こんにちは、日本母親支援協会の柴田です。
今日は、スリングで窒息死
というお話しです。
スリング使っていますか?
スリングは、おんぶひもや抱っこひも
に比べファッション性が高いということで
多くのママ達に愛用されています。
しかし、使い方によっては
股関節脱臼になる危険性があります。
生後3か月未満の赤ちゃんに使用する時に、
横抱きすると足を伸ばした形になるので、
股関節脱臼を誘発する危険性があります。
もし、生後3か月未満の赤ちゃんに
使用するときには、縦抱きにして
赤ちゃんの股関節が開いた形になるように、
両足がママのお腹をまたぐように
股関節を広げて、膝を曲げた状態に
なるように使用して下さい。
また、首が据わるまでは
首の後ろに手を添えてあげて下さい。
その他にもスリングでは
以下の危険があります。
- 赤ちゃんの鼻や口がママやパパの体に押しつけられる→窒息の危険
- 首すわり前の赤ちゃんは自分自身で頭の位置をコントロールできないのです胸に顎を締め付ける(小さく丸くなりすぎる)ことで、気道に空気が通りにくくなる→窒息・低酸素の危険
- スリングで全体を覆われた上に、大人のコートなどでカバーされると赤ちゃんが見えなくなる→異常な兆候が検知されない
電車の中でもスリング姿のママは
よく見かけます。
こちらのママがスリングを
どのように使っていたのかは
この記事からはわかりません。
しかし、窒息していると言うことですから
やはり、使い方を間違っていた
可能性が高いですね。
こちらの事件では、いろいろと
疑問視することが含まれていますね。
先ずは夜中の0時に飲食店です。
生後1ヶ月の赤ちゃんを連れて
夜中に出歩くというのは問題ですね。
もしかしたら夜泣きを解消するために
飲食店に行ったのかも知れません。
しかし、夜中の飲食店は
静かではないでしょう。
ここからはあくまでも
憶測でしかありません。
もしかしたら居酒屋かも
しれませんね。
そして、旦那が酒を飲んだので
運転は妻に任せたのかも知れません。
産後1ヶ月といえば産褥期です。
まだ出産後の体は元の身体には
戻っていない時期です。
そんな妻を夜中に連れ出して
自分だけ酒を飲んで
妻に運転を任せたというのは
夫並びに父親失格です。
スリングも初めて使ったのでしょう。
取扱説明書を読んでいれば
生後1ヶ月の赤ちゃんには
危険だと言うことが解るはずです。
そして、運転中は運転に集中しますので
スリングの中の赤ちゃんには
注意が行きません。
また、シートベルトで
締め付けられている上、
身動きできません。
スリングの中の赤ちゃんも
苦しかったでしょう。
赤ちゃんだけでなく
天から舞い降りてきた天使を
たった1ヶ月で失ったのですから
授かった家族にとっても
悲惨な事件です。
アメリカやカナダでもスリング内での
乳児の死亡例が報告されています。
死亡原因としては、スリング内での
首の屈曲による上気道の閉塞、
体の前屈による胸郭の拡張制限、
体温調節の異常などが推測されています。
スリングを使用する場合は、
常に赤ちゃんの顔が見えている状態で
使用しましょう。
窒息だけでなく落下も頻繁に
起きています。
スリングはとても便利な
育児用品の一つです。
後悔先に立たず
こんな悲しい事故が起こると
悔やんでも悔やみきれないでしょう。
そうならないためにも
取扱説明書をよく読んで
正しい使用法をして下さいね。
今日も最後まで読んで頂いて
本当にありがとうございます。