とうとう SE-AT100N鏡筒を切断しました | getaのブログ

getaのブログ

お気に入りの音楽を聴きながら、50年以上前にちょっとかじった
天体写真を中心に美しいものを撮って楽しんでいます。
低価格機材で写真を撮ることに執念を燃やしています。

Getaの天体写真集サイトへもどうぞ。
https://sites.google/view/geta-tentai

SkyExplorer SE-AT100N

の鏡筒を切断しました。

 

  MAK90 は手強いので SE-AT100Nを復活

この鏡筒、少し前まで良く使っていたのですが、最近はあまり使っていませんでした。

何を使っていたかと言いますと

   MAK90

   AZ-GTi

   ASIAIR PRO

のコンビでいろいろとテストをしていました。

 

MAK90で撮った写真を以前ブログに載せました。(下のブログ記事)

MAK90鏡筒で星雲を撮ってみました(1)

MAK90鏡筒で星雲を撮ってみました(2)

 

この時の写真については、ブログ記事には書きませんでしたがかなり難儀して撮ったものです。

MAK90は焦点距離が1250mmと長いため、クローズアップレンズを入れて800~900mmに落として使っていたのですが、それでも AZ-GTiや ASIAIR PROには長過ぎるようで、プレートソルブやライブスタックなどの特徴ある機能が使えないことが多いのです。

 

ですから、以前のブログの写真は

   ソルビングができないことが多いため、ASIAIR PROで極軸合わせができないことが多い

   ソルビングができないことが多いので自動導入を使っても視野に入らず手動導入の必要がある

   ライブスタックが「ignore」になり、ほとんどスタックされないので1枚ずつ撮影する必要がある

   焦点距離が長いのでオートガイドが必要になり、自分の AZ-GTiは調子が悪く時々跳ねてしまう

など、機器の特徴を生かした簡単で楽な撮影ができず苦労したのです。

 

そこで何とか簡単に撮影できないか試してみたのですが、

   MAK90は焦点距離が長いため、AZ-GTiや ASIAIR PROのコンビには無理がある

ということで改善策が見つかるまでお蔵入りにしました。

MAK90は少しF値が大きいですが、制御系がうまく働いてくれれば結構いい写真が撮れるので、何かいい方法があれば復活させたいと思っています。

 

というようなことから、SE-AT100Nを復活させたわけですが、以前のブログ記事

SkyExplorer SE-AT100N鏡筒で天体写真(1)    ~(3)まであります

 

にも書きましたが、SE-AT100Nはそのままでは多くのCMOSカメラで無限遠にピントが合わないので、接眼部を削ったりフィルターを入れてピントが合うようにしていたのです。

ところが、今回使ってみると以前のようにピントが合わなくなっていたのです。

接眼部を削っているのに、フィルターを2枚入れても合わない場合があるのです。

何故そうなったかよく分かりませんが、以前使っていたのは寒い時期だったので温度が関係しているのかもしれません。

 

  鏡筒を切断

接眼部はかなり削っているので、これ以上削る訳にもいかないので、今回はしかたなく鏡筒を少し切断することにしたわけです。

切断したのは11mmです。

線を引いているところで切断します

 

ピントが合えばいいので、切断はもっと少なくてもよかったのですが、セルを固定するための穴が中途半端に残るのが嫌だったので少し長めにしました。

また、11mm切断なら鏡筒に記載されている文字がすべて見え、見栄えもよいのでそうしました。

     これで切断しました

 

     切断できました

 

切断は、電動式の金切り鋸を使い10分位で切断できました。

鏡筒の塗装は固くて脆いので少しはげ落ちましたが、塗装しておきました。

反射鏡(主鏡)は球面鏡なので放物面鏡のような画像は期待できませんが、その反面、扱いは簡単です。

寸法通りに開けた穴にセルを固定しただけですが、特に問題はないようです。

光軸は光軸調整アイピースを購入したので、これで合わせました。

 

       でき上りです

 

  文字もギリギリ見えています

 

これで、焦点距離が合わないということがなくなり、その意味ではストレス解消です。

ただ、鏡筒が脆弱で撓むようなので、赤道儀に載せた場合は鏡筒が回転するため方向を変える毎にピントを合わせる必要があります。(経緯台に乗せた場合は問題ないと思います)

この点は鏡筒を補強するなどしてみたいと考えています。

 

この反射鏡筒は焦点距離が450mmですが、クローズアップレンズを入れているので実際は400mm前後になっています。口径100mmですからF値4位で明るい方です。

焦点距離はMAK90の半分くらいですから、この程度ならAZ-GTiや ASIAIR PROのコンビでうまく作動してくれるので楽をして天体写真を撮ることができます。

 

  撮影方法も変えてみたい

撮影方法も少し変えてみるつもりです。

今までは光害のこともあり、少し長めの露出で撮影していたのですが、短めの露出で撮影枚数を増やしてみるつもりです。

長めの露出ではオートガイドが必須ですが、私のAZ-GTiは調子が悪く急に跳ねたりしてしまいます。

短時間露出ならオートガイド不要で、悪い画像はライブスタックで除外してくれるのでこの方が楽であり、爺さん向きだと考えるようになりました。

 

  テスト撮影してみました

昨夜は晴れ間があったのでテスト撮影してみました。(トリミングあり)

焦点距離が短いので画像はどうしても小さくなります。

あまり綺麗な画像ではありませんが、先の短い爺さんですから追い求めないことにしています。

 

       西へ傾いてしまったM42です

 

         M51(子持ち銀河)

 

  NGC4567(暗くて分かりにくいですがふたつの銀河の衝突です)

 

       M61