銀行残高基準法
この記事には改訂版がございます。改訂版は銀行残高基準法をご覧下さい。
銀行勘定調整表には3つの方法がありますが、その中の銀行残高基準法についてお伝えします。
銀行残高基準法
銀行残高基準法は銀行の当座預金残高証明書残高を基準にして銀行勘定調整表を作成します。
不一致の原因を分析して、
- 銀行>企業…銀行の当座預金残高証明書残高からマイナス
- 銀行<企業…銀行の当座預金残高証明書残高にプラス
します。
銀行の当座預金残高証明書残高を基準にするので、企業の当座預金帳簿残高には加減しないところがポイントです。
不一致の原因が全て銀行勘定調整表に書き込まれれば、銀行の当座預金残高証明書残高は企業の当座預金帳簿残高に一致します。
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簿記革命メルマガ「簿記革命通信~簿記1級にラクラク合格する方法~」に興味がある方はリンクをクリックしてください。銀行勘定調整表の不一致の原因のまとめ
簿記(TOP)>商業簿記2級>銀行勘定調整表の不一致の原因のまとめ
この記事には改訂版がございます。改訂版は銀行勘定調整表の不一致の原因のまとめをご覧下さい。
銀行勘定調整表の不一致の原因について表でまとめてお伝えします。
不一致の原因
| 不一致の原因 | 企業側 | 銀行側 | 当社修正仕訳 |
|---|---|---|---|
| 未取立小切手 | 入金記帳 | 未記帳 | 不要 |
| 時間外入金 | 入金記帳 | 未記帳 | 不要 |
| 未取付小切手 | 出金記帳 | 未記帳 | 不要 |
| 未渡小切手 | 出金記帳 | 未記帳 | 必要 |
| 銀行から企業への未通知 | 未記帳 | 入金or出金記帳 | 必要 |
| 誤記帳 | 入金or出金記帳 | 入金or出金記帳 | 必要 |
不一致の原因について表でまとめるとこのようになります。
この表を覚えるのではありません。
不一致の原因をしっかりと理解し、必要であればその仕訳を導き出すことができなければなりません。
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簿記革命メルマガ「簿記革命通信~簿記1級にラクラク合格する方法~」に興味がある方はリンクをクリックしてください。銀行からの通知の誤記帳
この記事には改訂版がございます。改訂版は銀行から企業への未通知と銀行からの通知の誤記帳をご覧下さい。
銀行からの通知の誤記帳についてお伝えします。
誤記帳
銀行からの通知の誤記帳であっても誤記帳は誤記帳なので、通常の誤記帳と同様に訂正仕訳をしなければなりません。
銀行勘定調整表だからといって特別なことは何もありません。
詳しくは訂正仕訳と訂正仕訳の具体例をご覧下さい。
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簿記革命メルマガ「簿記革命通信~簿記1級にラクラク合格する方法~」に興味がある方はリンクをクリックしてください。銀行から企業への未通知
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銀行から企業への未通知についてお伝えします。
銀行から企業への未通知
銀行口座に入金があったり、銀行口座から出金があった場合、銀行は企業に通知します。
しかし、入金や出金などの取引と銀行からの通知のタイミングにズレがあるため、通知がある前に当座預金残高証明書を取り寄せた場合、企業の当座預金残高と銀行の当座預金残高に不一致が発生します。
銀行から企業への未通知の仕訳
銀行から企業への未通知が発生したということは、現実には入出金があったのに帳簿には記帳されていないということです。
そのため、記帳されていない取引を記帳しなければなりません。
仕訳のパターンは数多くありますが、通常の仕訳問題と同じように仕訳をします。
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簿記革命メルマガ「簿記革命通信~簿記1級にラクラク合格する方法~」に興味がある方はリンクをクリックしてください。小切手に必要事項を記入した時点で仕訳を切る理由
簿記(TOP)>簿記(コラム)>小切手に必要事項を記入した時点で仕訳を切る理由
この記事には改訂版がございます。改訂版は小切手に必要事項を記入した時点で仕訳を切る理由をご覧下さい。
小切手に必要事項を記入した時点で仕訳を切る理由についてお伝えします。
小切手の振出
小切手を取引相手に渡すときには、
- 小切手に必要事項を記入し、署名する
- その小切手を渡す
という一連の作業を行うことになります。
そのとき1の作業をした時点で仕訳を切るのですが、2まで行ってから仕訳を切れば未渡小切手のような面倒なことにならなくていいと考える方も多いと思います。
しかし、1の時点で仕訳を切る理由があるのです。
小切手に必要事項を記入した時点で仕訳を切る理由
1で小切手に必要事項を記入するのですが、この必要事項の中に「支払日」も含まれています。
1の時点で支払日も記入するのです。
そのため、もし2の時点で仕訳を切った場合、1と2の日付が異なれば、手形帳に書かれた日付と帳簿の日付が合わなくなってしまいます。
この場合、「帳簿の正確さを確認したい場合」や「監査や税務調査などが入り、取引が本当に行われたかを外部に説明しなければならない場合」に非常に手間がかかるのです。
そのため、実務上「支払日」に手形を振り出すと表現し、「支払日」の日付で仕訳を切るのです。
「振出す」という言葉の意味
正確には、1の作業をした時点で手形を「振り出した」と表現するのですが、1と2を合わせて手形を振り出したと表現する場合もあります。
簿記検定でも1と2を合わせて振り出したと表現している問題文も多いです。
検定試験では、
- 銀行勘定調整表の問題で振出すといったら1だけの意味
- 銀行勘定調整表以外の問題で振出すといったら1と2の意味
と判断して問題ありません。
あまり細かく考えると余計に混乱してしまうので、このように考えるといいと思います。
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簿記革命メルマガ「簿記革命通信~簿記1級にラクラク合格する方法~」に興味がある方はリンクをクリックしてください。未渡小切手の仕訳
この記事には改訂版がございます。改訂版は未渡小切手の仕訳をご覧下さい。
未渡小切手の仕訳についてお伝えします。
未渡小切手の仕訳
「買掛金の支払いのため、小切手200,000円分を振り出したが、取引先に未渡しでありいまだに金庫に保管してあった」ときの仕訳について考えてみましょう。
「取引先に未渡し」と書かれているので未渡小切手の問題となります。
小切手を振り出した時点で、
(借)買掛金 200,000/(貸)当座預金 200,000
という仕訳を切っているはずです。
未渡小切手の仕訳を考えるときには、小切手を振り出したときに
(借)買掛金 200,000/(貸)当座預金 200,000
という仕訳を切ったことが正しいかどうかを考えなければなりません。
この仕訳が正しいのであれば仕訳を新たに切る必要はありません。
逆にこの仕訳が誤っているのであれば、この仕訳を取り消さなければなりません。
結論から言うと、小切手を振り出した時点で
(借)買掛金 200,000/(貸)当座預金 200,000
という仕訳を切るのはその時点では適切な処理ですが、渡さなかったのであれば適切とはいえなくなります。
相手に渡していないということは、当座預金が取り立てられることはありません。
当座預金勘定が減少することはないのです。
それなのに「(貸)当座預金」としてしまっては正確な当座預金勘定を表さなくなってしまいます。
そこで、この仕訳を修正します。
買掛金を減らしていますが、実際に買掛金は減少していないので、『(貸)買掛金200,000』として『(借)買掛金200,000』を取り消します。
同様に、当座預金が減少していないので、『(借)当座預金200,000』として『(貸)当座預金200,000』を取り消します。
まとめると、
(借)当座預金 200,000/(貸)買掛金 200,000
となります。
この仕訳が必要となります。
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簿記革命メルマガ「簿記革命通信~簿記1級にラクラク合格する方法~」に興味がある方はリンクをクリックしてください。未渡小切手
この記事には改訂版がございます。改訂版は未渡小切手の仕訳をご覧下さい。
未渡小切手についてお伝えします。
未渡小切手
小切手は相手に渡したときではなく必要事項を記入した時点で
(借)買掛金など ××× (貸)当座預金 ×××
と記帳します。
そのため、小切手を切り離したけれど渡さなかった場合、企業の当座預金残高と銀行の当座預金残高に不一致が発生します。
上の仕訳を切った時点で企業の当座預金残高は減るのに対し、小切手を相手に渡していないため銀行の当座預金残高は減るはずがないからです。
この不一致が発生する例として、
「今日取引先が集金に来るから、それまでに小切手に必要事項を記入して振り出したが、取引先が急用で来れなくなり小切手が渡せなかった。」
といった状況が考えられます。
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簿記革命メルマガ「簿記革命通信~簿記1級にラクラク合格する方法~」に興味がある方はリンクをクリックしてください。未取立小切手と未取付小切手の使い分け
簿記(TOP)>商業簿記2級>未取立小切手と未取付小切手の使い分け
この記事には改訂版がございます。改訂版は未取立小切手と未取付小切手の使い分けをご覧下さい。
「取り立てる」と「取り付ける」の違い
未取立小切手と未取付小切手の違いの前に「取り立てる」と「取り付ける」の違いについてお伝えします。
取り立てるとは…
取り立てるという言葉は「借金を取り立てる」といった使われ方をします。
強制的に催促して取るという意味があります。
小切手の取引で取り立てるというときは「金融機関同士で小切手の金額を徴収すること」を意味します。
取り付けるとは…
取り付けるという言葉は「取り付け騒ぎ」といった使われ方をします。
取り付け騒ぎとは、不景気のときに倒産のうわさがたったりした銀行に預金者が預金を下ろそうと殺到することです。
小切手の取引で取り付けるというときは「企業が金融機関に小切手の取立を依頼すること」を意味します。
取り立てるという言葉と取り付けるという言葉の意味はほとんど同じなのですが、「借金を取り付ける」や「取り立て騒ぎ」とは言わないように、慣例的に使い分けられています。
未取立小切手
未取立小切手とは、取引先から受け取った小切手を取引銀行に預け入れたが、まだ取り立てられていないものを言います。
自分が受け取った小切手が未取付の場合、
(借)当座預金 ×××/(貸)現金 ×××
という仕訳を切っていないはずなので、企業の当座預金残高と銀行の当座預金残高の不一致の原因にはなりません。
そのため、自分が受け取った小切手の未取付は銀行勘定調整表の問題にはなりません。
よって、自分が受け取った小切手が取り立てられていない場合は確実に「未取立小切手」となります。
未取付小切手
未取付小切手とは、取引先に振り出した小切手で、取引先が当社の取引銀行からまだ取り立てていないものを言います。
「取り立てていない」と書かれているので、これも未取立小切手になると受け取ることもできそうです。
しかし、自分が振り出した小切手がまだ取り立てられていない場合、
- 取引先がまだ取立依頼を出していない(未取付)
- 取立依頼を受けた銀行がまだ取り立てていない(未取立)
の2つがありえます。
取引先と取引先の銀行とのことなので1と2のどちらなのかを当社が知ることはできません。
ただ、2は数日のうちに完了しますが、1は相手が取立依頼を出さない限り継続するということは分かります(小切手の有効期限は原則6ヶ月)。
そう考えると、単純確率としては期間が長い1である可能性が高いといえます。
そのため、1であるとみなして考えるのです。
よって、自分が振り出した小切手が取り立てられていない場合は「未取付小切手」とみなすのです。
未取立小切手と未取付小切手のまとめ
以上のことから、
- 自分が受け取った小切手が取り立てられていない場合…未取立小切手
- 自分が振り出した小切手が取り立てられていない場合…未取付小切手
ということになっています。