赤ちゃんは、何故ティッシュで遊ぶのか | 好奇心を満たせば育児は本当に楽になる

好奇心を満たせば育児は本当に楽になる

赤ちゃんは「好奇心」のかたまりです。その「好奇心」を満足させることが育児のコツ。あなたの育児が楽しくなります

ティッシュペーパーで遊ぶ赤ちゃん

 

こんにちは、日本母親支援協会の柴田です。今日は、赤ちゃんは、何故ティッシュで遊ぶのかというお話しです。

 

 

あなたの赤ちゃんも、あなたが目を離したすきにティッシュで遊んでいませんでしたか? 

 

 

どこからもってきたのか、どのようにしてもってきたのか、不思議ですよね。 

 

 

そして、箱の中からティッシュを全部引き出してキャッキャッと笑っている。 

 

 

「おもちゃは、他にも山ほどあるのに、どうしてティッシュなの?」 

 

 

お部屋の中には、ジィジバァバが買ってくれた余計な?おもちゃが山積みです。でも、そんなおもちゃで遊ぶのは、もらったときだけで、あとは、ポイッですよね。 

 

 

ジィジバァバが買ってくれた高価なキャラクターおもちゃよりも、ティッシュで遊んでいる時のほうが、断然楽しそうですよね。 

 

 

どうして、あなたから見れば、カラフルで楽しそうなおもちゃよりも、ただのティッシュの方に好奇心を向けるのでしょうか? 

 

 

赤ちゃんがティッシュで遊ぶ訳

 

 

赤ちゃんがティッシュで遊ぶのは、こんな理由があるのです。 

 

 

赤ちゃん用のおもちゃは、基本的に安全性や衛生面が重視されます。 

 

 

赤ちゃんは、なんでもお口に入れますよね。もっとも敏感なお口で確かめないと気が済まないのです。 

 

 

また、まだ「手加減」というものがわかりませんので、ぶんぶん振り回して、自分にぶつけてしまうことも多くあるのです。 

 

 

そのため、衛生面や安全性が優先され、「大人が手入れしやすい」「怪我をしづらい」といった大人の視線で考えられているのです。 

 

 

衛生面や安全性を考えて作ると、どうしてもどこか似通っていたり、素材や感触が制限されたりしてしまうのです。 

 

 

そこで好奇心の強い赤ちゃんは、「なにか、面白いものはないか」と常にあちこち部屋中を可愛いつぶらな瞳で探しています。 

 

 

ティッシュやビニール袋は、普段あまり触らせてくれませんから、その感触は非常に新鮮なのです。 

 

 

また、箱から引き出す時のこすれる音やビニールのガサガサ音が、胎内の血流音に似ているので、その点でも好奇心が引きつけられるのです。 

 

 

また、あなたがその光景を見て、ヒステリックに「やめて-!」とか「あーあ…」という反応を楽しんでいるということもあります。 

 

 

相手の反応を見て「遊ぶ」ことは、実は大人になってもよくあることですよね。それも脳が発達していることの証明なのです。

 

 

生後6ヶ月を過ぎると、おすわりが出来るようになります。今まで寝てばかりいた赤ちゃんが成長しておすわりが出来るようなると視界が変わります。

 

 

天井ばかり見ていた赤ちゃんが、おすわりをすることで三次元の世界が広がるのです。

 

 

天井とリビング

 

 

三次元の世界が広がると好奇心が一気に爆発してきます。そして、両手が自由に使えるようになります。そうすると、遊びの範囲や種類もどんどん広がっていくのです。

 

 

そして、ティッシュの箱を見つけると、まずは叩いてみます。そして、ひっくり返して裏を観察してみたり、投げてみたり、お口で噛んだり、舐めてみたりするでしょう。

 

 

そのうち、自然な現象としてティッシュを引っぱり出します。するとシュッシュッと音がします。「あれ?何だ、この音は?」「聞いたことがあるような音だぞ」と次のティッシュも引き出すのです。

 

 

その音はお腹の中で聞いていたママの血液の流れる音によく似ているのです。だから、なんだかお腹の中に戻ったような気持ちになるので、その音が続くようにティッシュをどんどん引き出すのです。

 

 

当然、次の行動はティッシュをお口に入れることです。でも、喉に詰まったら大変ですので、思わず「ダメダメ!」と言うかもしれません。

 

 

でも、赤ちゃんは悪いことはしていませんので、「ダメ」と言ってその行動を止めるのではなく、「ちょうだい」と声をかけて下さい。

 

 

せっかく自分に備わった体の機能を思う存分使って磨きをかけているのですから、その遊びを止めるのはもったいないです。

 

 

ママが「ちょうだい」と手をのばすと、赤ちゃんは「アイ」と言ってティッシュをくれるかもしれません。

 

 

そうすると、ママと一緒に遊べるのでティッシュを引き出してはママに「アイ」とくれるという遊びが続きます。可愛い赤ちゃんとの遊びは至福のひとときですよね。

 

 

でも、毎回ティッシュを出されるとちょっと困ってしまいますね。そんなときには、ティッシュの空き箱の中にハンカチを何枚か入れておくと良いですね。

 

 

ハンカチでなくても端切れ(ハギレ)でもいいです。それらを一枚一枚縫い合わせておくと、引っ張ると次のハンカチが出てきますので、赤ちゃんは喜んで引っ張る遊びができますし、全部出したら、また箱の中に入れれば何度も遊ぶことが出来ます。

 

 

ティッシュを引き出す音とハンカチを引き出す音、違う音を聞くことと、違う手触りを楽しむこと。ハンカチならお口に持っていっても安心です。いろいろな色のハンカチを使うと見た目も刺激されます。

 

 

聴覚と視覚と触覚…、五感を刺激する遊びとなります。その刺激が脳に送り込まれて脳がどんどん活性化していくのです。

 

 

ティッシュの遊びは、長くは続きません。すぐに飽きて次の遊びを探し始めるでしょう。ママもその時間を楽しんでくださいね。

 

 

日本母親支援協会はあなたの育児を応援します。お聞きになりたいことがありましたら、こちらでご質問くださいね。