暗記不要の簿記独学講座【簿記革命】 -55ページ目

商品有高帳(総平均法)

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商品有高帳(総平均法)についてお伝えします。

商品有高帳(総平均法)

商品有高帳(総平均法)のひな形は下のようになります。

商品有高帳(総平均法)

   売上高    3,000
   売上原価 ▲2,160
   売上総利益   840

それぞれの取引は以下のような感じです。

8月 1日 前月繰越 20個 @¥ 70
8月 8日 売上    15個 @¥100
8月10日 仕入    15個 @¥ 72
8月16日 売上    10個 @¥100
8月21日 仕入    10個 @¥ 76
8月25日 売上     5個 @¥100

単価も金額も必ず原価で記入することが重要です。

では、一つずつ記入の仕方をお伝えします。

1.8月1日

まずは日付と摘要を記入します。
そして前月末の在庫を前月繰越として記入します。
前月からの受入高と考えて、受入高欄と残高欄に記入します。
数量・単価・金額を原価で記入します。

2.8月8日

まず日付と摘要を記入します。
次に売り上げた(払い出した)商品の数量を払出高欄に記入します。
単価は決算まで分からないので記入できません。
よって金額も記入できません。

また、残高欄にも数量しか記入できません。

3.8月10日

まず日付と摘要を記入します。
次に仕入れた商品の数量と単価を受入高欄に記入します。
「金額=数量×単価」で金額を計算します。

また、単価も金額も分からないため、残高欄には数量しか記入できません。

4.8月16日

考え方はは2と同じです。

5.8月21日

考え方は3と同じです。

6.8月25日

考え方は2、4と同じです。

7.帳簿の締め切り

総平均法ではこの段階で初めて払出高欄と残高欄の単価と金額が求まります。
受入欄の金額の合計を数量の合計で割ることで平均単価を求めます。
ただ、単価と金額は求まりますが、ここでわざわざ書き込む意味もあまりないため、空欄のままにしておくのが一般的です。

そして売上高・売上原価・売上総利益を求めます。
売上高は「単位売価×販売個数」で求めます。
売上原価は払出高の数量の合計に兵員単価をかけることで計算します。
売上総利益は「売上高-売上原価」で計算します。

このような感じで記入していきます。

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販売した商品の単価決定方法(簿記2級)

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販売した商品の単価決定方法についてお伝えします。

販売した商品の単価決定方法

販売した商品の単価決定方法については簿記3級で先入先出法移動平均法を学習しました。
簿記2級ではこれに加えて総平均法を学習します。

総平均法

総平均法では仕入原価の合計を仕入数量の合計で割ることで、平均単価を求めます
総平均法は先入先出法や移動平均法と比べて計算が簡単だというメリットがありますが、決算になるまで単価が分からないというデメリットもあります。

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仕入割引や売上割引を仕入や売上から控除しない本当の理由

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割引は利息の支払いや受取りであるため、仕入や売上から控除しないと割引の取引と仕訳でお伝えしました。
今回はより深くお伝えします。

売上割引と手形売却損の整合性

「商品100,000円をA社に販売した際の売掛金を現金で受け取った。なお、『掛代金を10日以内に支払えば代金の5%を割り引く」との契約があったが、この売掛金は10日以内に支払われていた」場合の仕訳が、

(借)現金    95,000/(貸)売掛金 100,000
(借)売上割引 5,000

となることは割引の取引と仕訳でお伝えしました。

では、商品代金を売掛金ではなく受取手形で受取っていたとします。
そしてその手形を売掛金を支払った日と同じ日にA社に割引いてもらったとします(割引料は同じく5,000円です)。
すると、このときの仕訳は、

(借)現金     95,000/(貸)受取手形 100,000
(借)手形売却損 5,000

となります。

手形の割引は売掛金の早期受取りと同じ性質の取引です。
どちらも受取期日前に現金を受取ることで、受取期日までの利息を支払っています。
同じ性質の取引なのに、手形の場合は手形売却損という支払利息を意味する勘定で仕訳を切り、売掛金の場合は売上という営業取引を意味する勘定で仕訳を切ったのではつじつまが合いません。

もし売上割引を売上から控除するならば、手形を割引した場合も「手形売却損」ではなく「売上」でなければつじつまが合わないのです。
手形を割引いたときに手形売却損という勘定で仕訳を切る以上、売上割引も支払利息を意味する売上割引を使わなければなりません。

このような理由から、仕入割引や売上割引は仕入や売上から控除しないのです。

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問題を解くということ

割引の取引と仕訳

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割引の取引と仕訳についてお伝えします。

代金の早期決済を受け、割引をした

「商品100,000円を販売した際の売掛金を現金で受け取った。なお、『掛代金を10日以内に支払えば代金の5%を割り引く」との契約があったが、この売掛金は10日以内に支払われていた」場合の仕訳を考えてみましょう。

売掛金100,000円分を回収しているので、『(貸)売掛金100,000』となります。

問題は借方です。
現金で受取っているのですが、この際に受取る現金は「100,000円×5%=」5,000円を割引かれた「100,000円-5,000円=」95,000円です。
よって『(借)現金95,000』となります。

このままでは借方が5,000円不足しています。
この5,000円は代金の早期決済による割引です。
これは『売上割引』という勘定を使って処理します。
よって、『(借)売上割引5,000』となります。

まとめると、

(借)現金    95,000/(貸)売掛金 100,000
(借)売上割引 5,000

となります。

売上割引を売上としないように気をつけてください
売上割引は資金を早期に回収したことによる利息分の支払いであるため、支払利息と似た性質があります。
そのため売上と相殺しないのです。

代金の早期決済を行い、割引を受けた

「商品200,000円を仕入れた際の買掛金を現金で支払った。なお、『掛代金を10日以内に支払えば代金の3%を割り引く」との契約があったが、この買掛金は10日以内に支払った」場合の仕訳を考えてみましょう。

買掛金200,000円分を支払っているので、『(借)買掛金200,000』となります。

問題は貸方です。
現金で支払っているのですが、この際に支払う現金は「200,000円×3%=」6,000円を割引かれた「200,000円-6,000円=」194,000円です。
よって『(貸)現金194,000』となります。

このままでは貸方が6,000円不足しています。
この6,000円は代金の早期決済による割引です。
これは『仕入割引』という勘定を使って処理します。
よって、『(貸)仕入割引6,000』となります。

まとめると、

(借)買掛金 200,000/(貸)現金   194,000
               (貸)仕入割引  6,000

となります。

仕入割引を仕入としないように気をつけてください
仕入割引は資金を早期に返済したことによる利息分の受取りであるため、受取利息と似た性質があります。
そのため仕入と相殺しないのです。

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割引

簿記(TOP)>商業簿記2級>割引


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割引についてお伝えします。

割引

売掛金などの債券や買掛金などの債務が支払期日前に支払われる場合、その金額のいくらかを免除することを割引といいます
売掛金や買掛金などの金額は、商品代金そのものの代金と、代金が現金などで支払われるまでの金利を合わせた金額になっています。
代金を支払期日前に支払う場合、この金利にあたる部分の金額を一部免除するのです。
このように割引は金利の減額という性質を持っているため、値引き返品割戻のように売上高・仕入高を直接減らすことはありません。

仕訳そのものが値引きや返品、割戻とは異なるため注意が必要です。

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割戻の取引と仕訳

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割戻の取引と仕訳についてお伝えします。

割戻の仕訳は値引き返品と同じになります。
というわけで仕入・売上時の仕訳の逆仕訳をします。

仕入時に割戻を受けた

「仕入高が規定の取引量を超えたので、30,000円の割戻を受けて、買掛金と相殺した」場合の仕訳を考えてみましょう。

買掛金と相殺しているので、買掛金が減少しています。
よって『(借)買掛金30,000』となります。

また、割戻は仕入代金の減額になるので、『(貸)仕入30,000』となります。

まとめると、

(借)買掛金 30,000/(貸)仕入 30,000

となります。

売上時に割戻をした

「売上高が規定の取引量を超えたので、80,000円の割戻をして、売掛金と相殺した」場合の仕訳を考えてみましょう。

売掛金と相殺しているので、売掛金が減少しています。
よって『(貸)売掛金80,000』となります。

また、割戻は売上代金の減額になるので、『(借)売上80,000』となります。

まとめると、

(借)売上 80,000/(貸)売掛金 80,000

となります。

仕訳自体は値引きや返品のときと変わりませんが、取引の内容自体は異なります
取引の意味をきちんと理解して上で仕訳を切れるようになることが重要です。

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割戻

簿記(TOP)>商業簿記2級>割戻


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割戻についてお伝えします。

簿記3級の復習

簿記3級で商品売買の記帳方法三分法)を学習しました。
それと同時に値引き返品についても学習しました。

  • 値引き…商品に傷がついていたり数が不足していたりした場合に代金の減額を行うこと
  • 返品…注文したものと違っていたり、値引きではすまないほど破損していたりした場合に商品売買の契約を取り消すこと

でした。
簿記2級ではこれらに加えて割戻と割引を学習します。

割戻とは…

割戻とは、多額または多量の取引があった場合に、売り手側が販売促進のために売上代金の一部を返還することをいいます。

そうすることで大量に買ってもらおうとしているのです。
また、メーカーが販売者に対して「大量に売ったらその量に応じて仕入代金を減額しますよ(だからたくさん売ってください)」といった取引も割戻です。

値引きと似ていますが、値引きは傷や不良品などの質に関する減額なのに対し、割戻は多量な取引などの量に関する減額なのが異なる点になります。

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火災未決算の取引と仕訳

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火災未決算の取引と仕訳についてお伝えします。

火災保険未加入の建物が火災で焼失した

「会社の建物(取得価額800,000円、減価償却累計額300,000円、火災保険未加入)が火災で全焼した」場合の仕訳を考えてみましょう。

この建物が焼失しているので、この建物を帳簿上でも消さなければなりません。
よって『(貸)建物800,000』『(借)建物減価償却累計額300,000』となります。

このままでは、借方が500,000円不足しています。
この500,000円はこの建物の帳簿価額を表していますが、これが焼失したので、この500,000円は火災による損失ということになります。
火災による損失は「火災損失」という費用の勘定を使います。
よって、『(借)火災損失500,000』となります。

まとめると、

(借)建物減価償却累計額300,000/(貸)建物800,000
(借)火災損失 500,000

となります。

火災保険に加入していた建物が火災で焼失した

「会社の建物(取得価額800,000円、減価償却累計額300,000円、700,000円の火災保険に加入)が火災で全焼した」場合の仕訳を考えてみましょう。

この建物が焼失しているので、この建物を帳簿上でも消さなければなりません。
よって『(貸)建物800,000』『(借)建物減価償却累計額300,000』となります。
ここまでは火災保険未加入の場合と同じです。

このままでは、借方が500,000円不足しています。
この500,000円は火災保険に未加入であれば全てが火災による損失になりますが、この場合は火災保険に入っているので、火災による損失は「500,000-(保険金額)」になり

ます。
ただ、この時点では保険金額がまだ決まっていないので、火災未決算という勘定で記帳しておきます。
よって『(借)火災未決算500,000』となります。

まとめると、

(借)建物減価償却累計額300,000/(貸)建物800,000
(借)火災未決算 500,000

となります。

保険金額が確定した

「保険会社から連絡があり、『火災保険に加入していた建物が火災で焼失した』の場合の火災について保険金400,000を支払うという連絡があった」場合の仕訳を考えてみましょう。

保険金額が確定したので、保険金額が未確定であるという理由で使っていた火災未決算勘定をなくします。
よって『(貸)火災未決算500,000』となります。

また、保険金400,000を支払ってもらえるので、『(借)未収金400,000』となります。
まだ連絡を受けただけで実際には受取っていないため未収金勘定となります。

残りの100,000円は火災による損失なので、『(借)火災損失100,000』となります。
保険金額が決まったことによって損失額も決まります。

まとめると、

(借)未収金   400,000/(貸)火災未決算 500,000
(借)火災損失 100,000

となります。

保険金額が確定した(その2)

「保険会社から連絡があり、『火災保険に加入していた建物が火災で焼失した』の場合の火災について保険金600,000を支払うという連絡があった」場合の仕訳を考えてみましょう。

保険金額が確定したので、保険金額が未確定であるという理由で使っていた火災未決算勘定をなくします。
よって『(貸)火災未決算500,000』となります。

また、保険金600,000を支払ってもらえるので、『(借)未収金600,000』となります。
まだ連絡を受けただけで実際には受取っていないため未収金勘定となります。

このままでは貸方が100,000円不足しています。
この100,000円というのは建物の帳簿価額以上に保険金を受取ることによる収益になります。
これは「保険差益」という勘定を使って表します。
よって『(貸)保険差益100,000』となります。

まとめると、

(借)未収金  600,000/(貸)火災未決算 500,000
             (貸)保険差益  100,000

となります。

火災保険に加入していた建物が火災で焼失した(その2)

「会社の建物(取得価額800,000円、減価償却累計額300,000円、400,000円の火災保険に加入)が火災で全焼した」場合の仕訳を考えてみましょう。

この建物が焼失しているので、この建物を帳簿上でも消さなければなりません。
よって『(貸)建物800,000』『(借)建物減価償却累計額300,000』となります。
ここまでは火災保険未加入の場合と同じです。

このままでは、借方が500,000円不足しています。
この500,000円は火災保険に未加入であれば全てが火災による損失になりますが、この場合は火災保険に入っているので、火災による損失は「500,000-(保険金額)」になり

ます。
ただ、この時点では保険金額がまだ決まっていないので、火災未決算という勘定で記帳しておきます。
しかし、今回は400,000円しか火災保険に入っていないので、どんなに保険金額が多くても400,000円しか支払われません。
ということは「500,000円-400,000円=」100,000円は確実に損失になります。
よって、『(借)火災損失100,000』という仕訳は切ることができます。
残りの400,000円についてはまだ保険金額が決まっていないので、火災未決算勘定で記帳しておきます。
よって『(借)火災未決算400,000』となります。

まとめると、

(借)建物減価償却累計額300,000/(貸)建物800,000
(借)火災損失    100,000
(借)火災未決算   400,000

となります。

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火災未決算

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火災未決算についてお伝えします。

火災未決算

建物などが火災で焼失した場合、その損失額は火災が発生したときの帳簿価額になります
しかしこの建物が保険に入っていた場合は、後で保険金が受取れます。
よって、保険に入っていた場合は「(火災が発生したときの帳簿価額)-(受取れる保険金の額)」が損失額になります

ただ、この保険金の額はすぐには分かりません。
色々な審査や手続きなどで時間がかかるのです。
しかし、これでは保険金額が分かるまで損失額も分からない、つまり仕訳が切れないということになってしまいます。
火災という取引(火災は簿記上の取引にあたります)が発生しているのに仕訳を切らないというのは問題です。
そこで、火災未決算という仮の勘定(未決算勘定)を使って仕訳を切っておくのです。

ちなみに簿記3級で出てきた現金過不足も未決算勘定です。

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