舞台装置&小道具
みなさま、こんにちは
今日は雲が広がり、いかにも冬空ですね。
暖かくしてお過ごしください。
* * * * * * *
さてさて、時はさかのぼり…
今回は、舞台装置&小道具のご紹介をしますね。
ステージに向かって右側、上手(かみて)のはけ口。
スモークマシン&扇風機。
ステージに向かって左側、下手(しもて)のはけ口。
キッチンです
引き出しの中には…
(劇中、「アサミ」がおいしくいただきました!)
流しの下にはお酒の瓶。
(劇中、隠していたのを母に見つかり、気まずい「幸一」くん)
かわいいポット。
(劇中の水分補給用の飲み物が入っていました)
生活感がにじみ出ていますね。
「幸一」の好物、「母が作ったおじや」。
ラストシーンであたたかく食べられるように
H恵さんは毎公演使う分だけ温めてから、
保温できる水筒に移していました。
じゃん
中には卵やタッパーや牛乳などが入っていて、生活感があります。
(気仙沼の「潮騒ダー」も参戦)
お芝居の冒頭で「幸一」が冷蔵庫を開けるシーンがあります。
薄暗い部屋に冷蔵庫の灯りが漏れる様子が好きでした。
窓です。
窓から客席側を見たところ。
ドアです。
たたきもちゃんとあります。
「幸一」の「好き」がいっぱい詰まったコーナー。

ラグビーボール&ガラケー。
フェイクグリーンの数々。
(「幸一」の所属するラグビーチーム「初芝」にちなみ、TOSHIBA製!)
トロフィーの数々。
本やアルバムです。
「阿部先生」に感化された様子が伺えます
普段この部屋で「幸一」は本を読んだり、
プラモデルを作って過ごしているのでしょう。
玄関から客席側を見た様子。
「阿部先生」の名札。
ほ、本格的で楽しいです
「一宮」のICレコーダー&手帳。
花束。
ケースが生ビール柄でした
後半のシリアスなシーンに一瞬登場しました。
まさかビールだったとは…!M貴ちゃんの遊び心ですね
そして出番はなかったけれど、N也さんの私物のパドル。
M子ちゃんが毎回稽古場に持参して
漕ぐ練習をしていました。
ラグビー応援グッズその①メガホン。
「幸一」にサインしてもらいました
悩むと小道具に逃避する私…。
役作りとしてもオススメです
「KOUICHI」の「U」はいらなかったのかな…?!
応援幕の方がいいかなとも思いましたが、
スペースの都合上うちわにしました。
こちらにもサインをもらいました。
裏側には役として寄せ書きを書いてもらいました。
阿部:「岡崎さん、がんばって!!」
豊川:「岡崎、全力で行け」
一宮:「岡崎くん!(^ ^)/ファイト!オー!」
勇治:「幸ちゃん日本一!!これからもがんばれ!!」
奈穂子:「かけぬけろ幸ちゃん!最強!」
進太郎:「兄さんならできる!!がんばれ!!兄さんっ!!」
赤ちゃん時代の「進太郎」、初代。
中にはお米が入っていて、ずっしりと重みがあり
本物の赤ちゃんのようです。
どの子もめんこいです
様々な方のご協力やお心遣い、工夫、遊び心の元、
今回も素敵な舞台装置や小道具が舞台を彩ってくれました。
ありがとうございました!
次回は公演総括③の様子をご紹介しますね。
(くまはち)
公演総括②
みなさま、おはようございます
昨日は朝から雪が降りましたね。
今朝は太陽が出ているので、かなり融ける気がします。
とはいえ、日陰になっているところは凍結していると思いますので、
外出の際は運転などどうかお気をつけて。
* * * * * * *
さてさて、12月9日(土)の公演総括の様子をお伝えしますね。
公演総括2回目です。
しっかり公演を振り返るど―。
…と、その前に…
来年1月13日(土)&14日(日)に開催される、
登米祝祭劇場主催の舞台技術講座(音響・照明編) を
どんちょうの会希望者で受講してみようということになりました。
お勉強して来ます!
新たにハガキのアンケートを1枚いただきました。
ありがとうございます!
そしていただいたご意見など共有しました。
・自らの生き方を考えるきっかけになった
・短い上演時間だったけど内容が深くて楽しめた
・絶望した人の死に際での考え方がテーマだと思った
・人は死ぬと星になると考えるより、4.4km先にいると思えばずいぶん近い
などなど。
「一宮」を務めたM貴ちゃんの総括を行いました。
・ずっとやりたかった作品だったので幸せだった
・初演で「一宮」を演じたK子さんや、H恵さんY子さん達と、
脚本に描かれていない部分を話し合えたことが、
自分の役作りにおいて大きな影響があった
・K男さんとのコンビや、「一宮」という役を通して、勉強になることが多かった
・涙もろいので、舞台に出る人間として抑えなければと思った
役者としても制作としても、全力で臨んでくれました!
・登場するシーンごとに状況が大きく変わるので、気持ちをつなげるのが難しい役だと思った
・作品に対する想いが、稽古や本番を通してとても伝わった
・そこまで入り込めるお芝居に出会えるのは幸せなこと
・「役者がどこまで感激を舞台に乗せるか」は難しいこと。
どこまでコントロールできるかは、今後の全体の課題
・「このシーンの一宮さんのこういうところが好き」
・肩の力が抜けてきた
・「豊川」という存在を立たせる役割を果たしていた
・M貴ちゃんのお芝居に対する積極的な姿勢が好き
・脚本にないところのかかわりを考えることで、深みが出た
・水平線ツアーの時、脚本に対する想いを聞くことができ、自分もがんばろうと思った
・楽屋にいる時のM貴ちゃんも好き
・とても勘の良い役者さん。今後は、演出の予想を上回るものを出していってほしい
そして、「進太郎」を務めたH夢くんの総括を行いました。
・初めての組み合わせである今回の「家族」。稽古が進むにつれて「家族」になれた。
・「進太郎」は「幸一」と正反対のタイプ。「幸一」にストレートにぶつかって行くためにも、
稽古の後半は「考えすぎない」ことを意識した。
・苦しいシーンに空気を送れるよう心がけた
・周囲の影響をきちんと受けるべきだった
・お互いの相乗効果を受けるようになることが、今後の課題
志が高く、とても頼もしい22歳男子です。
周りの劇団員からは・・・
・かみあわない「家族」で、普段の様子が妄想でき楽しかった
・「進太郎」役がドンピシャだった
・冷静に全体を見ている
・きちんと組み立てて稽古場に臨んでいる
・序盤のシーンを創るにあたり、重要な役割を果たしてくれた
・役に対して一生懸命で真っ直ぐ
・「悩める」という素直さと真剣さは宝
・丁寧に掘り下げ、理由付けや試行錯誤をして創り上げた、いい「進太郎」だった
・「兄を慕う弟」という役割を鮮明に演じることができた
・「このシーンの進太郎のこういうところが好き」
・プランを持った中で、多少変化を持たせながら
どのように相手に合わせて変えて行けるかが、今後の課題
・ 笑いを取ることにさらにアクティブになって行って欲しい。(全体の課題)
・今後も自分を抑えることなく、思いきり楽しんでいってほしい
次回は、装置や小道具のご紹介をしたいと思います
(くまはち)
仕込みの様子【後半】
みなさま、こんにちは
今朝は霧がすごかったですね。
今日は10℃まで上がるものの、
明日は雪マーク&最高気温が2℃だとか。
お布団から出られるかな…
* * * * * * *
さてさて、時はさかのぼり、
「仕込みの様子【後半】」をお伝えしますね。
「仕込みの様子【前半】」はコチラ 。
昼食から戻り、照明班は吊り直し作業へ。
息子君と一緒に来てくれました
(おいしい差し入れもありがとう)
C英ちゃんは9年前の初演の際、「阿部先生」役でした
音響のM香ちゃんも作業に入ります。
フェーダーごとに各灯具の役割が書かれています。
こんなにたくさんあるなんて!
こちらはパネルに換気扇を取り付け中。
そしてピカピカに掃除したキッチン。
このままでは光が反射してまぶしくなってしまうので…
フィットライトテープで覆うべし!
おお…。
流しの内側も布で覆います
ドア枠や部屋の壁など、パネルがどんどん固定されていきます
パネルの裏側です。
「人形」と呼ばれる直角三角形の木枠&重しで、パネルを固定します。
窓も設置されました。
照明班、ギャラリーへの吊り込み中。
一方、楽屋では、ミニ懐中電灯の準備中。
印刷したての公演パンフレット『舞台裏』がズラリ。
制作として『舞台裏』の編集を務めてくれたM貴ちゃん、
随所に作品への愛情が感じられました。
アンケートやチラシの折り込みも完了!
このままでは、隙間が目立ってしまいます。
両面テープを使って境目に貼って行きました。
大満足!達成感に浸り、何度も眺めてしまいます。
そして一段低くなっていたあのスペース、
実は『玄関のたたき』なのでした。
N也さんコレクションが登場。
様々な方のご協力の元、舞台が完成しました!
部屋だ―部屋ができたぞー。
舞台ができたところで、照明のシーン作りを行います。
舞台や役者に照明を当てながら、灯具の角度や
光の当たる範囲などを調節して行きます。
お芝居の最初から最後まで、あらゆるきっかけを
1つ1つ作って行きます。(全部で76シーン!)
照明は会場に入らないとできないことが多いので、
シーン作りの時間はとても重要です。
そんな大変な作業に淡々と取り組み、
舞台を立体的に彩ってくれたYさん。すごすぎます。
祝祭劇場のスタッフさんのお力添えも大きいです。
ありがとうございました!
音響もシーンごとにレベルチェックを行います。
M香ちゃん、小ホールでのオペは初めてとのことでしたが
K則さんサポートの元、見事に重要な役割を果たしてくれました。
度胸の良さ、センスの良さが光りました。
そして「きっかけ確認」の後、ゲネプロへと続いたのでした。
(舞台写真その1~5)
次回は公演総括②をご紹介したいと思います。
時間が行ったり来たりしますが、よろしくお付き合いください。
(くまはち)
仕込みの様子【前半】
みなさま、こんにちは
今日はアロエヨーグルトの日だそうです。
初めて食べる時はおっかなびっくりでしたが
今は大好きです
* * * * * * *
さてさて、時はさかのぼり、
仕込みの様子をお伝えしますね。
11月23日のブログ の続きとなります。
11月22日(水)
昼過ぎに照明の仕込みから始まった仕込みは…
22:00まで、装置など会場への搬入→舞台のせりあげ→
山台の固定→パンチカーペット貼りまで進みました。
パンチカーペットを仮置きします。
赤マルで囲った部分は…
それはなぜか…「しこみの様子【後半】」で判明します
そして仕込み2日目の11月23日(木)。
この日は祝日で、仕込み参加率がとても良かったのでした。
パンチカーペットを貼って行きます。
同時進行で「幸一の部屋」の装置の一つ、
キッチンをきれいにするどー。
これは…掃除のしがいがありそうです…
お掃除グッズを駆使して、いざ開始!
ゴシゴシ磨くH恵さん&くまはち。
きれいになって行くのが楽しい&無心になれます。
ピッカーッッ
あんなに汚れていたキッチンが輝きを取り戻しました!
…しかし輝きゆえに、この後加工することになります
換気扇もピッカピカ
キッチンが生まれ変わった頃、パンチが美しく貼られていました。
一段低くなったところも、この通り
装置を舞台に上げ、パネルを立てる前に照明を調整します。
使わないものは、舞台の下にしまっちゃうどー。
同時進行で、こちらを組み立てます。
椅子です。
女性陣でチャレンジ!
(そばで見守るK則さん。)
付属のねじ回しでは、なかなかうまく回りませんでした
6角レンチを使うとスムーズでした
K則さんも参戦!
あっという間に組み立てたM香ちゃん
少し早めに昼食へ。
仕込みの時のお馴染み、「大番」さんです!
公演ポスターを貼っていただきました
ありがとうございます。
「よいめがねはとうてんへ」…
思わず読んでしまいますね。
レトロなポスター、いつも素敵です
M貴ちゃんがお店にあった怖い漫画を開いて見せてくれました。
読み聞かせではなく、自分で読むスタイルです。
ここに来るのが仕込み中の楽しみの一つ
ごちそうさまでした!
いただいた差し入れなども一部ご紹介します。
みんなでおいしくいただきました
たくさんの差し入れをありがとうございました。
H夢くんのお母様J子さんからも
おいしい手作りお菓子をいただきました。
ごちそうさまでした
争奪戦が繰り広げられました
(『アザラシ弁当?!』と読み間違えたH恵さん)
サラシアとは植物の種類で、
効能としては血糖値の上昇抑制があるそうです。
私もいただきましたが、普通の牛丼と変わらず
おいしかったです
「食べる」って大切ですね。
おいしいご飯やスイーツのおかげでテンションが上がりますし、
「よし、がんばろう」と仕込みや公演を乗り切れる気がします。
ありがたや~。
「仕込みの様子【後半】」へつづきます。
(くまはち)
公演総括①
みなさま、こんにちは
年賀状の準備はもうされましたか?
来年は戌年ですね。
前は実家で飼っていた犬の絵を描いたような…
1年が経つのも早いですが、
12年というサイクルもあっという間に感じます。
* * * * * * *
さてさて、12月6日(水)の公演総括の様子をお伝えしますね。
久し振りに、中田生涯学習センターに帰って来ました。
たくさんのハガキアンケートが、劇団事務局に届いていました。
ハガキいっぱいに感想を書いて下さっていて、一同感激しました
送って下さったみなさま、ありがとうございました!
大切に読ませていただいています。何よりの糧です
・音と照明がピタリとあっていて気持ちよかった
・もう会えなくなった方の事を思い出し、近くにいるんだなと感じた
・60回続いていることがすごい
・時間経過の表現が分かりやすかった
・アサミの演技が細やかだった
・泣けた
・感動した
・ラグビーは幸一の心そのものだったんですね
・幸一のこれからの人生が、生きる悲しみや喜びを
誰かと分かち合える人生でありますように
・お母さんは見えなくても見守ってくれているんですね
・「蟻が十(ありがとう)なら…」の意味を教えて欲しい
などなど。
そして、個々の振り返りを行いました。
「照明」を務めたYさんの総括から。
・祝祭劇場のスタッフさんには今回も感謝
・ムービング、ITOなど様々な効果が使えた
・お芝居の序盤だけで、照明の灯数やあかり合わせの時間をかなり費やした
・師匠のK洋さんのすごさを改めて感じた
・楽しかった
・コツコツと大変な作業に取り組み、舞台を立体的に彩ってくれた
・操作する手元がすごかった
・序盤のシーンは、照明と音のタイミングがバッチリだった
・現場で想定外のことが起こるのはしょっちゅう
・パネルを立てる前に、一度修正できたのはよかった
・緊張感と極度の集中力を必要とするので毎回大変だと思う
・演出の想いに応えたいという想いと、一つ一つ踏まえるべき段取りのせめぎ合い
・プランニングや仕込み、操作など、ひととおり出来るのが凄い
・照明で3次元的な空間を作るのはとても大切(影の出し方が重要)
・照明は奥深い。一度やらねばと思った
・祝祭劇場の照明講座で基礎を学びたい
「音響」を務めたK則さん&M香ちゃんの総括も行いました。
・タイミングで音を入れるのが楽しかった
・音を出すタイミング、M香ちゃんのセンスの良さが光った
・音響機器の操作など理解&呑み込みが早い
・次は選曲面でK野さんの領域を目指してほしい
・選曲、スピーカーの角度、音の調整の奥深さ(低音高音)
・「片チャン」「モノラル」
音マニアの人達による専門的な話で盛り上がりました。
(瞬きが止まらないM貴ちゃん)
照明と音響…
プランや仕込み、操作など頭や五感をフル活用します。
シーンの雰囲気そのものを作ったり
タイミング勝負の時もあり、失敗が許されない仕事です。
一瞬たりとも気を抜くことができない緊張感…
だからこそ、成功した時の達成感は人一倍だと思います。
ギャラリーで戦う姿、かっこいいです
公演総括②に続きます。
(くまはち)