暗記不要の簿記独学講座【簿記革命】 -52ページ目

委託販売の取引と仕訳(4)

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この記事には改訂版がございます。改訂版は委託販売(発送諸掛の処理)の取引と仕訳をご覧下さい。


委託販売の取引と仕訳についてお伝えします。
今回は発送諸掛の処理に関する2つの考え方に関する仕訳について考えてみましょう。

商品の積送(発送諸掛を積送するための費用と考える場合)

「商品250,000円分(原価)を販売業者に積送した。なお、この際に送料50,000円が発生し、現金で支払った。発送諸掛に関しては積送するための費用と考えるものとする。」場合の仕訳を考えてみましょう。

商品250,000円分(原価を)積送したので、仕入勘定に含まれている商品を積送品勘定に振り替えます。
この仕訳は委託販売の取引と仕訳(1)と同じです。

(借)積送品 250,000/(貸)仕入 250,000

となります。

また、送料が50,000円かかっています。
現金で支払っているので、『(貸)現金50,000』となります。
これは問題ないでしょう。

問題は借方です。
この場合は、発送諸掛を積送するための費用と考えるので、積送品勘定に加算します。
よって、『(借)積送品50,000』となります。

まとめると、

(借)積送品 50,000/(貸)現金 50,000

となります。
また、2つの仕訳をまとめると、

(借)積送品 300,000/(貸)仕入 250,000
              /(貸)現金  50,000

となります。

商品の積送(発送諸掛を販売費と考える場合)

「商品250,000円分(原価)を販売業者に積送した。なお、この際に送料50,000円が発生し、現金で支払った。発送諸掛に関しては販売費と考えるものとする。」場合の仕訳を考えてみましょう。

商品250,000円分(原価を)積送したので、仕入勘定に含まれている商品を積送品勘定に振り替えます。
この仕訳は委託販売の取引と仕訳(1)と同じです。

(借)積送品 250,000/(貸)仕入 250,000

となります。

また、送料が50,000円かかっています。
現金で支払っているので、『(貸)現金50,000』となります。
ここまでは発送諸掛を積送するための費用と考える場合と同じです。

問題は借方です。
この場合は、発送諸掛を販売費と考えるので、積送諸掛費勘定で処理します。
よって、『(借)積送諸掛費50,000』となります。

まとめると、

(借)積送諸掛費 50,000/(貸)現金 50,000

となります。
また、2つの仕訳をまとめると、

(借)積送品    250,000/(貸)仕入 250,000
(借)積送諸掛費 50,000/(貸)現金  50,000

となります。

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発送諸掛の処理に関する2つの考え方

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この記事には改訂版がございます。改訂版は委託販売(発送諸掛の処理)の取引と仕訳をご覧下さい。


発送諸掛の処理に関する2つの考え方についてお伝えします。

発送諸掛の処理に関する2つの考え方

商品を販売業者に送付するときに送料などの費用が発生することがあります。
簿記3級で出てきた仕入諸掛と同じ性質のものです。
仕入諸掛は仕入勘定に算入するのが原則ですし、これ以外の方法は簿記3級では出てきません。

しかし、商品を送付(積送)した場合の諸掛に関しては2つの考え方があります。

発送諸掛を積送するためにかかった費用とする考え方

1つは、発送諸掛を積送するためにかかった費用とする考え方です。
発送諸掛を積送するためにかかった費用と考えれば、諸掛は積送品勘定に加算する形になります
仕入諸掛と同じ考え方です。

発送諸掛を販売費とする考え方

もう1つは発送諸掛を販売費と考えるのです。
自社の販売力が弱くて売りづらいから、たくさん売るために販売業者に売ってもらうための費用と考えるということです。

自社に販売力があればこの発送諸掛はかかりません。
自社の販売力を補うためにかかった費用だから販売費なのです。

自社の販売力を補うためにかかった費用だと考えると、発送諸掛は販売費となります
こう考える場合は積送諸掛費勘定で処理することになります。

  • 積送品勘定に加算
  • 積送諸掛費勘定で処理


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委託販売の取引と仕訳(3)

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この記事には改訂版がございます。改訂版は委託販売(その都度法・期末一括法)の取引と仕訳をご覧下さい。


委託販売の取引と仕訳についてお伝えします。
今回は積送品を仕入勘定に振り替えるタイミングに関する2つの記帳方法に関する仕訳について考えてみましょう。

積送品の売上(その都度法)

「かねて積送していた商品300,000円分を販売業者が指値通りの金額450,000円で売上げ、売上計算書が到着した。なお、積送品はその都度仕入勘定に振り替えるものとする。」場合の仕訳を考えてみましょう(収益認識基準は仕切計算書到達日基準でいきます)。

売上時の仕訳

売上に関しては委託販売の取引と仕訳(2)と同じです。

(借)積送売掛金 450,000/(貸)積送品売上 450,000

となります。
問題は積送品についてです。

委託販売の取引と仕訳(2)では複雑にしたくなかったので全く触れませんでしたが、本当は積送品勘定に関しても仕訳を切らなければなりません。
売上原価を仕入勘定で計算するために、売れた分の積送品を仕入勘定に振り替えなければならないのです。
その都度法なので、この振替は積送品が売れた都度行います

よって、

(借)仕入 300,000/(貸)積送品 300,000

となります。
積送品勘定には原価で振り替えているので、仕入勘定に振り替えるときも原価で振り替えます

決算整理仕訳

積送品の振替は売上時に行っているので、決算整理仕訳は特に切る必要はありません。

よって、

仕訳なし

となります。

積送品の売上(期末一括法)

「かねて積送していた商品300,000円分を販売業者が指値通りの金額450,000円で売上げ、売上計算書が到着した。なお、積送品は期末に一括して仕入勘定に振り替えるものとする。」場合の仕訳を考えてみましょう(収益認識基準は仕切計算書到達日基準でいきます)。

売上時の仕訳

売上に関しては委託販売の取引と仕訳(2)と同じです。

(借)積送売掛金 450,000/(貸)積送品売上 450,000

となります。

また、期末一括法なので、仕訳はこれで終了です。

決算整理仕訳

期末一括法なので、決算整理仕訳で積送品を仕入勘定に振り替えます
仕訳自体はその都度法と同じです。

(借)仕入 300,000/(貸)積送品 300,000

となります。

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総合問題が解けなかったら…

積送品を仕入勘定に振り替えるタイミングに関する2つの記帳方法

簿記(TOP)>商業簿記2級>積送品を仕入勘定に…


この記事には改訂版がございます。改訂版は委託販売(その都度法・期末一括法)の取引と仕訳をご覧下さい。


積送品を仕入勘定に振り替えるタイミングに関する2つの記帳方法についてお伝えします。

積送品を仕入勘定に振り替えるタイミングに関する2つの記帳方法

委託販売では商品を積送した時点で仕入勘定から積送品勘定へ振り替えています。
売上原価を仕入勘定で計算するために、売れた商品に対する積送品を積送品勘定から仕入勘定に振り替えます

この振り替えのタイミングに関する記帳方法が2つあります。
「その都度法」と「期末一括法」です。

この2つの考え方は未着品のところでお伝えした貨物代表証券の転売における「その都度法」と「期末一括法」と同じです。

  • その都度法(販売のつど振替)
  • 期末一括法(決算整理仕訳でまとめて振替)



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委託販売の取引と仕訳(2)

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この記事には改訂版がございます。改訂版は委託販売(受託者販売日基準・仕切計算書到達日基準)の取引と仕訳をご覧下さい。


委託販売の取引と仕訳についてお伝えします。
今回は売上勘定を使用するタイミングに関する2つの基準に関する仕訳について考えてみましょう。

積送品の売上(受託者販売日基準)

「かねて積送していた商品300,000円分を販売業者が指値通りの金額450,000円で売上げた。なお、当社では収益認識基準は受託者販売日基準を採用している。」場合の仕訳を考えてみましょう。

受託者が販売した日付の仕訳

受託者販売日基準を採用しているので受託者(販売業者)が販売した日付で売上を認識します(通常は後にならなければ分かりません)。
450,000円で売上げたので、金額は450,000円です。

また、勘定科目は通常の売上と区別して「積送品売上」という勘定を使います
よって、『(貸)積送品売上450,000』となります。

また、借方についての情報は例文からは読み取れませんが、売上が発生したことすら後からしか分からないのに手形や現金を受け取っているとは考えられません。
というわけで掛であると判断します。

また、通常の売掛金と区別するために「積送売掛金」という勘定を使うことが一般的です(売掛金と区別する必要がない場合は売掛金勘定を使うこともあります)。

よって『(借)積送売掛金450,000』となります。

まとめると、

(借)積送売掛金 450,000/(貸)積送品売上 450,000

となります。

売上計算書が到達した日付の仕訳

この取引に関しては受託者が販売した日付ですでに仕訳を切っているので、ここで仕訳を切る必要はありません。

よって、

仕訳なし

となります。

積送品の売上(仕切計算書到達基準)

「かねて積送していた商品300,000円分を販売業者が指値通りの金額450,000円で売上げ、売上計算書が到着した。なお、当社では収益認識基準は仕切計算書到達基準を採用している。」場合の仕訳を考えてみましょう。(上の例と同じです)。

受託者が販売した日付の仕訳

仕切計算書到達日基準を採用しているので仕切計算書(売上計算書)が到達した日付で売上を認識します
というわけで、この日付では売上を認識しないので仕訳を切る必要はありません。

よって、

仕訳なし

となります。

売上計算書が到達した日付の仕訳

仕切計算書到達日基準を採用しているので、ここで売上を認識して仕訳を切ります。
仕訳自体は受託者販売日基準と同じです。

よって、

(借)積送売掛金 450,000/(貸)積送品売上 450,000

となります。

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売上勘定を使用するタイミングに関する2つの基準

簿記(TOP)>商業簿記2級>売上勘定を使用するタイミング…


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売上勘定を使用するタイミングに関する2つの基準についてお伝えします。

売上勘定を使用するタイミングに関する2つの基準

委託販売の取引の流れを図で示すと下の図のようになります。

簿記検定合格のための独学簿記講座-委託販売

実際に商品が売れるのは3の時点になります。
そこで売上勘定を使うのは3だということになります。

しかし、販売するのは当社の外部の販売業者なので、商品がいつ売れるのかは当社にはあとになってみなければ分かりません。
厳密に3のタイミングで仕訳を切るとさかのぼって仕訳を切らなければならなくなります。
それでは非常に大変です。

そこで企業会計原則では販売のつど売上計算書(仕切計算書とも言います)が送られていることを条件に、4の売上計算書が到達したときに売上を計上することも認められています。

販売業者が販売した時点で売上を計上する(受託者販売日基準)のが原則で、仕切計算書が送られてきた時点で売上を計上する(売上計算書到達日基準)のが例外ということになります。
簿記2級では4の時点で売上を計上する売上計算書到達日基準の方が多く出題されているように思います。

  • 受託者販売日基準(販売業者が販売時に売上)(原則)
  • 仕切計算書到達日基準(仕切計算書が送られてきた時点で売上)(例外)


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委託販売のさまざまな記帳方法

簿記(TOP)>商業簿記2級>委託販売のさまざまな記帳方法


この記事には改訂版がございます。改訂版は委託販売(概論)の取引と仕訳をご覧下さい。


委託販売のさまざまな記帳方法についてお伝えします。

委託販売は記帳方法が多い

委託販売は記帳方法にたくさんの種類があります。

箇条書きにすると、

これだけあります。
全ての組み合わせは2種類×2種類×2種類×2種類で16通りにもなります。

これを全て暗記で対応するのは非常に大変なうえ、効果も低いです。
しっかりと理解することを意識して学習していきましょう

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委託販売の取引と仕訳(1)

簿記(TOP)>商業簿記2級>委託販売の取引と仕訳(1)


この記事には改訂版がございます。改訂版は委託販売(概論)の取引と仕訳をご覧下さい。


委託販売の取引と仕訳についてお伝えします。

商品の積送

「販売業者へ委託販売のため商品300,000円分を積送した」場合の仕訳を考えてみましょう。

この時点では商品を売ってもらうために販売業者に送っただけです。
まだ売れたわけではありません。
なのでこの時点で売上勘定を使うことはできません。

送っただけなので簿記上の取引にあたらないとも考えられます。
しかし、手許にある商品と積送して手許から離れた商品を同じ勘定にしておくのも問題があります。

そこで、仕入勘定を積送品勘定に振り替えます

よって、

(借)積送品 300,000/(貸)仕入 300,000

となります。

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委託販売

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委託販売についてお伝えします。

委託販売

販売を外部の企業に頼んで代わりにやってもらう販売形態を委託販売といいます(代わりにやってもらうことを委託と言います)。

商品がよくても流通経路などの販売力が弱いと商品を売ることはできません。
そこで多くの商品を売るために、販売力が強い会社に商品を預けて販売を委託します。
ビジネスなので販売してくれる会社に手数料を支払わなければいけません(タダで売ってくれる販売業者はありません)。

図で示すと下のようになります。

簿記検定合格のための独学簿記講座-委託販売

委託販売が特殊な理由

一般商品販売では商品の引渡しとともに売上勘定で仕訳を切ります。
しかし、委託販売の場合は商品を引き渡した時点では売上にはなりません
あくまでも商品を送っただけで売れていないからです。
当然、売上勘定を使用するための条件である客観性と確実性も2つとも満たしていません。よって2の時点では仕入勘定を「積送品」という勘定に振り替えるだけになります(積送とは荷物を積んで送ることです)。

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