父親が子育て期間中に残業を止めたら良いこと尽くめ | 好奇心を満たせば育児は本当に楽になる

好奇心を満たせば育児は本当に楽になる

赤ちゃんは「好奇心」のかたまりです。その「好奇心」を満足させることが育児のコツ。あなたの育児が楽しくなります

夜のプラットホーム

 

こんにちは、日本母親支援協会の柴田です。今日は、父親が子育て期間中に残業を止めたらいい事尽くめというお話です。

 

 

独身時代は、がむしゃらに仕事をこなしていた人こそ、子供が生まれて3歳になるまでは残業を止めることをお勧めします。

 

 

残業代がなければ生活できないというのであれば、そんな安月給で将来の見通せない会社には見切りをつけるほうが自分のためでもあり家族の為でもあります。

 

 

では、実際に有名企業に勤めているサラリーマンはどのくらい残業しているのでしょうか?主要企業の残業時間を見てみましょう。

 

 

一流企業の残業時間

 

これに対して日本人平均残業時間は31.0時間でした。ということは大企業であるほど残業時間が短くなっています。

 

 

残業時間が最も少なかったキャノンの社員の意見を見てみましょう。

 

 

  • 「残業は部署によって違うが自分はあまりない。研究開発部門や事務系の部門はほとんどないイメージ。自分が所属している開発部門は月平均20時間程度。残業しても残業代はしっかり出るのでそこはありがたい」(研究開発/30代前半男性/年収550万円/2017年度)
  • 「残業は極めて少ない。設計開発系を除き、基本的には残業できないシステムになっている。私も、入社してから一度も残業したことがない」(技術関連職/20代前半男性/年収400万円/2018年度)

 

 

驚くことに「入社してから一度も残業したことはない」と断言している社員もいますね。では、残業でいくら稼いでいるのかを見てみましょう。

 

 

平均残業代は4万8125円という数字が出ています。日本の平均年収は、男性で545万円という金額から見ると残業代は一年で57万7500円。ということは、残業代は年収の9.43%ということになります。

 

 

その9.43%を稼ぐために父親の育児を犠牲にしているということが言えますね。

 

 

では、具体的に父親の帰宅時間を見てみましょう。

 

 

父親の帰宅時間の推移グラフ

 

2005年からの10年間でほとんど変化がありません。20時台に帰宅するサラリーマンが一番多いですね。19時まで仕事をしてから会社を出るというのがサラリーマンの姿です。

 

 

次にサラリーマンの年収の推移を見てみましょう。これは男性のみのグラフです。

 

男性サラリーマンの年収推移グラフ

 

 

先程、帰宅時間のグラフと比較してみると、2005年には542.2万円だったのが2014年には514.4万円と下がっています。そして、2018年になってやっと3.3万円上がっています。

 

 

ということは、頑張って残業しても会社の業績次第で給料は下がっているということです。残業をするのは会社の業績、つまり売上を上げるためということなのですが、全く残業の効果はありません。

 

 

本当に残業が生産性をあげていないのでしょうか?

 

 

 

公益財団法人 日本生産性本部 が発表した資料によると、2017年の日本の時間当たり労働生産性(就業 1 時間当たり付加価値)は、47.5 ドル(4,733 円/購買力平価(PPP)換算)。

 

 

米国(72.0 ドル/7,169 円)の 3 分の 2 程度の水準に相当し、順位は OECD 加盟 36 カ国中 20 位だった。

 

 

主要先進 7 カ国でみると、データが取得可能な 1970 年以降、最下位の状況が続いている。

 

 

 

なんと日本の生産性は主要先進7カ国で最下位です。しかも、それが続いているということです。

 

 

なんのための残業なのでしょうか?これは上層部の怠慢です。役員がふんぞり返って自分の給料や待遇だけが維持されればいいと考えているのではないでしょうか?

 

 

そんな無能な上司のために家庭を犠牲にして働いた先に待ち受けているのは離婚や家庭内暴力ではないでしょうか?

 

 

子育ては母親だけではバランスの取れない子供が育ちます。父親には父親の役割があるのです。

 

 

父親の役割は、ただお金を稼いでくるだけでは決してありません。また、今は父親だけの稼ぎでは家庭を維持することが難しくなっています。

 

 

それだけに母親にも働いてもらわなければ家庭が成り立たないのです。それをわかっているからこそ妻にも働いてもらっているわけです。事実共働き家庭はどんどん増えています。

 

 

共働き世帯の推移グラフ

 

 

子育て真っ最中の父親が残業を口実に帰宅が遅くなると子供の才能を伸ばすことも難しくなってくるのです。それだけでなく家庭内が荒れてくるのです。

 

 

犯罪白書によると「キレる」子どもが増加している事が挙げられています。

 

 

 

「キレる子」について、国立教育政策研究所は2002年6月、親の不適切な育て方が大きな要因になっているとする調査結果を発表した。

 

 

この調査は、2001年に、首都圏の養護教諭や警察、児童相談所などを通じて、「キレる」状態の問題行動が報告された幼稚園児から高校生までの654人の家庭、学校環境を調べたものである。男女比は、男子が87.8%、女子が12.2%だった。

 

 

親の子どもに対する態度を見ると、76%の子どもの親に、過保護、過干渉、放任などの「不適切な養育態度」が見られた。そのうち最も多かったのが、「指示のし過ぎ」で19%、「過度の欲求」と「過干渉」がそれぞれ11%を占めた。

 

 

それとは逆の「放任」が15%、「過保護」が14%を占めており、同研究所は「両極端な育て方がキレる要因」としている。また、家庭の状態では、親の離婚や夫婦の不仲などで子どもが不安を感じ、「緊張状態」にあるケースが64%にのぼった。特に両親が離婚した家庭が25%を占め、父親不在(15%)、夫婦不仲(13%)とともに高かった。家庭内で暴力や体罰を受けた例は24%だった。 

 

 

 

幸せな家族を作るのは父親の仕事です。

 

 

残業をしていてもバリバリ働いているサラリーマンは少ないのではないでしょうか?上司がなかなか帰らないから仕方なく会社にいて仕事をしているふりをしている人も多いのではないでしょうか?

 

 

人間の集中力はゴールがあるからこそ継続することが出来るのです。5時までに仕上げなければいけないと思えば、時間を無駄にすることはできなくなります。

 

 

しかし、いつ終わるかわからないのであれば、集中力も出なくなり、脳も効率的に働かなくなります。それが生産性の低下に繋がっていることは証明されています。

 

 

残業に疲れるサラリーマン

 

 

脳が働いていないのに、いくら仕事してもアイデアは浮かばないし、効率が悪いのは当たり前です。

 

 

それでも、残業を続けるのは、上司に気に入られるためなのか、あるいは、遅くまで働いている自分に酔っているだけなのです。

 

 

そんな無駄な時間を浪費しているときに、赤ちゃんはどんどん成長しているのです。その成長期に父親が不在だとバランスの取れない子供へと育っていくのです。

 

 

たった3年間だけでも残業を止めましょう。

 

 

そして、早起き生活に変えていきましょう。例えば7時に起きていた平日を4時起床に変えてみましょう。

 

 

その3時間で家事や間接的な育児をするだけで母親の負担が減り、子供の父親に対する信頼感が驚異的に変わってきます。

 

 

そして、会社に行っても頭が朝から冴えているのでバリバリ仕事をこなすことが出来ます。同僚や上司があなたを見る目も変わっていきます。

 

 

バリバリ仕事をこなす男

 

 

そして、一日の仕事を、時間内をこなして成果を出しましょう。そして、定時になったら颯爽と帰宅しましょう。仕事に、やり甲斐と手応えが出てきますよ。

 

 

そして、帰宅したら家族みんなで御飯を食べて、お皿を洗って子供をお風呂に入れて、寝かしつけをしましょう。

 

 

妻が寝落ちしていた意味がわかります。そうすると、妻への感謝が湧いてくるでしょう。

 

 

そんな両親を見て育つ子供は、パパ大好きになります。そして、パパに憧れて、パパを見本に立派な大人に育ちますよ。

 

 

日本母親支援協会はあなたの育児を応援します。お聞きになりたいことがありましたら、こちらでご質問くださいね。