昨日、器を購入する予定の近所の陶磁器屋さんを訪ねた。この店のことは、4月のブログに書いている。
http://ameblo.jp/dohei-udon/entry-12018614779.html
4月に食器のカタログを貰っていたのだが、種類も多く、なかなか選べないので、お店を訪ねて、いろいろ相談にのってもらった。
まだ、自分でイメージが固まっている訳ではないので、僕の思いを伝えて、店の方から提案をいただくことになった。
うどん屋をやるにあたっては、他店との差別化を図る必要があり、うどんの器もその重要な要素だ。
これまでに100件以上のうどん屋を食べ歩いてきて、いろんなうどんとともに、いろんな器にも出会った。
写真のように、同じうどんでも、斬新なデザインの器や盛付けで、上質なうどんになる。
僕も、このような器を使いたいと思っていたのだが、この考えも修業に行って、少々変わった。
修行先では、主に2種類の器を使われていた。
かけうどん用の器とぶっかけうどん用の器だ。
意外とシンプル。このほかにも、限定メニューなどでは、斬新な形のものもある。
修業に行って感じたことは、器については、デザインなども大事だが、それと同じくらい、いやそれ以上に大事なことは、扱いやすさだ。
修行先では、ぶっかけうどんがよく出たが、この器が実に扱いやすかった。
平べったいので、重ねやすく、狭いスペースにも、数多く置くことができる。
器は、盛り付けする所の近くに保管する方が便利だ。
狭い厨房の中で、それほどスペースもないので、重ねられるというのが、すごく大事だ。
修行先のような、繁盛店では、下げてきた器は、すぐに洗って戻さなければならない。
狭いスペースにも置きやすい、シンクの中にも納まりやすい、洗浄器にも入れやすい、もちやすい、重くない・・・、こういったことが、仕事のスピードアップに繋がり、従業員の負担軽減にもなるのだ。
お店の方からも、釉薬の塗っていないざらついた陶器は、手触りや感じがいいが、洗いにくく汚れも落ちにくいこと、渇きにくく、天ぷらの油などがしみになりやすいことなどを教えてもらった。
また、店の内装のイメージにも合わせることも大事なので、今後、建物の設計などと一緒に検討していくことになった。
前の食堂の食器も残っているが、うどんの器には、少しこだわっていきたい。