子供の抵抗力と免疫力を高める方法 | 好奇心を満たせば育児は本当に楽になる

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免疫力

 

こんにちは、日本母親支援協会の柴田です。今日は、子供の免疫力を高める方法をお話します。

 

 

新型コロナウイルスが猛威を奮っています。1月30日時点で、発生源の中国では170人が死亡し7711人の感染を確認しました。日本国内でも東京、三重、京都で14人の感染者が判明しています。

 

 

新型コロナウイルスは「飛沫感染(ひまつかんせん)」「接触感染」の能力を持っているが「空気感染」の能力は持っていない可能性が高いと言われています。

 

 

「飛沫感染」とは、感染者のくしゃみやせきでつばなどの飛沫と一緒にウイルスが放出され、別の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染することです。

 

 

「接触感染」とは、感染者がくしゃみやせきを手で押さえ、その手で周りの物に触れて、ウイルスが付着。別の人がその物に触ってウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触って粘膜から感染することです。

 

 

「空気感染」とは、飛沫が空気中を飛行しているときに水分が蒸発すると、飛沫核という微小な微粒子となり、空気中を長時間浮遊できます。そこに病原体が付着すると、病原体もまた飛沫核に乗って長時間、空気中を浮遊できます。これを空気感染といいます。

 

 

新型コロナウイルスに対して有効な抗ウイルス薬・ワクチンは開発されていないため、発熱、呼吸器の炎症によるせきや呼吸困難を抑える対症療法しかありません。

 

 

感染を防ぐためには、上記の2つを心がけることです。先ずは、マスクです。マスクも完全ではありませんが、しないよりましです。飛んでくるウイルスをマスクが防御してくれます。

 

 

しかし、そのマスクの表面についたウイルスを、マスクを外す時に手で触ってしまうと手にウイルスが付いてしまい、その手で鼻や口を触ることで感染してしまいます。

 

 

マスクを外すときには、耳ヒモの部分を持って外し、フィルター部分には触れないように注意しましょう。

 

 

次に、電車のつり革など不特定多数が触れるものには手を触れず、こまめに自分の手指を消毒することです。

 

 

自宅に帰ったときには、玄関の外でマスクを外してゴミ箱に入れる。コートにもウイルスが付いている可能性があるので、これも玄関の外で脱ぐ。そして、アルコール消毒をしてからおうちの中に入るということを心がけて頂ければと思います。

 

 

しかし、予防のためのマスクは、どこの店も売り切れ状態です。柴田も近所のホームセンターやドラッグストアなどを回りましたが、すでにマスク売り場は空っぽでした。

 

 

空っぽになったマスク売り場の棚

 

 

■抵抗力と免疫力

 

 

マスクがなければどうすればいいのでしょう。武漢からチャーター機で帰国した日本人は、あの狭い飛行機の中でも大半が感染していませんでした(まだ隔離中なので確定的ではありません)。

 

 

ということは、感染しやすい人と感染しにくい人がいるということです。感染しにくい人というのは、恐らく抵抗力と免疫力の強い人だということが言えます。

 

 

抵抗力とは、持って生まれた身体の強さです。毎年のように風邪を引く人もいれば、あまり引かない人がいます。これは健康的な食生活やストレスの少ない環境で生きていると抵抗力がつくと言われています。

 


それに対して免疫力とは、経験によって作られる身体の強さです。人間は子供から大人に成長するにつれて、風邪やインフルエンザなどを経験します。その経験から免疫細胞が作られて身体が丈夫になり体調を崩しにくくなります。

 

赤ちゃんは、ママからの免疫を受け継いでいるので、あまり風邪などは引きにくいのです。しかし、その免疫も生後六ヶ月ごろには無くなってしまいます。

 

 

そこで、自分で免疫を作るために様々なものを舐め始めるのです。バイキンを身体に入れることで免疫細胞を作っていくのです。

 

 

保育園などに通うと、また新たなバイキンをもらうことになります。発熱したり、下痢になったりという症状はバイキンと戦っているということ。そして、戦いに勝利したことで免疫細胞を作っていくのです。

 

 

■抵抗力を高めるためには

 


抵抗力を高めるためには、様々なバイキンに打ち勝つ強い免疫細胞を作ることです。


人間の体の中で一番免疫細胞が集まっているのは、腸です。その免疫細胞を活性化するためには適切な食材を摂ることです。

 


発酵食品や食物繊維を摂取することで、腸内の善玉菌が増え、免疫力アップにつながります。

 

 

 

■免疫力を高める適切な食材

 

  • オリゴ糖:善玉菌を増やすには、オリゴ糖が必要です。オリゴ糖を多く含む食品は、玉ねぎ、ごぼう、ねぎ、にんにく、アスパラガス、バナナ、大豆などです。
  • ウイルスの侵入を食い止めるカロテン:カロテンは体の中で、ビタミンAに変わり、のどや鼻の粘膜に潤いをあたえる働きがあります。にんじんやほうれん草、春菊などの緑黄色野菜はカロテンが豊富に含まれています。
  • ナイアシン:ナイアシンは血行を促進し、体を末端まで温める作用があります。ナイアシンが豊富な食材は、きのこ類です。
  • ビタミンA:寒い時期には、身体を心から温めてくれる根菜料理がお薦めです。ニンジンは、ビタミンAの宝庫と言われ、体内の粘膜を正常に働かせる力があります。
  • ビタミンC:レンコンやジャガイモにはビタミンCがたっぷり含まれています。ビタミンCは、白血球の働きを強化し、免疫力を高めます。
  • ビタミンE:ブロッコリーに多く含まれるビタミンEは血行を促します。ビタミンEには活性酸素を抑制する抗酸化作用があり、基礎的な抵抗力強化にもつながります。
  • 食物繊維:ゴボウ、レンコン、ブロッコリーの食物繊維には、感染症などに対する抵抗力をつける成分が含まれます。
  • 硫化アリル:ニンニク、タマネギ、長ネギに多く含まれる硫化アリルは、一部が体内でアリシンという成分に変化し、免疫力を高める効果があります。
  • βカロテン:カボチャには、βカロテンが豊富に含有されています。βカロテンは粘膜系の正常化や免疫力の向上、目の疲労を癒す働きがあります。

 

 

抵抗力と免疫力をつければ、ウイルスに襲われても症状は重くなりません。赤ちゃんがまだ食べられない時期なら、ママがたっぷり食べて母乳に含ませましょう。

 

 

ミルク育児の方も、離乳食にこれらの野菜をたっぷりと入れてあげてください。野菜スープなら喜んで食べてくれるのではないでしょうか?

 

 

パパにも抵抗力をつけてもらうために、これらのお野菜たっぷりのお鍋を作ってあげてくださいね。

 

 

鍋料理

 

 

どんな病気でも罹ってから対処するのではなく、罹らない、または罹っても重症化しにくいように強い抵抗力と免疫力をつけていきましょう。

 

 

そのためには添加物のない食材を取り入れましょう。そして、できるだけストレスのない生活を心がけましょう。

 

 

ストレスを少なくするためには育児を1人で抱え込まないことです。パートナーとよく話し合って、協力しながら、この局面を乗り切りましょう。

 

 

日本母親支援協会はあなたの育児を応援します。お聞きになりたいことがありましたら、こちらでご質問くださいね。