暗記不要の簿記独学講座【簿記革命】 -72ページ目

有価証券(社債)の取引と仕訳

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有価証券(社債)の取引と仕訳についてお伝えします。

社債の取得

「A株式会社の社債額面総額2,000,000円を額面100円につき96円で取得し、手数料20,000円とともに小切手を振り出して支払った」場合の仕訳を考えてみましょう。

社債には額面というものがあります。
額面とはその社債に書いてある金額です。
額面100円とはその社債に100円と書いてあるという意味です。

これを96円で取得するとはどういうことでしょうか。
額面より4円安く買えたということです。

社債ではなく図書券で考えると分かりやすいと思います。
額面500円の図書券を金券ショップなどで490円で購入するということは10円安く買えるということです。
このように考えてみましょう。

では本題に戻ります。
社債額面総額が2,000,000円で額面が100円ということは、社債を(2,000,000円÷100円=)20,000口買ったということです。
これを1枚あたり96円で買ったので、20,000口×96円=1,920,000円となります。
これが購入代金です。
これに手数料20,000円を加えた1,940,000円が支払った金額となります。

小切手を振り出して支払っているので、『(貸)当座預金1,940,000』となります。

また、ここでは社債の購入の目的は特に書かれていませんが、短期的な値上り益の獲得が目的だと推測して特に問題はありません。
短期的な値上り益以外が目的の場合は必ず問題文に書かれます(簿記3級では短期的な値上り益の獲得以外の目的は出題されません)。
というわけで『(借)売買目的有価証券1,940,000』です。

まとめると、

(借)売買目的有価証券1,940,000/(貸)当座預金1,940,000

となります。

社債の売却

「上記の社債を額面100円あたり95円で全て売却し、代金は後日受け取ることにした」場合の仕訳を考えてみましょう。

まず、この社債を全て売却しているので、『(貸)売買目的有価証券1,940,000』です。
社債が全てなくなったので、売買目的有価証券の勘定も全てなくならなければつじつまが合わなくなります

問題は借方です。
100円あたり95円で売却しています。
この社債は全部で20,000口なので、(95円×20,000口=)1,900,000円を受け取ることになります。

代金は後日受け取るので、勘定科目は未収金になります。
社債が商品だとは問題文からは読み取れないので売掛金勘定ではありません。

未収金は現金などを請求する権利なので資産の勘定です。
資産が増加するので借方に記入します。
『(借)未収金1,900,000』となります。

このままでは借方が40,000円少ないままです。
では、この40,000円は一体なんでしょうか。

これは損失(費用)になります。
1,940,000円出して買った社債を1,900,000円で売ることになったわけです。
この差額の40,000円は損失になります。
有価証券を取引して出た損失は有価証券売却損勘定で処理します。

費用の発生は借方に記入します。
よって『(借)有価証券売却損40,000』となります。

まとめると、

(借)未収金1,900,000/(貸)売買目的有価証券1,940,000
(借)有価証券売却損 40,000

となります。

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有価証券(株式)の取引と仕訳

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有価証券(株式)の取引と仕訳についてお伝えします。

株式の購入

「A株式会社の株式1,000株を1株2,000円で購入し、手数料10,000円とともに小切手を振り出して支払った」場合の仕訳を考えてみましょう。

まずは購入価額を求めなければなりません。
購入価額は『購入代金+付随費用』です。
購入代金は1,000株×2,000円=2,000,000円、付随費用は10,000円です。
購入価額は2,000,000+10,000=2,010,000となります。

小切手を振り出して支払っているので、『(貸)当座預金2,010,000』です。

また、ここでは有価証券の購入の目的は特に書かれていませんが、短期的な値上り益の獲得が目的だと推測して問題ありません。
短期的な値上り益の獲得以外が目的の場合は必ず問題文に書かれます(簿記3級では短期的な値上り益の獲得以外の目的は出題されません)。
というわけで『(借)売買目的有価証券2,010,000』です。

まとめると、

(借)売買目的有価証券2,010,000/(貸)当座預金2,010,000

となります。

株式の売却

「上記の株式のうち600株を1株2,500円で売却し、代金は現金で受けとった」場合の仕訳を考えてみましょう。

まず、上記の株式の1株あたりの購入価額を求めます。
1株あたりの購入価額は購入価額総額を株式数で割って求めることができます。
1株あたりの購入価額は2,010,000円÷1,000株=2,010円となります。

それを600株売却するので、減少する売買目的有価証券の価額は2,010×600=1,206,000円となります。
資産の減少は貸方に記入するので『(貸)売買目的有価証券1,206,000』となります。

また、受け取る現金は『1株あたりの売却価格×売却株数』です。
2,500円×600=1,500,000円となります。
資産である現金を受け取っているので借方に記入します。
『(借)現金1,500,000』となります。

このままでは借方と貸方の合計が一致しません。
では、この差額1,500,000-1,206,000=294,000は何でしょうか。

この294,000円という金額は株式を売買したことによる儲けです。
この株式を1,206,000円で購入し1,500,000円で売却したのです。
この差額は儲け以外の何物でもありません。
この儲けは有価証券売却益という収益の勘定で表します。
収益の発生は貸方に記入します。
よって『(貸)有価証券売却益294,000』となります。

まとめると、

(借)現金1,500,000/(貸)売買目的有価証券1,206,000
           /(貸)有価証券売却益  294,000

となります。

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有価証券

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有価証券についてお伝えします。

簿記における有価証券

値がる紙(証券)と書いて有価証券です。
本来有価証券とはこのような意味ですが、これでは簿記としては範囲が広すぎます。
この定義では手形も切符もチケットも全て価値のある紙なので有価証券になってしまいます。

簿記における有価証券はかなり限られます。
国債、地方債、社債、株式くらいです。
この中で試験で出てくるものは株式と社債です。

簿記検定においては株式と社債が有価証券だと覚えておけば十分です。

有価証券の購入の目的

有価証券を買うのには様々な目的があります。
しかし、簿記3級の場合には『短期的な値上り益の獲得のため』という目的しか出題されません。
『短期的な値上り益の獲得のため』の有価証券の売買は主にデイトレなどのトレーディング(短期売買)です。

売買目的有価証券

短期的な値上り益の獲得のために有価証券を購入した場合、『売買目的有価証券』という勘定科目を使います。
有価証券は価値のある財産なので、売買目的有価証券という勘定は資産の勘定となります。

有価証券の購入価額

有価証券の購入価額は『購入代金+付随費用』です。
付随費用を購入価額に含める理由は仕入諸掛はなぜ仕入勘定に含めるのかでお伝えした理由と同じです。

ちなみに、簿記3級で付随費用として出題されるもののほとんどは売買手数料です。

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預り金の取引と仕訳

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預り金の取引と仕訳についてお伝えします。

所得税を差し引いて給料を支払った

「従業員の給料総額500,000円から源泉所得税100,000円を差し引き、残り400,000円を現金で支払った」と場合の仕訳を考えてみましょう。

給料という費用が500,000円発生しているので、『(借)給料500,000』となります。

また、現金で支払っているので、『(貸)現金400,000』となります。

あとは貸方に不足している100,000円です。

本来所得税というものは給料をもらっている人が納めるものです。
しかし日本では所得税は企業が預かって代わりに納めようになっています。
というわけで、この源泉所得税は預り金になります。
預り金という負債の勘定が増加するので『(貸)預り金100,000』となります。

まとめると、

(借)給料 500,000/(貸)現金  400,000
             /(貸)預り金 100,000

となります。

源泉所得税を納付した

「従業員から預かっていた源泉所得税100,000円を現金で納付した」場合の仕訳を考えてみましょう。
上記の取引の続きになります。

現金で納付しているので『(貸)現金100,000』となります。
また、この納付により預り金を返す義務もなくなります。
負債が減少するので借方に記入します。
よって『(借)預り金100,000』です。

まとめると、

(借)預り金 100,000/(貸)現金 100,000

となります。

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預り金

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預り金についてお伝えします。

預り金

取引先や従業員などから一時的に現金などを預かるときがあります。
その際には預り金勘定を使います。

預かっている現金などは自分のものではありません。
いずれ返すことになります。
いずれ返さなければならない義務なので負債の勘定となります。

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立替金の取引と仕訳

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立替金の取引と仕訳についてお伝えします。

従業員の保険料を立て替えた

「従業員の個人的な生命保険料10,000円分を現金で立て替えて支払った」場合の仕訳をについて考えてみましょう。

現金で支払っているので、『(貸)現金10,000』となります。

問題は借方です。
この生命保険料は本来は従業員自身が支払わなければならないものです。
企業が支払うものではありません。
しかし、その従業員に持ち合わせがなかったかその場にいなかったのでしょう。
企業が立て替えて払っています。
そのため、立替金勘定で処理します。
立替金は本来支払わなければならない人に請求する権利なので資産の勘定になります。
資産の増加は借方に記入するので、『(借)立替金10,000』となります。

まとめると、

(借)立替金 10,000/(貸)現金 10,000

となります。

立替金を差し引いて給料を支払った

「従業員に対する給料150,000円から、立替払いしていた10,000円を差し引いて残り140,000円を現金で支払った」場合の仕訳を考えてみましょう。
上記の取引の続きになります。

費用である給料を150,000円支払うので、『(借)給料150,000』となります。
また140,000円の現金を支払っているので。『(貸)現金140,000』です。

この差額の10,000円は過去に立替払いしたものです。
立替金を天引きして給料を支払っているのです。
立替金は精算されることになるので、立て替えた分を請求する権利はなくなります。
よって『(貸)立替金10,000』となります。

まとめると、

(借)給料 150,000/(貸)現金  140,000
             /(貸)立替金 10,000

となります。
ちなみに、

まず給料を全額現金で支払い、

(借)給料 150,000/(貸)現金 150,000

その直後に立替金を現金で受け取り、

(借)現金 10,000/(貸)立替金 10,000

2つの仕訳をまとめる

(借)給料 150,000/(貸)現金  140,000
             /(貸)立替金 10,000

と考えても同じことです。
取引の実態が同じなので仕訳も同じになります。

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立替金

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立替金についてお伝えします。

立替金

取引先や従業員などに対して一時的に支払いを立て替えるときがあります。
その際には立替金勘定を使います。

立て替えるとは、本来は自分が払う必要はないけれど、本来支払わなければならない人がその場にいない場合にとりあえず自分が支払っておくことです。
当然、その立替分は本来支払わなければならない人に請求することになります。
よって立替金勘定は請求する権利なので資産の勘定となります。

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仮受金の取引と仕訳

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仮受金の取引と仕訳についてお伝えします。

仮受けをした

「出張中の従業員から当座預金口座に80,000円の振込みあったが、その詳細の報告はまだ受けていない」場合の仕訳を考えてみましょう。

当座預金口座に振込みがあったので『(借)当座預金80,000』となります。

問題は貸方です。
この80,000円の詳細が全く分かりません。
そこで仮勘定である仮受金勘定で処理しておきます。
『(貸)仮受金80,000』となります。

まとめると、

(借)当座預金 80,000/(貸)仮受金 80,000

となります。

仮受金の詳細の報告を受けた

「出張していた従業員から当座預金口座に振り込んだ80,000円は売掛金の回収だという報告を受けた」場合の仕訳を考えてみましょう。
この仕訳は上記の仮受けの続きになります。

仮受金として記帳していた80,000円が売掛金の回収だと判明しました。
そこで一時的な勘定である仮受金を正確な仕訳に修正します。

まず仮受金として記帳していた80,000円を消すために『(借)仮受金80,000』とします。

そして、売掛金の回収は資産の減少なので貸方に記入します。
『(貸)売掛金80,000』となります。

まとめると、

(借)仮受金 80,000/(貸)売掛金 80,000

となります。

仮払金のときと同様、この一連の仕訳の流れを整理しておきましょう。

上記2つの仕訳をまとめると、

(借)当座預金 80,000/(貸)売掛金 80,000

となります。

  • 仮受金勘定がなくなっていること
  • 最初から売掛金を回収したと分かっていたときと同じ仕訳になること

を確認しておいてください。

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仮受金

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仮受金についてお伝えします。

仮受金

帳簿に記入するときには必ず領収書などの証拠に基づいて記入しなければいけません。
普通はその際に勘定科目や金額は特定できるはずです。

しかし、現金などを受けとったけれど勘定科目や金額が特定できない場合もあります。
従業員がとりあえず出張先から入金したが、詳細の報告はまだ受けていない場合などです。

そのような場合、勘定科目や金額が確定するまで仮受金勘定で記帳しておきます
そして勘定科目と金額が明らかになったら勘定を振り替えます

仮受金勘定も仮払金勘定同様、仮勘定です。

仮受金勘定は負債の勘定です。
仮受金勘定は勘定科目や金額が特定できていないだけで現金などを受け取っているのは事実です。
受け取ってはいるのですが、不明な入金を収益とするわけにはいきません。
入金そのものが誤りであれば返さなければならないからです。

そこで、返さなければならない義務が発生したと考えます。
このように考えると仮受金は負債の勘定だと理解しやすいと思います。

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仮払金の取引と仕訳

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仮払金の取引と仕訳についてお伝えします。

仮払いをした

「従業員の出張の際に旅費交通費の概算額6,000円を現金で渡した」場合の仕訳を考えてみましょう。

現金で渡しているので『(貸)現金6,000』となります。

問題は借方です。
うっかりすると旅費交通費という費用の勘定を使ってしまいそうになりますが、ここでは費用の勘定は使えません。
『概算額』と書いてあるからです。
概算額ということは旅費交通費が本当に6,000円なのか分からないということです。
この状況では旅費交通費という費用の勘定は使えません。

ここで使う勘定は仮払金という資産の勘定です。
勘定科目も金額もまだ特定できないため、一時的に仮払金という勘定で処理しておくのです。
よって『(借)仮払金6,000』となります。

まとめると、

(借)仮払金 6,000/(貸)現金 6,000

となります。

仮払金を精算した

「出張していた従業員が帰社し、旅費交通費の実際の額が4,000円だったとの報告を受け、概算で支払っていた6,000円との差額を現金で受け取った」場合の仕訳を考えてみましょう。
この仕訳は上記の仮払いの続きになります。

仮払金として記帳していた6,000円のうち旅費交通費は4,000円だと判明しました。
そこで一時的な勘定である仮払金を正確な仕訳に修正します。

まず仮払金として記帳していた6,000円を消すために『(貸)仮払金6,000』とします。

そして、旅費交通費という費用が発生したので『(借)旅費交通費4,000』とし、残金2,000円を現金で受け取ったので『(借)現金2,000』となります。

まとめると、

(借)旅費交通費 4,000/(貸)仮払金 6,000
(借)現金      2,000

となります。

仮払いとその精算

上記2つの仕訳を続けて書くと、

(借)仮払金    6,000/(貸)現金  6,000
(借)旅費交通費 4,000/(貸)仮払金 6,000
(借)現金      2,000

となります。
そして借方と貸方で共通の仮払金6,000と現金2,000を相殺すると、

(借)旅費交通費 4,000/(貸)現金 4,000

となります。

この仕訳の流れをきちんと理解しておくことが重要です。

  • 仮払金勘定がなくなっていること
  • 最初から旅費交通費が4,000円だと分かっていたときと同じ仕訳になること

これら2つをきちんと理解しておきましょう。

ちなみにこの勘定の流れは現金過不足の仕訳に非常に似ています。
簿記では似たような考え方が繰り返し出てくるので、一つ一つ理解していくことで後々が非常に楽になっていきます。

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