暗記不要の簿記独学講座【簿記革命】 -74ページ目

金融手形の第二フェーズ(交換手形)

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この記事には改訂版がございます。改訂版は金融手形に関わってはいけないをご覧下さい。


この記事は金融手形は触ると危険!?金融手形の第一フェーズ(手形借入)の続きです。
金融手形の第二フェーズである交換手形についてお伝えします。

金融手形の第二フェーズ:交換手形

手形借入の場合は手形の振出人が金融機関に手形を持ち込むことになります。
この手形の振出人欄には手形を持ち込む企業と同じ企業が書かれているため、手形の振出人欄を見ればすぐに金融手形だと分かってしまいます(通常の約束手形であれば、このようなことは起こりません)。
当然、資金繰りに困っていることにも気づかれます。
そのため、手形借入を繰り返し行うと、危険を感じた金融機関に断られる場合が出てくるのです。

そこで、フェーズ2である交換手形に移行します。
ちなみに、このフェーズ2を実行するためには自分と同じような状況の企業に協力してもらわなければなりません。

交換手形

  1. 現金が必要な企業同士が手形を交換する
  2. それぞれが金融機関などに受け取った手形を持ち込んで割り引く
  3. 手形が満期になるまでに当座預金に手形の額面金額を入金し、手形を決済する

交換手形はこのような形になります。
このような形にすることで、振出人と金融機関に持ち込む企業が別になります。
結果、金融手形だと分かりにくくなるのです。

ちなみに、交換手形は一方が支払を怠った場合にはもう一方の支払義務がなくなるという契約を結んでいる場合が多いです。
しかし、このあたりは非常に複雑で、法的にも見解が分かれているところもあるため、相手が支払を怠った場合でも支払義務がなくなったことを手形の受取人に主張できるかどうかは微妙です。
ということは、最悪の場合、自分が振り出した手形を決済しつつ、相手が振り出した手形も決済しなければならなくなることもありえます。
資金繰りが厳しいところでこんなことができるはずもなく、まず間違いなく倒産でしょう。

交換手形は片方が倒産するともう片方も倒産する可能性がある危険な状態なのです。
交換手形に手を出している時点でもう後戻りはできないと言ってもいいと思います。

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金融手形の第一フェーズ(手形借入)

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この記事は金融手形は触ると危険!?の続きです。
金融手形の第一フェーズである手形借入についてお伝えします。

金融手形の第一フェーズ:手形借入

手形借入

  1. 手形を自分で振り出して、その手形を金融機関などに持ち込んで割り引く
  2. 手形が満期になるまでに当座預金に手形の額面金額を入金し、手形を決済する

このような形で行われる取引を手形借入と言います。
取引の内容としては普通の借入金と特に変わらないため、この手形借入の段階はそれほど危険ではありません。

ただし、手形借入は普通の借入金と特に変わらないとはいっても違いはあります。

主な違いは、

  • 手形不渡りという心理的なプレッシャーのために優先的に返済されることが期待される
  • 貸主はその手形を割り引くことができるので資金化が簡単
  • 比較的短い貸付期間

などです。

金利などの他の要因も考える必要はありますが、全体的に貸す側に有利です。
そして貸す側に有利ということは借りる側に不利だということです。

借りる側に不利だということは、借りる側としては手形で借りるより借用証書で借りたいということです。
借用証書で借りたいにもかかわらず手形で借りているということは借用証書では借りられないという状況だと考えられます。
貸す側としては、資金繰りが悪化しているので借用証書では危なくて貸せないのです。
このように考えると、やや借りる側は資金繰りが悪化していることが見えてくると思います。

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金融手形は触ると危険!?

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金融手形についてお伝えします。

簿記検定では普通に出てくる金融手形だけど…

簿記検定では比較的頻繁に金融手形取引が出題されます。
しかし、現実では金融手形取引を行うのは極めて危険です。
危険ではない場合もあるのですが、金融手形取引を行っている企業はたいていは資金繰りに苦しんでいるからです。

そもそも資金繰りに余裕があれば金融手形を振り出す必要がありません。

実務では、

  • 金融手形を振り出している企業は危険
  • 金融手形には関与しない
  • 金融手形に関与している取引先とは慎重に付き合う(できれば付き合わない)

などは半ば常識だと言えます。

金融手形のいくつかのパターン

金融手形と言っても、いくつかの取引のパターンがあります。
パターンというよりフェーズ(段階)と言った方がいいかもしれません。
金融手形は企業の資金繰りが深刻になるにつれて、今までの方法では手形を受け取ってくれなくなっていくのです。
金融手形のフェーズの進行は企業倒産のフェーズの進行と言ってもいいくらいです。

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手形借入金の取引と仕訳

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手形借入金の取引と仕訳についてお伝えします。

手形を振り出して銀行から借り入れた

「銀行から100,000円を手形を振り出して借り入れ、利息3,000円を引かれた残りを当座預金とした」場合の仕訳を考えてみましょう。

100,000円を借り入れているので、お金を返済する義務が100,000円分発生します。
手形を振り出して借り入れているので、使う勘定科目は手形借入金です。
手形借入金は負債なので、負債の増加は貸方に記入します。
よって『(貸)手形借入金100,000』となります。

当座預金100,000円を手に入れたいところですが、銀行から利息を3,000円差し引かれています。
よって増加する当座預金は100,000-3,000=97,000円となります。
よって『(借)当座預金97,000』となります。

このままでは借方が3,000円不足しています。
この3,000円は利息として銀行に支払っています。
利息を支払った場合は、支払利息で処理します。
よって、『(借)支払利息3,000』となります。

これらをまとめると、

(借)当座預金 97,000/(貸)手形借入金 100,000
(借)支払利息  3,000/

となります。

ちなみに、この支払利息勘定は手形売却損勘定ではありません
手形売却損という勘定は受取手形を割り引いたときに使う勘定です。

手形借入金という勘定は手形というより借入金に近いものです。
そのため、手形売却損勘定ではなく支払利息勘定なのです。

手形借入金の手形が満期となった

「手形借入金の手形が満期となり、手形金額が当座預金口座から引き落とされた」場合の仕訳を考えてみましょう。

手形借入金100,000円分の手形が満期になり、当座預金口座から引き落とされたので当座預金残高が100,000円減少します。
というわけで『(貸)当座預金100,000』です。

また、手形代金が当座預金口座から引き落とされた時点で手形債務は消滅します。
負債の減少なので借方に記入します。
『(借)手形借入金100,000』です。

まとめると、

(借)手形借入金 100,000/(貸)当座預金 100,000

となります。

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手形借入金

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手形借入金についてお伝えします。

手形借入金

企業がお金を借りる場合、通常は借用証書を取り交わします。
しかし、借用証書の代わりに約束手形が使われることもあります。
その場合は、手形借入金勘定で処理します。
手形借入金勘定は借入金勘定と同様、お金を返済する義務です。
借入金と同じ負債の勘定になります。

金融手形

手形貸付金のときと同様、金融手形の場合には、支払手形の勘定科目は使用しません。
同じ手形でも現金を借り入れる目的なら金融手形となり、勘定科目は手形借入金になります
商品を買って支払った手形なら支払手形になります

利息

手形貸付金のときは利息は受け取るものでしたが、手形借入金のときは利息は支払うものになります。
よってこの利息は費用になります。

利息額の計算自体は手形の割引でご説明した手形売却損のときと考え方は同じです。


『借入金額×利率(年)×借入期間(日)÷365』で求めることができます。

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手形貸付金の取引と仕訳

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手形貸付金の取引と仕訳についてお伝えします。

約束手形を受け取り、取引先に貸し付けた

「取引先のA商店に対して200,000円を貸し付けた。その際、A商店振出の約束手形を受け取り、利息を差し引いた残額を現金で貸し付けた。貸付期間は146日、利率は年5%とする。」
この場合の仕訳を考えてみましょう。

現金を貸し付けているので、将来このお金を返してもらう権利が発生します。
手形を受け取っているので、この権利を手形貸付金勘定で処理します。
資産が増加するので、借方に記入です。
よって『(借)手形貸付金200,000』となります。

問題は貸方です。
現金を貸し付けているのですが、利息を差し引いて貸し付けています。
仕訳をするためには利息額を計算しなければなりません。

利息額は『200,000×0.05×146÷365=4,000』となります。
この4,000円は利息を天引きして受け取っているので受取利息勘定で処理します。

また、貸し付けた現金の額は200,000-4,000=196,000となります。

『(貸)現金196,000』『(貸)受取利息4,000』となります。

まとめると、

(借)手形貸付金 200,000/(貸)現金 196,000
             /(貸)受取利息 4,000

となります。

手形貸付金の手形が満期となった

上記の取引の146日後、手形貸付金の手形が満期となり、手形金額が当座預金口座に振り込まれたときの仕訳を考えてみましょう。

手形貸付金200,000円分の返済を受け、当座預金に振り込まれたので当座預金残高が200,000円増加します。
というわけで『(借)当座預金200,000』です。

また、手形の取立てが完了した時点で手形債権は消滅します。
資産の減少なので貸方に記入します。
『(貸)手形貸付金200,000』です。

まとめると、

(借)当座預金 200,000/(貸)手形貸付金 200,000

となります。

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手形貸付金

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手形貸付金についてお伝えします。

手形貸付金

企業がお金を貸す場合、通常は借用証書を取り交わします。
しかし、借用証書の代わりに約束手形が使われることもあります。
その場合は、手形貸付金勘定で処理します。
手形貸付金勘定は貸付金勘定と同様、お金を請求できる権利です。
貸付金と同じく資産の勘定になります。

金融手形

本来は手形は商品売買で使われるものです。
しかし、資金繰りが困難な場合などの理由で、現金を手に入れるために手形を振り出すことがあります。
このような手形を金融手形と言います。

金融手形の場合には、受取手形の勘定科目は使用しません。
取引の目的と使われる勘定科目の関係でお伝えしたように、簿記では目的が重要になります。
同じ手形でも現金を貸し付ける目的なら金融手形となり、勘定科目は手形貸付金になります
商品を売って受け取った手形なら受取手形になります

利息

手形貸付金も貸付金なので、通常は利息を受け取ります。
利息は、手形を受け取るときに手形の額面金額より低い金額を相手に渡すことで利息を天引きする形で受け取ることが多いです。

利息額の計算自体は手形の割引でご説明した手形売却損のときと考え方は同じです。

『貸付金額×利率(年)×貸付期間(日)÷365』で求めることができます。

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借入金の取引と仕訳

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借入金の取引と仕訳についてお伝えします。

銀行から借り入れた

「銀行から100,000円を借り入れ、利息3,000円を引かれた残りを当座預金とした」場合の仕訳を考えてみましょう。

100,000円を借り入れているので、お金を返済する義務が100,000円分発生します。
借入金は負債なので、負債の増加は貸方に記入します。
よって『(貸)借入金100,000』となります。

現金を100,000円を手に入れたいところですが、銀行から利息を3,000円差し引かれています。
よって手に入る現金は100,000-3,000=97,000円となります。
よって『(借)現金97,000』となります。

このままでは借方が3,000円不足しています。
この3,000円は利息として銀行に支払っています。
利息を支払った場合は、支払利息で処理します。
よって、『(借)支払利息3,000』となります。

これらをまとめると、

(借)当座預金 97,000/(貸)借入金100,000
(借)支払利息  3,000/

となります。

借入金を返済した

上記の借入金を小切手を振り出して返済したときの仕訳を考えてみましょう。

まず100,000円分の小切手を振り出すので『(貸)当座預金100,000』です。

また、返済した時点で『お金を返済する義務』は消滅します。
負債の減少なので借方に記入します。
『(借)借入金100,000』です。

まとめると、

(借)借入金100,000/(貸)当座預金100,000

です。

利息は借入時に天引きされているので、返済時に仕訳は必要ありません。

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借入金

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借入金についてお伝えします。

借入金

お金を貸すということは相手から見ればお金を借りるということです。
要するに、借入金は貸付金の逆です。

借用証書によってお金を借り入れたときには借入金勘定を使います
簿記検定の問題では借用証書については特に書かれない場合が多いです。
単に『現金を借り入れた』と書かれた場合は借入金勘定を使って構いません(手形を使って借り入れたと書かれている場合は手形借入金勘定を使います)。

借入金勘定は借りたお金を返済する義務です。
義務なので負債の勘定になります。

利息

貸付金のときは利息は受け取るものでしたが、借入金のときは利息は支払うものになります。
よってこの利息は費用になります。

利息額の計算自体は手形の割引でご説明した手形売却損のときと考え方は同じです。


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貸付金の取引と仕訳

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貸付金の取引と仕訳についてお伝えします。

取引先に貸し付けた

「取引先のA商店に対して200,000円を現金で貸し付けた。貸付期間は73日、利率は年5%とする。また、利息は返済時に元金とともに受け取る約束である。」
この場合の仕訳を考えてみましょう。

現金で200,000円を貸し付けているので、200,000円現金が減少しています。
よって『(貸)現金200,000』となります。

また、現金を貸し付けているので、将来このお金を返してもらう権利が発生します。
この権利を貸付金勘定で処理します。
資産が増加するので、借方に記入します。
よって『(借)貸付金200,000』となります。

まとめると、

(借)貸付金 200,000/(貸)現金 200,000

となります。

また、利息については、貸し付けた時点では仕訳は必要ありません。
利息というものは貸付期間に対して支払われるものです。
貸し付けた時点では貸付期間0日なので、利息は発生していないということになります。
よって、仕訳は上記のもの一つで十分です。

貸付金の返済を受けた

上記の取引の73日後、貸付金の返済を元金と利息ともに現金で受けたときの仕訳を考えてみましょう。

まず、元金部分を考えます。
元金200,000円分の返済を受けたので、現金が200,000円戻ってきます。
というわけで『(借)現金200,000』です。

また、返済を受けた時点で『お金を返してもらう権利』は消滅します。
資産の減少なので貸方に記入します。
『(貸)貸付金200,000』です。

まとめると、

(借)現金 200,000/(貸)貸付金 200,000

です。

あとは利息です。
貸付金額は200,000円、利率は年5%、貸付期間は73日なので、200,000×0.05×73÷365=2,000となります。
利息は2,000円です。

利息も現金で受け取るので、『(借)現金2,000』です。
また、利息を受け取るので、収益の増加となります。
収益の増加は貸方に記入するので、『(貸)受取利息2,000』です。

まとめると、

(借)現金 2,000/(貸)受取利息 2,000

です。

元本部分と合わせると、

(借)現金 202,000/(貸)貸付金  200,000
            /(貸)受取利息  2,000

となります。

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