前回のブログ記事に書いたように、AZ-GTiのオートガイドでグラフ表示がおかしくなる現象については、表示がおかしいだけでオートガイドはしっかりできていることが分かりました。
AZ-GTiは赤緯軸の調整をしたので以前よりはスムーズに動いているようです。
そこでAZ-GTiをもう少し使ってみることにしたのですが、故障したときにいつでも対応できるように、AZ-GTeを赤道儀化しておくことにしました。
AZ-GTeの赤道儀化についてはAZ-GTiと同じように簡単にできると思っていたのですが、意外にもちょっとしたトラブルがありました。
AZ-GTeもAZ-GTiもファームウェアを赤道儀対応のものにすれば良いだけで同じはずなのですが、少し面倒だったのでその辺りのことについて書いておきたいと思います。
なおAZ-GTiの赤道儀化については、少し古いですがブログ記事にしているので参考にしてください。
AZ-GTeの赤道儀化で躓いたこと
● ファームウェアの書き換え
AZ-GTeも赤道儀化についてはAZ-GTiと基本的に同じはずなので、やり方については詳しく書きません。上のリンクを参照してください。
ここでは、ちょっと躓いたことを書いてみます。
まず、赤道儀化用のファームウェアとファームウェアローダー(Wi-Fi)をSkyWatcherのサイト
https://skywatcher.com/download/software/motor-control-firmware/
からダウンロードしますが、今回は
ファームウェア
AZGTi_motor_controller_firmware_right_arm_0340.MCF (Ver3.40)
書き込みアプリ
MCFirmwareLoader_WiFi.exe (Ver1.84)
をダウンロードしてファームウェアを書き換えました。
ところが、書き換えに成功したと表示され、ファームウェアのバージョンを確認しても間違いなく書き込みがされているのに、スマホでWi-Fi接続しても
経緯台と赤道儀の選択画面
が表示されずに、すぐに経緯台モードになってしまうのです。
何回やっても同じなので、ファームウェアのバージョンを落としてみることにしました。
AZ-GTiのファームウェア書き換えは何回かしているので、保存しているファームウェアの中から、
AZGTi_motor_controller_firmware_right_arm_0336.MCF
を使ってファームウェアを書き換えてみました。
すると何とか、経緯台と赤道儀の選択画面が表示され赤道儀モードで使えるようになりました。
(なぜそうなるかは分かりません)
● ステーションモードの設定
私は、AZ-GTiやEQ5 GOTOもステーションモードにしてASIAIR PROとLAN接続をしているので、AZ-GTeもステーションモードの設定をしました。
ところが、AZ-GTeをステーションモードでWi-Fi接続してみると、どういう訳か経緯台と赤道儀の選択画面が出てこないのです。
何回か繰り返していると、スマホやノートパソコンのSynscanProアプリから接続した場合は選択画面が出てくるようになりましたが、デスクトップパソコンからはいまだに選択画面が出てきません。
まあ、デスクトップパソコンで使うことはないので、これで妥協しました。
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ということで紆余曲折がありましたが、何とかそれなりに使うことができるようになりました。
このAZ-GTeは
Sky-Watcherの、102SS、三脚などとのセット物
でセット価格が3万円未満でした。ですから、せいぜい1万5千円位で買えたことになるので、少々は面倒なことがあっても仕方ないですね。
102SSにもかなり梃子摺りましたが、それぞれ何とかなったようです。