「例えば、、、監督やコーチを、選手が評価できるようにするのはどうかな?」
「おお、いいね~。どうやって?」
「まあ、アンケートみたいな感じで」
「どんなアンケート?」
「まあ単純にコーチに点数を付けるとかもでいいかも」
「いくつかの項目を作ってそれぞれ点数付けてもらう、みたいな」
「そうだね。具体的に問題があればそれを書くこともできるようにして」
「なるほど。どれくらいの頻度で?」
「まあ年1とか」
「でも誰がアンケート取るの?」
「う~ん、、監督がやってサッカー協会に提出とかだとあれかな~、、、」
「うん、そうだな、それが義務だとしてもパワハラしているような監督そんなことやらないかもね。もしくは適当にねつ造して送るかもね」
「直接、、、サッカー協会にオンラインで送れるようにする」
「面白いね」
「で、問題がある場合はサッカー協会から指導が入るようにして」
「ありだね。でも指導者はそれ見られないの?」
「そっか、本人も見られた方がいいよね。その方が改善に繋がるよね?」
「そうだね、間違いなく大事だね」
「そのアンケートを公表してもいいのかも。点数も全部」
「それはすごいね。各チーム名をクリックするとそれが見られる?」
「でももし具体的な問題について書いたものが指導者に見られちゃうと、誰が書いたか分かっちゃうかもね」
「うん、それは、、、あるかも」
「それで逆にスタメン外されたりしたらあれだから、、、アンケートの中に公にしたくない書き込みもできるようにするのは?」
「めちゃくちゃいいね!伏せたい内容はそこに書き込む。それは公表せずサッカー協会だけが見られる形」
「そう。報復から選手を守れるように」
「メッチャいいじゃん。サッカー協会がそこまでやれば日本のサッカーが激変するかもね。でもそれ、いわゆる口コミサイトでもあるよね」
「ああ、そうだね」
「実は実際あるんだよ。今のところ高校サッカーだけだけどね」
「あるんだ!?」
あるのだ。そして実はこのサイトを作った人も元々は高校サッカーの現場におけるあまりにも酷いパワハラの話を見聞きして、なんとかできないだろうかと考えてこのサイトを作られたのだ。パパはサイトが立ち上がった頃にその記事を読んでいる(その記事はもう見つけられないが下記にも思いが綴られている)。とても素晴らしい活動だね。ぜひぜひ皆様も活用してほしい。
↑息子さんのパワハラエピソードを教えてくださった方に返信で書くのを忘れてしまったけど、ぜひぜひこちらのフットラックさんに口コミを書き込んでください!(報復されないよう、もちろん息子さんがやめてからにでも!!)
------------------------
「そっか、実際あるんだ~」
「お前が今言ったアイディアはまさにほぼそれと同じだよね。つまりものすごく的を得ているってことだよ。それがあれば日本のサッカーは変わる。ジュニアやジュニアユースの口コミサイトも欲しいよね」
「確かに飲食店とかまさにだもんね」
「今医者でもなんでも口コミだからさ。あった方が市場原理は間違いなく働きやすくなる。サッカーチームも絶対あった方がいいよな」
「そうだね」
「ただ、今お前が言っていたアイディアはもうひとつ別の可能性がある。そのアンケートを公に公開すれば口コミサイトだ。でも実際のところサッカー協会内部にパワハラ指導者がいて、そんな口コミサイトが出来たら真っ先にそういうチームが無くなるわけだから、サッカー協会がそれを率先してやるっていうのは難しいよな」
「そうだろうね」
「もちろん、サッカー協会にも素晴らしい人はいっぱいいるからそれを押し切って実現出来たら最高。フットラックさんがジュニアやジュニアユースでもやってくれたら、もしくは他の民間の企業がやってくれたらそれも素晴らしい。でもねえ、お前の言った『選手にアンケートを取って監督やコーチを評価してもらう』っていうのは、それとは別の可能性があるぜ」
「ど~ゆ~こと?」
「例えば企業でもトップクラスになると360度評価って言って、上司が部下を評価するだけじゃなく、部下が上司を評価したり、他の部署に評価してもらったり、っていうのをやってるんだよな」
「ああ、なんか分かる、やってそう」
「山中教授っているじゃん?」
「ああ、IPS細胞の?」
「そう。たまたま最近読んだ記事で山中先生のラボではやっぱり360度評価やってるって」
「そうなんだ」
「で、例えばだよ?選手がコーチや監督を定期的に評価する仕組みになんか名前付けてさ。『なんちゃらコーチ評価制度』とかさ。で、それを実践するチームをサッカー協会が認定して、専用のロゴマークをホームページに掲載できるようにする」
「あ~、なるほど~」
「もちろん実際パワハラしているような奴がそんなことやるわけないけどさ、それを取り入れたチームがパワハラチームに対して差別化できるじゃん。実際そういうことすれば、あ~そっか選手はこんなふうに感じてるんだな、なんてコーチの勉強になるのは間違いないしさ」
「だよね」
「で、保護者はホームページにそのマークがあるのを見て、あ、このチームなら安心だ、なんて思える。そういうチームが増えればパワハラチームはどんどん浮いた存在になるよな」
「確かに」
「口コミサイトは俺も絶対あったほうがいいと思ってたけどさ、でも選手がコーチを評価するっていう案はまったく考えてなかった。完全にお前のアイディアだよ。間違いなくいいアイディアだと思うぜ」
ボウズはいっつもパパからアホアホアホって言われてるからね(笑)、珍しく褒められて嬉しそうだった。でもほんとに良い案だと思うよ、そんなことやっているチームがあったらぜひ入れたいね、、、
孫を(笑)。
-------------------------------------------
上記はごく簡単に話をまとめているけど、実際は1時間くらいあ~だこ~だ話してた。そして一通りボウズの意見聞いてからパパの「コーチ免許制度案」について話してやった。ただその話をするだけでは「ふ~ん」で終わってしまったりするんだよ。でも自分でその問題について考えた後だから「あ~なるほど~」と深く言葉が入るわけさ。盛り上がるんだよ。
こうしてボウズと話してみる、そもそもそれが会話として楽しいし、ボウズの頭が耕されるのは確実、間違いなくやってみる価値はあると思っていたけど、まさかパパが思いついていないアイディアをボウズから聞くことになるとは思わなかったよ。おもしれえな~。
親子で話してみる、それだけでパワハラ問題に対する新しいアイディアが生まれた。いろんなところでいろんな人がいろんな人と話したらきっともっともっと出てくるよね。
「サッカーの育成現場ではまだまだ理不尽なパワハラが溢れています。あなたがサッカー協会会長ならどんな対策を取りますか?」
ほらね、グーグルの試験みたいで面白いじゃん(笑)。ぜひ親子で、夫婦で、この試験問題にトライして遊んでみてほしいね。そうしてポジティブに楽しんで0.01を繋いでいこうじゃないか!!みんなで大魔神倒そうぜ~~!!
(これで子供の人権問題についてはおしまい!次回パパからサッカー協会への第2の提言は?地域創生とサッカービジネスを結ぶアイディアについて!)