色が大好きだと実感した。運転中、ふと「こんな場所で暮らせたらいいな」なんて考えが頭をよぎるけど、仕事と介護の現実がそれを許してくれない。まぁ、夢想するだけでも悪くない。



宿に着く前に、ちょっと小腹が空いたので近くの道の駅に寄ってみた。地元の食材やお土産が並ぶ中、目にとまったのはチャコリみたいな微発砲のワイン。軽い泡と爽やかな味わいが好きで、つい手に取ってしまう。それに合わせて、チーズやナッツの小袋も購入。宿の部屋で早速グラスに注いでちびりちびり飲んでみた。うん、美味しい。窓の外には静かな田園風景が広がっていて、まるで時間が止まったみたい。一瞬、浮気旅行なんて洒落たことを想像してみたけど、すぐに笑ってしまった。仕事と介護に追われる毎日で、そんな好奇心もすっかり薄れてしまったらしい。歳のせいかな、なんて思いながら、もう一口ワインを味わう。悪くない気分だ。



フェアフィールドの部屋はシンプルだけど、マリオット系列だけあってベッドの寝心地が最高。ふかふかのシーツに体を預けると、疲れが一気に溶けていく気がする。本当はゆっくり読書でもして、一人の時間を満喫しようと思った。持ってきた小説をパラパラめくりながら、物語に浸るのも悪くないな、なんて想像していたけど、ぶっちゃけ、こんな快適なベッドだとすぐに寝落ちしそう。まぁ、それもそれでいいか。こんな風に自分だけの時間を過ごせる日って、最近じゃ貴重だから。明日のことは考えず、今日はこのまま心地よい眠りに身を任せようと思う。

今日も朝から大阪の実家へ。仕事の残りをチームと上司に「お願いします!」と押し付けて、頭を切り替え。羽田から飛行機に乗って、伊丹に着いたらレンタカーを借りることにした。実家の近所を動き回るのに車が便利だし、父親の様子を考えるとその方が安心。レンタカー屋でコンパクトカーを借りて、大阪の道を運転。信号待ちで周りの街並みを見ると、懐かしさがじんわり湧いてくる。


実家に着くと、母親はデイサービスで不在。父親がソファに座って、テレビのニュースをぼーっと見てた。「帰ったか」と一言、いつものクールな挨拶。そしたら、ちょっと申し訳なさそうな顔で買い物リストを渡してきた。リストは相変わらずシンプル。食パン、キャベツの千切り、コーヒーフィルター、ベーコン、胡麻ドレッシング。父親らしい、必要最低限のチョイスだ。母親なら「これじゃなきゃ!」って細かく指定しそうだけど、父親はいつも淡々と「これでいい」。胡麻ドレッシングなんて、なんか父親の地味な好みが垣間見えて、ちょっと笑える。


レンタカーで近所のスーパーへ。駐車場に停めて、リストを手に店内をサクサク回る。食パンは定番のやつ、キャベツの千切りはカット済みの袋入り、コーヒーフィルターは棚の奥で発見。ベーコンは薄切り、胡麻ドレッシングは無難なやつをカゴに放り込んだ。買い物しながら、父親がもうバスに乗れないことを思う。昔は自分で買い物行ってたのに、今は足がしんどくて無理。タクシー使えばいいのにって言っても、「そこまでじゃない」って頑なだ。まぁ、私が車で動けるなら、それも悪くない。レジで袋詰めして、トランクに放り込むとき、なんか少しホッとした。


ついでに、夕飯用にスーパーで寿司のパックをいくつか買っておいた。父親も母親も、最近は簡単なものがいいみたいだし、今日は面談もあるから手軽に済ませたかった。家に戻ると、父親が「悪いな、助かる」とポツリ。いや、全然いいよって笑顔で返すけど、その一言がなんか胸にくる。


午後は介護認定の面談。ケアマネさんと市役所の人を前に、父親がやっぱりちょっと張り切る。普段は「もうしんどい」ってグチってるのに、他人だと急にシャキッとする。立ち上がりもスムーズで、質問にもちゃんと答えてた。たぶん、要介護度は下がるんだろうな。見栄っ張りなとこ、ほんと父親らしいなって思う。


夕方、母親がデイサービスから帰ってきたけど、最近ボケが目立ってきて、なんだか静かだ。夕飯は買ってきた寿司をテーブルに並べて、3人で食べる。父親は黙々と食べて、時々「これでいいな」とかポツリ。母親はほとんど話さず、寿司をつまんでるだけ。なんか、昔みたいにワイワイした食卓とは違うけど、こうやって一緒にご飯食べるだけで、まぁ悪くないかって思う。胡麻ドレッシングでキャベツの千切りも出してみたけど、母親は気づかない様子で、父親だけが「これ、いいな」とか言ってた。


実家の布団に潜り込んだら、やっぱり腰がちょっと痛い。慣れない寝具、ほんとキツいな。😓 父親の申し訳なそうな顔とか、母親の静かな様子とか、なんか色々考えちゃうけど、帰ってきてよかったなって思う。明日は母親も家にいるだろうし、また何か頼まれそうだけど、それもまた実家の時間だ。さて、どんな一日になるかな。