こないだラジオで気象キャスターを引退した方の話を聞きました。
そのなかで、そのキャスターが、10年以上前の中州に取り残されて流された事故について、自分の天気予報で川の増水の可能性についてもっと強く警告できていたらとおっしゃっていました。
この事故は私も良く覚えています。なぜなら、前日の夜に中州にいたら危険だとの注意を受けて、中州から出た人がいたからです。
多くの場合、こうした注意は聞き入れられないことが多く、また実際にも事故はほとんど起こりません。
ちょっと前ですが、チリで地震が起こった時に津波の警報が出ましたが、海岸付近から避難する人が案外少なく、自治体で問題になっていました。
人は、情報を判断するときにそれまでの経験から従った方が得か損かの判断をします。そして、ある確率で失敗します。それが、命にかかわらなければそれはそれでよいのです。
危機管理とかよく言いますが、たとえば津波の避難の場合、10万人が動けば、交通事故・怪我・病気による死者は出るわけで、動かない方が良い結果になることもあります。
ちっとも来ない津波警報をTVで出し続けることが、返って情報への信頼度を下げることもあります。
人がここまで進化したのには人としての本能があったわけで、その本能で反応したりしなかったりでしぶとく生き抜いてきたに違いありません。
もっとも、生き抜いてこられたからと言って、同じ本能でこれからも生き抜けるかどうかは分かりませんが。