共同親権問題/お勧めの映画 | ドングリクンパパのブログ

ごまぴーさんが共同親権について取り上げていたのでパパも少しだけ。とりあえず声を上げる事も大事だよね。

 

 

 

ちなみにここにごく簡単に問題点がまとめられている。

 

 

 

とても難しい問題だよね。一番不安な点はやはり離婚者間にDVの問題を抱えている場合だよね。ものすごく怖いのだ。これに関してピンと来ない方はぜひぜひアマゾンプライムで見られる下記のフランス映画を見てほしい。映画としても秀逸で非常にスリリング、ヴェネチア映画祭で監督賞も受賞している。既に共同親権になっているフランスで何が起きているかとても良く分かる。

 

 

共同親権とDVの関係に関し、法律上は「DVがあったら単独親権」とされるので問題ないだろうと思う人が多数いるようだ。でも現在問題になっているのは「DVがあった/今後もある可能性大」というのを中立の立場でどう判断するのかという点だ。

 

映画はまさにそこを鋭く突いている。双方に弁護士がついて家庭裁判所担当官との面談が行われる。ところが実際には明らかに酷い虐待を受けていたにもかかわらず、元夫側の主張が認められて共同親権となり、彼は月に2回子供と会う事を認められるところから映画は始まるのだ。

 

元夫は元妻に激しく未練を残していているが元妻には既に新しい彼がいる。元夫は息子に住所や元妻の電話番号を教えるように頼むが、息子は母を守るため必死に嘘をつく。しかし息子の手帳を盗み見るなどしてそれを突きとめる。そして元妻の彼氏の存在に気がついた元夫の狂気が暴走する、、、

 

この問題のポイントは「DVの存在をどう客観的に判断するか」だと思う。映画を見れば良く分かる。どんな酷いDVがあっても、それが密室で行われている以上それを証明するのは簡単ではない。そこをもう少しきちんと煮詰めないとだよね。もちろん子供に対してDVがある場合もある。

 

下記の統計を見ると、妻側の離婚理由のうち「身体的暴力及び精神的虐待」の占める割合は実に45%に及ぶ。改めて驚いた。半数近くの人が抱える問題なんだよね。

 

 

一方で妻の不倫が原因で離婚したにも関わらず親権は妻側に、そして養育費もしっかり払っているのに子供に一度も合わせてもらえない、というようなパターンもある。稀だとは思うがDVしている側が相手のDVをねつ造し、親権も得ているパターンなどもあるそうだ。

 

養育費の問題もあるしとても複雑だね。でも映画を見ると、、、DV夫は共同親権を主張、妻側はDVを理由に単独親権を主張という今後最も多くなることが予測されるパターンに際し、きちんとDVが認められるかどうかがとても気になる。親権の調停後にストーキングされて住所がバレてDV再開、、、なんて事が起きないのかも気になる。

 

しっかり誰もが納得できるガイドラインが必要だと思う。現在の法律案を細かく見てないし、問題の複雑さも入口程度しか理解してないけど、とりあえずこの映画の存在を知ってほしいと思って記事を書いてみた。きちんと幸せな人が増える法案になると良いのだけれど、、、

 

(追記:パパは基本的には共同親権に賛成の立場だけど、議論がもう少し盛り上がって細かい点に配慮した法案にする必要があると思う。ごまぴーさんが取り上げていた鴻上尚史さんが、法律の草案から制定までの期間が短すぎるのが気になると言っている。もっとしっかり議論して細部を詰めるべきって事だよね)