今日も朝から春の陽気が気持ちいい。窓を開けると、柔らかい風が部屋に入ってきて、なんだか心が軽くなる。日本に帰国してからの春は、桜の美しさもあって特別な感じがするけど、ふとカレンダーを見たら、今週末はイースターなんだね。海外で過ごしたイースターの思い出が頭をよぎる。カラフルな卵を隠して探すゲームや、街中がパステルカラーで彩られるあの賑わい。日本だと、クリスマスやハロウィンはあんなに盛り上がるのに、イースターはびっくりするくらい静か。コンビニでイースターエッグのチョコでも見かけたらラッキーくらいの感覚だ。まぁ、週末は旅行の予定もあるし、のんびり楽しめればそれでいいか。

最近、会社に行く服に頭を悩ませている。内勤だからスーツじゃなくていいのはありがたいんだけど、部屋着みたいなラフすぎる格好もダメだし、ちょうどいいバランスを見つけるのが難しい。先週、やっとスプリングコートを着始めたのに、もう昼間は暑くて着てられない。今日も綿のシャツを着て出勤したけど、なんだかシワが目立って気になってしまう。ニットベストを羽織ってみたけど、「これ、暑くない?」と自問自答。試行錯誤の繰り返しで、結局「変な格好になってないよね?」と不安になる瞬間が何度か。誰かに「スーツ着なさい!」って言われた方が、考える手間がなくて楽かもしれないなんて、つい思っちゃう。

そういえば、この前、同僚に「おしゃれですね」なんて言われてしまった。うれしいんだけど、急に服装に気を配らないといけないプレッシャーを感じて、ちょっと複雑な気分。普段、そんなにおしゃれを意識してるわけじゃないのに、妙にハードルが上がった気がする。春だし、ちょっと新しいシャツでも買ってみようかな。でも、変に気合い入れすぎても疲れそうだから、ほどほどにしよう。

仕事が終わって帰宅すると、週末の旅行に向けて冷蔵庫の食材を計画的に片付けなきゃいけないタイミングがやってきた。開けてしまった生クリームが気になってたし、つい安さに惹かれて買ったネギが野菜室で幅を利かせてる。ということで、夕飯はネギとベーコンの和風パスタに決定。簡単でいいよね。ベーコン、ニンニク、ネギ、玉ねぎを炒めて、いい感じに焼き目がついたらパスタを茹で始める。生クリームとチーズを加えて、最後に味噌で味付け。シンプルだけど、味噌のコクが効いてて、ほんと美味しい。キッチンに立つと、なんだか頭がリセットされる感じがする。

パートナーが料理しようとすると、つい手際の悪さにイライラしてしまうこともあるんだけど、結局、自分が作っちゃうのが一番早いし、ストレスもない。料理しながら、冷蔵庫の中がスッキリしていくのを見るのは、なんとも言えない達成感がある。食材が順調に減っていくの、めっちゃ満足! 旅行前だし、冷蔵庫を空っぽに近い状態にしておきたいから、明日もこんな感じで計画的に料理しよう。

今日は特別なイベントはないけど、春の陽気とキッチンでの小さな勝利に、心がほっこりした一日だった。イースターの週末に向けて、ちょっとワクワクしてきた。さて、明日の服はどうしよう…また悩むんだろうな、きっと。
今日も昨日と同じく、仕事を早々に切り上げた。なんだかこのペースが心地よくなってきた気がする。夕方、相手からLINEで「新橋で散髪して帰るよ」って連絡が入った。ふむ、新橋か。ちょうど早く終わったし、いつもならそのまま家に直帰だけど、たまには新橋で待ち合わせて、軽く一杯やって帰るのも悪くないな、なんて思いついた。普段あんまりそういうことしないから、ちょっと新鮮な気分で電車に飛び乗った。

新橋に着いたけど、ちょっと張り切りすぎたみたいで、めっちゃ早く着いちゃった。相手の言ってた床屋を覗いてみると、まだ順番待ちしてるっぽい。ガラス越しに軽く手を振ってみたら、相手も気づいてニヤッと笑ってた。なんかこういう瞬間、悪くないな、なんて思いつつ、スマホをいじりながら待とうとしたら、すぐに相手からメッセージ。「先に帰って晩飯作ってて」。…え、は? ちょっと待って、こっちは飲む気満々で来たのに? 確かに今日の晩御飯の食材は冷凍庫から冷蔵庫に移して解凍済みだし、ご飯も昨日多めに炊いたのが残ってるけどさ。なんか、こう、テンション下がるっていうか、軽くムカつくっていうか。

でも、ここで意地でも相手が帰ってくるまでに晩飯を完璧に仕上げて、「遅かったね」ってドヤ顔で言ってやろうと心に決めた。妙な対抗心が燃え上がってくるの、なんなんだろう。とりあえず、ちょっとイライラしながら家に帰宅。電車の中でハンバーグのレシピを頭の中で反芻して、効率よく作る手順をシミュレーション。こういう時、妙に頭が冴える。

家に着いて、早速キッチンに立つ。冷蔵庫からハンバーグ用の合い挽き肉を出して、ちゃちゃっと成形。フライパンでじっくり焼いて、仕上げにチェダーチーズを乗せて蓋して蒸し焼き。チーズがとろっと溶けた瞬間、ちょっとテンション上がった。で、そのフライパンをそのまま使って、玉ねぎとエノキを炒める。麺つゆとちょっとのバターで和風ソースに仕上げたら、なんかいい感じの香りがキッチンに広がって、さっきのイライラが少し落ち着いてきた。ご飯はレンジで温め直して、冷蔵庫にあったレタスとトマトで簡単なサラダも用意。完璧。時計を見たら、相手が帰ってくるにはまだちょっと時間ありそう。よし、予定通り。

ソファに座ってスマホをいじりながら待ってると、ようやく玄関の鍵がガチャっと開く音。相手が帰ってきた。「遅かったね、何してたの?」って、わざと軽い感じでジャブを入れてみる。相手、明らかに髪が短くなってスッキリしてるけど、そこにはあえて触れず。内心、めっちゃ短くしたな、って笑いそうになったけど、グッと堪えた。相手は「いやー、床屋混んでてさ」なんて言いながら、テーブルのハンバーグ見て「うまそうじゃん」ってニヤニヤ。なんか、こう、作戦成功って感じでちょっと満足。今日はこんな一日だったな。
今日は、なんともアンニュイな雰囲気に包まれた一日だった。月初のあの目まぐるしい忙しさはどこへやら、うちの部署はまるで嵐が過ぎ去った後の静けさのように落ち着いている。書類の整理やメールの返信を淡々とこなすくらいで、なんだか時間がゆっくり流れてるみたい。周りの部署は相変わらず慌ただしく動いていて、会議室から聞こえてくる活発な議論の声や、廊下を急ぎ足で通り過ぎる同僚たちの姿を見ると、ちょっと申し訳ない気持ちが湧いてくる。うちだけこんなにのんびりでいいのかな、なんて。でも、まあ、こういう日もあるよね、と自分を納得させて、今日は早めに仕事を切り上げることにした。

昨日、パートナーに晩御飯の準備を丸投げしてしまった罪悪感がまだ少し残ってる。パートナーは文句一つ言わずに作ってくれたけど、さすがに連続で頼るのは気が引ける。というわけで、今日はリベンジのつもりで、帰宅後にキッチンに立つことに。家に着いて冷蔵庫を開けると、ちょっと急いで使わないといけない食材たちが目に飛び込んでくる。セロリは少し葉がしんなりしてるけどまだイケる、牛細切れは賞味期限がギリギリ。あと、冷蔵庫の隅で忘れ去られていたピーマンも発見。さて、これをどうしようか。

頭の中でレシピをぐるぐる巡らせながら、結局、いつもの胡麻油、味醂、醤油のトリオで炒めることに落ち着いた。ほんと、味付けのレパートリーが増えないなあ。新しい調味料とかスパイスに挑戦してみたい気持ちはあるんだけど、つい慣れた味に頼っちゃう。まあ、シンプルが一番美味しいってこともあるよね、なんて自分に言い訳しながら、セロリとピーマンをざくざく切って、牛肉を解凍。炒め物のいい匂いがキッチンに広がると、なんだか気分が上がってくる。料理って、こういう瞬間が楽しい。

パートナーから「30分くらい遅れる」と連絡が入ったので、時間との勝負だ。30分で炒め物を仕上げて、キッチンを片付けて、テーブルセッティングまで完了させる。料理しながらシンクに溜まったボウルやまな板をササッと洗うのが、なんだか「俺、できる男」感を醸し出してる気がして、内心ちょっと得意になる。パートナーよりこういう場面でスマートに動ける自分、悪くないな、なんて自画自賛。フライパンから立ち上る胡麻油の香りと、セロリのシャキッとした食感を想像しながら、火加減を調整。味見してみると、うん、悪くない。ちょっと醤油多めかな? でも、まあ、これくらいパンチが効いててもいいよね。

パートナーが帰宅した瞬間、ちょうど料理が完成。セロリと牛肉の炒め物に、ピーマンが彩りを添えて、見た目もまずまず。パートナーは疲れた顔で「ただいまー」と言いながら、テーブルを見て「うわ、めっちゃいい匂い!」と一気にテンションアップ。ほんと、こいつのこの反応が毎回癒しだ。何を作っても「美味しい、美味しい」って食べてくれるから、料理のモチベーションが上がる。今日の炒め物も、ペロッと平らげて「お店の味みたい!」なんてお世辞(?)までくれる。いやいや、さすがにそれは盛りすぎだろ、と思いつつ、内心めっちゃ嬉しかったりする。

食卓で他愛もない話をしながら、ふと思う。パートナーはほんと、食べる天才だ。どんな料理でも、ちゃんと味わって、ちゃんと喜んでくれる。こんな人が隣にいてくれるんだから、明日も頑張って何か作ってみようかな。新しいレシピに挑戦する勇気、ちょっとだけ湧いてきた気がする。まあ、結局また胡麻油と醤油に落ち着くかもしれないけどね。今日はそんな平和で、ちょっと幸せな一日だった。