暗記不要の簿記独学講座【簿記革命】 -31ページ目

内部取引の相殺消去

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この記事には改訂版がございます。改訂版は内部取引の相殺消去の仕訳をご覧下さい。


内部取引の相殺消去についてお伝えします。

内部取引の相殺消去

未達取引の整理が完了したことで本店勘定と支店勘定、本店より仕入勘定と支店へ売上勘定がそれぞれ一致しています(一致していなければ未達取引が完了していません)。

これらの勘定は会社内部の取引を記帳した勘定です。
外部から見たら本店勘定は負債ではないですし、支店勘定は資産でもありません。
本店より仕入勘定は費用ではないですし、支店へ売上勘定は収益でもありません。
全て外部から見たら会社の中でのことになります。

よって、外部に公表する貸借対照表や損益計算書に表示する必要はありませんし、表示すると余計な混乱を招いてしまいます。
そこで本店勘定・支店勘定・本店より仕入勘定・支店へ売上勘定を消去する仕訳を切る必要があります

仕訳としては

(借)本店     ×××/(貸)支店      ×××
(借)支店へ売上 ×××/(貸)本店より仕入 ×××

となります。

内部取引の相殺消去の注意点

内部取引の相殺消去の仕訳は外部に公表する場合のみ行います。
本店・支店の帳簿上は本店勘定、支店勘定、本店より仕入勘定、支店へ売上勘定の全てが残っています。
これらの勘定は残したまま決算振替仕訳を行い、帳簿を締切って次期へとつながっていきます。

内部取引の相殺消去の仕訳は外部に公表する場合のみ行うという点を意識しておいてください。

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簿記3級独学合格講座(51日目)

簿記3級を独学で学習されている方は学習のペースの参考にしてください(時間は目安です)。

1.簿記学習の前の指ならし(1分~5分)

まず、電卓練習用計算問題(電卓版ハノン)で指慣らしをしましょう。
指を動かすことで脳も活性化します。

2.前日の復習(10分~15分)

昨日解いた精算表の総合問題復習をしましょう。
この段階でしっかりと精算表で点数を取れるようにしておくことが重要です。

3.1週間前の復習(10分~15分)

次に1週間前の復習をしましょう。
まずはいきなり問題を解きます。
問題が何の不安もなくきちんと解ければテキストを見る必要はありません。
もし不安があったり間違えてしまったりした場合は下の記事で確認しましょう。

4.簿記の学習(5分~10分)

今日ははここまで身につけましょう。
決算振替仕訳について理解しておくことが重要です。

5.簿記の練習(15分~20分)

この範囲に該当する問題集を解きましょう。
問題を解きながら「この問題を解くのに必要な知識・理解は何か」という点を意識することが重要です。
もし問題が解けなければ、必要な知識や理解が不足しているということなので、もう一度上の記事をを読み直しましょう。

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未達取引の整理の仕訳

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この記事には改訂版がございます。改訂版は未達取引の整理の仕訳をご覧下さい。


未達取引の整理の仕訳についてお伝えします。

支店は本店の売掛金を回収

「支店は本店の売掛金200,000円を現金で回収したが、本店に未達である」場合の仕訳について考えてみましょう。

支店の仕訳はすでに切られています。
本店に未達と書いてあるので、本店の仕訳が切られていません。
本店の仕訳を考える必要があります。

本店は売掛金を支店に回収してもらったので、本店の売掛金が減少しています。
よって『(貸)売掛金200,000』となります。

次は借方です。
支店が本店の売掛金を回収したということは、支店が本店からの出資を返済したと考えることもできます。
よって支店勘定を減額します。
本店勘定は負債の勘定で減額は借方に記入します。
よって『(借)支店200,000』となります。

まとめると、

本店:(借)支店 200,000/(貸)売掛金 200,000

となります。

未達取引の整理の仕訳はこれだけです。
支店の仕訳はすでに切られています。
支店の仕訳を切ってしまえは二重仕訳になるので、支店の仕訳を切ってしまわないように気をつけてください。

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簿記3級独学合格講座(50日目)

簿記3級を独学で学習されている方は学習のペースの参考にしてください(時間は目安です)。

1.簿記学習の前の指ならし(1分~5分)

まず、電卓練習用計算問題(電卓版ハノン)で指慣らしをしましょう。
指を動かすことで脳も活性化します。

2.簿記の学習(15分~20分)

今日は特に新しい内容に入るのではなく、精算表の総合問題を解くことに集中しましょう。
ここで精算表作成の練習を重ねておくことが大切です。

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未達取引

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この記事には改訂版がございます。改訂版は未達取引の整理の仕訳をご覧下さい。


本支店会計における未達取引についてお伝えします。

未達取引とは?

未達取引は文字通り未(いま)だに相手に達していない取引です。
本支店間の取引は、「本店→支店」または「支店→本店」の取引ですが、この取引が相手側に伝わっていない場合があります。

例えば、「本店が支店に現金を送金」した場合、「本店は送ったけれど支店にはまだ届いていない、連絡もまだ」ということがあります。
この場合、支店にはまだ現金が届いていないし連絡も受けていません。
支店は現金を本社が送ったことを知らないので仕訳も切られていません。

本店は

(借)支店 ×××/(貸)現金 ×××

という仕訳を切っているのに支店では仕訳を切っていないということです。

このような本店の仕訳と支店の仕訳のうちどちらかが仕訳を切られていない(未処理)取引を未達取引といいます

未達取引の整理

上の例の本支店間の仕訳は、

本店:(借)支店 ×××/(貸)現金 ×××
支店:(借)現金 ×××/(貸)本店 ×××

という2つの仕訳が切られて完成となります。
しかし実際は支店の仕訳が切られていないので、

本店:(借)支店 ×××/(貸)現金 ×××

という仕訳しか切られていません。
そこでこの未達取引を整理する必要があります。

未達取引を整理するためには、

本店:(借)支店 ×××/(貸)現金 ×××

1つしかない仕訳を、

本店:(借)支店 ×××/(貸)現金 ×××
支店:(借)現金 ×××/(貸)本店 ×××

という状況にしなければなりません。

よって、

支店:(借)現金 ×××/(貸)本店 ×××

という仕訳を新たに切ることになります(支店に現金が届いたものとして仕訳を切ります)。
この足りない仕訳を切る作業を「未達取引の整理」といいます

未達取引の特徴

未達取引は本店の仕訳と支店の仕訳のどちらかが欠けている状況です。
この状況では、本支店間の取引の特徴である、「支店勘定と本店勘定は貸借が逆で金額が同じの関係になっている」という性質が崩れてしまいます。
本店の仕訳と支店の仕訳のどちらかが欠けているので当然といえば当然です。

ということは、

  • 未達取引が整理されていない状況であれば本店勘定と支店勘定が一致しない
  • 未達取引の整理が完了すれば本店勘定と支店勘定が一致する

ということがいえます。
未達取引の整理がきちんと終了したかは本店勘定と支店勘定が貸借が逆で金額が同じの関係になっているかを見ることで分かります


ちなみに、未達取引の整理が完了すれば「本店より仕入」勘定と「支店へ売上」勘定も貸借が逆で金額が同じの関係になります
もし「本店より仕入」勘定と「支店へ売上」勘定が一致していない場合は本店が支店に商品を送った取引が支店に未達になっていることになります。

未達取引の特徴を活用することで未達取引の整理が適正にできたかを確認することができます。
ミスを早めに気付くためにもこの特徴を利用することをおすすめします。

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本支店会計の決算

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この記事には改訂版がございます。改訂版は本支店会計の決算をご覧下さい。


本支店会計の決算についてお伝えします。

本支店会計の決算

本支店会計であっても決算手続の流れは通常とほとんど同じですが、異なるポイントもあります。

本支店会計特有のポイントは、

  • 本支店間の未達取引の整理
  • 本支店間の取引の相殺消去
  • 本支店間の商品の移動で発生した内部利益の控除

の3つです。

本支店会計の決算手続きにはいくつかの方法がありますが、その一例を簡単に挙げると、

  1. 本店・支店ともに決算整理前残高試算表を作成
  2. 本店・支店ともに未達取引の整理
  3. 本店・支店ともに決算整理
  4. 本店・支店ともに個別の損益計算書と貸借対照表の作成
  5. 個別の損益計算書と貸借対照表の作成を合算
  6. 内部取引の相殺消去
  7. 内部利益の控除
  8. 本支店合併の損益計算書と貸借対照表の作成

という形になります。
図で示すと下のようになります。

暗記不要の独学簿記講座-本支店会計の決算手続

本支店会計の決算整理特有の項目は2.5.6.7.です。

次回以降上記の4つのポイントのうち2.6.7.を順に詳しくお伝えしていきます(5は単純に全ての金額を合算するだけなので省略します)。

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簿記3級独学合格講座(48日目)

簿記3級を独学で学習されている方は学習のペースの参考にしてください(時間は目安です)。

1.簿記学習の前の指ならし(1分~5分)

まず、電卓練習用計算問題(電卓版ハノン)で指慣らしをしましょう。
指を動かすことで脳も活性化します。

2.前日の復習(10分~15分)

次に前日の復習をしましょう。
まずはいきなり問題を解きます。
問題が何の不安もなくきちんと解ければテキストを見る必要はありません。
もし不安があったり間違えてしまったりした場合は下の記事で確認しましょう。

3.1週間前の復習(10分~15分)

1週間前に解いた精算表の総合問題の復習をしましょう。
この段階で精算表にしっかりと慣れておきましょう。

今日は土曜日なので、次に進むことはしません。
ここまでにしておきましょう。

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本支店間の商品取引の仕訳

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この記事には改訂版がございます。改訂版は本支店間の商品取引の仕訳をご覧下さい。


本支店間の商品取引の仕訳についてお伝えします。

本店が仕入れた商品を支店へ送付

「本店が仕入先から300,000円で仕入れた商品を原価に20%の利益を加算して支店に送付し、支店に到着した」場合の仕訳について考えてみましょう。

本店の仕訳

原価が300,000円の商品に20%の利益を加算するので、計上する金額は(300,000円+300,000×20%=)360,000円になります。
この商品を支店へ送付します。
この送付を支店への売上と考えて「支店へ売上」という勘定で処理します。
よって『(貸)支店へ売上360,000』となります。

次は借方です。
商品を支店に送付したことで支店に対する債権が発生します。
この債権はそのまま投資していると考えることができます。
よって、支店勘定が増加することになります。
『(借)支店360,000』となります。

まとめると、

(借)支店 360,000/(貸)支店へ売上 360,000

となります。

支店の仕訳

原価が300,000円の商品に20%の利益を加算するので、計上する金額は(300,000円+300,000×20%=)360,000円になります。
この商品を本店から受け取ります。
この受け取りを本店からの仕入と考えて「本店より仕入」という勘定で処理します。
よって『(借)本店より仕入360,000』となります。

次は貸方です。
商品を本店から受け取ったことで本店に対する債務が増加します。
この債務はそのまま投資されていると考えることができます。
よって、本店勘定が増加することになります。
『(貸)本店360,000』となります。

まとめると、

(借)本店より仕入 360,000/(貸)本店 360,000

となります。

本支店それぞれの仕訳は下のようになります。

本店:(借)支店 360,000/(貸)支店へ売上 360,000
支店:(借)本店より仕入 360,000/(貸)本店 360,000

内部取引の特徴である

  • 本店の仕訳には必ず支店勘定が、支店の仕訳には必ず本店勘定が出てくる
  • 支店勘定と本店勘定は必ず貸借が逆で金額が同じの関係になっている

は商品の送付でも成り立っています。

また、同じ理由により「本店より仕入」勘定と「支店へ売上」勘定も必ず貸借が逆で金額が同じの関係になります

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簿記3級独学合格講座(47日目)

簿記3級を独学で学習されている方は学習のペースの参考にしてください(時間は目安です)。

1.簿記学習の前の指ならし(1分~5分)

まず、電卓練習用計算問題(電卓版ハノン)で指慣らしをしましょう。
指を動かすことで脳も活性化します。

2.前日の復習(10分~15分)

次に前日の復習をしましょう。
まずはいきなり問題を解きます。
問題が何の不安もなくきちんと解ければテキストを見る必要はありません。
もし不安があったり間違えてしまったりした場合は下の記事で確認しましょう。

3.1週間前の復習(10分~15分)

次に1週間前の復習をしましょう。
まずはいきなり問題を解きます。
問題が何の不安もなくきちんと解ければテキストを見る必要はありません。
もし不安があったり間違えてしまったりした場合は下の記事で確認しましょう。

4.簿記の学習(10分~15分)

今日ははここまで身につけましょう。
消耗品の取引と仕訳・訂正仕訳について理解しておくことが重要です。

5.簿記の練習(15分~20分)

この範囲に該当する問題集を解きましょう。
問題を解きながら「この問題を解くのに必要な知識・理解は何か」という点を意識することが重要です。
もし問題が解けなければ、必要な知識や理解が不足しているということなので、もう一度上の記事をを読み直しましょう。

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本支店間の商品取引

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この記事には改訂版がございます。改訂版は本支店間の商品取引の仕訳をご覧下さい。


本支店間の商品取引についてお伝えします。

本支店間の商品取引

本支店間の内部取引の場合、商品か商品でないかは関係なく、これまで学習してきた本支店間の取引のように仕訳を切ればいいと考える方もおられるかと思います。
その考え方が間違っているというわけではありません。
「原価を取引金額として記帳する方法」もあります。

「原価を取引金額として記帳する方法」では、商品を本店から支店へ送付する場合は、

本店:(借)支店 ×××/(貸)仕入 ×××
支店:(借)仕入 ×××/(貸)本店 ×××

という仕訳になります(考え方は今まで学習した内部取引と同じです)。

しかし、この方法は通常は使われません。
この方法だと支店が本店から仕入れた商品を外部に売上げた場合、すべての利益が支店の利益になるという問題があるからです(本店の売上が0になります)。
これでは本店が全く利益に貢献していないことになってしまいます。
下図のような感じです。

暗記不要の独学簿記講座-本支店会計(原価による商品送付)
もちろん本店はより安く仕入れるために努力しており、その結果安く仕入れることができているはずです。
この本店の利益への貢献をきちんと評価しなければ、本店は不要と判断してしまうという判断ミスをしてしまうかもしれません。

そこで「原価に一定の利益を加算した額を取引金額とする方法」を採用する場合がほとんどです(こちらを採用しなければ本支店会計を採用する意味がほとんどありません)。
「原価に一定の利益を加算した額を取引金額とする方法」を図で表すと下のようになります。
暗記不要の独学簿記講座-本支店会計(原価による商品送付)
試験でもこちらが出題されます。

原価に一定の利益を加算した額を取引金額とする方法

本店の利益への貢献をきちんと帳簿上でも評価するために、支店への商品の送付を支店への売上ととらえます(同様に本店からの商品の送付を本店からの仕入ととらえます)。
実際には商品が本店から支店に移動しただけなのですが、売上ととらえるのです。

ただし、通常の売上時に使う勘定科目である「売上」を使ってしまうと本当の売上と混ざってしまいます。
そこで、「支店へ売上」という勘定科目を使って本来の売上と区別します

同様に、商品の受取側である支店側では仕入としてとらえます。
ただし、通常の仕入時に使う勘定科目である「仕入」を使ってしまうと本当の仕入と混ざってしまいます。
そこで、「本店より仕入」という勘定科目を使って本来の仕入と区別します

「原価に一定の利益を加算した額を取引金額とする方法」を使うことで本店から仕入れた商品を支店が販売した場合、本店の利益への貢献も帳簿上に金額で表れることになります。


ちなみに、金額は本店の仕入原価に一定の利益(内部利益)を加算した金額を使います
どれだけの利益を加算するかは経営戦略上非常に重要ですが、簿記検定では『原価に20%への利益を加算して…』などといった形で指示されます

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