赤ちゃんには赤ちゃん言葉(幼児語)を使わない | 好奇心を満たせば育児は本当に楽になる

好奇心を満たせば育児は本当に楽になる

赤ちゃんは「好奇心」のかたまりです。その「好奇心」を満足させることが育児のコツ。あなたの育児が楽しくなります

 

こんにちは、日本母親支援協会の柴田です。今日は赤ちゃん言葉についてのお話です。

 

 

可愛い赤ちゃんが喋りだすと、親は、ついつい真似をして「そうでちゅね」とか「まんまいっぱい食べましたか?」とか、自分が赤ちゃんに戻ったかのように赤ちゃん言葉を話し始めます^^;

 

 

まあ、その姿を見ているパートナーにとっては、可愛いし、幸せなひと時に写りますね。

 

 

でも、赤ちゃん言葉(幼児語)を話したほうが良いのかどうかは賛否両論があります。今回は、使ったほうが良いのか迷っているママからの相談をご紹介します。

 

 

 

…中略…

 

今回、柴田さんにご相談したい事は、幼児語についてです。

 

 

よく巷の育児書には「幼児語は使わない事!」というフレーズを見かけます。ママ友の間でも、「うちの子には幼児語を使わないから、言葉がまだでない」という話を聞きます。

 

 

ちなみに、我が家では、幼児語を擬音語?として使っています。例えば、犬がいたら「ワンワンだね〜 犬だよ!」電車が通ったら「ガタンゴトン、電車だよ!」といった感じです。

 

 

娘は1歳3ヶ月になりましたが、犬を含め動物は全て「ワンワ」、食べる物は「マンマ」。はっきりと分かるのは今のところこのくらいかな・・・と。

 

 

常に興味のある物には「ワンワー」というのが多いかな。。その他、宇宙語?のようなモニョモニョとした言葉を発してます。

 

 

そこで、柴田さんにお聞きしたいのは、幼児語はなんとなく使わない方がいいんだろうなぁとは思っていますが、その根拠は何なんでしょうか?

 

 

それから、言葉というのは、どういう形で教えていくのがいいのでしょうか?アドバイスをよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

○○さん おはようございます 柴田です。

 

…中略…

 

>ママ友の間でも、「うちの子には幼児語を使わないから、言葉がまだでない」という話を聞きます。

 

これは考え方を間違っていますね。

 

 

>例えば、犬がいたら「ワンワンだね〜 犬だよ!」電車が通ったら「ガタンゴトン、電車だよ!」といった感じです。

 

いいですね。

 

>その根拠は何なんでしょうか?それから、言葉というのは、どういう形で教えていくのがいいのでしょうか?

 

 

これはテキストに書いてありますよね。「この育児」の「赤ちゃんには大人の言葉を教えよう」という項目を読んで下さいね。

 

 

言葉を教えるという意識ではなく、絵本を読むことで、自然に言葉や文字に好奇心が出てきます。それプラス、漢字カードを使って、言葉や文字を教えてあげるということです。

 

 

 

ご相談者のママは、テキスト「この育児」もご購入していただいていますので、「読んで下さい」と言いましたが、このブログを読んで頂いている方にとっては「なんのこっちゃ?」となりますよね^^;

 

 

それでは、せっかくこのブログを読んで頂いている方に申し訳ないので「この育児」の該当ページを抜粋してご紹介します。テキスト「この育児」をお持ちの方はP.106-108を読んで下さい。

 

 

 

・意思表示

この時期からそろそろ自分の意志を現すようになってきます。

例えば、一通り「探検」が終わった赤ちゃんは、お腹が空いてきます。
そこで、いつものように離乳食を用意してあげると・・・。

(今日も美味しそうなご飯だぞ。いつもママは、ご飯のことを『まんま』といっているなぁ。あ~、お腹が空いた、早く食べさせてくれないかな?)

「まぁ~ま・・・」

その言葉を聞いたママが・・・

「まあ、すごい!まんまって言えたのね、偉いわねぇ」

と、喜んでご飯を口に運んでくれます。

そうすると、赤ちゃんは・・・

(そうか、この言葉を言えば、ママはご飯を食べさせてくれるんだな)
(それじゃ、あれとあれは、どう言ったらいいんだろ?)

と、「言葉」に対する「好奇心」が湧き出て来るのです。

このチャンスを逃す手はありません。どんどんモノの名前を教えてあげましょう。

手始めに、身近なモノの名前から始めましょう。
「ママ」 「パパ」

赤ちゃんの手をとって・・・ 「て」
足を持って・・・「あし」

ママの目を指さして・・・「め」
同じように・・・「くち」 「みみ」・・・

今度は赤ちゃんの耳などを触ってあげて・・・「みみ」 「くち」

その時、赤ちゃんは、ママの口元をじっと見ています。口が動いている、優しい顔で自分に声を掛けているということを理解しようとしているのです。

ゆっくりと、口を大きく開けて、教えてあげて下さいね。


・赤ちゃんには大人の言葉を教えよう

先ほど、僕は、「て」とか「め」という「大人の言葉」を使いました。それを読んでママは、「?」と思われたかも知れませんね。

「赤ちゃんだから『おてて』『おめめ』の方がいいんじゃないの?」と疑問に思われたのではないですか?

「赤ちゃんだから『赤ちゃん言葉』を教えるのが自然だ」と。

赤ちゃんが話す『赤ちゃん言葉』というのは、赤ちゃんの発声機能がまだ完成させていないので、正しい言葉を話したくても話せないからそういう言葉になるのです。

逆に言えば、「手」のことを「おてて」と教えていたとします。赤ちゃんは、自分の手のことを「おてて」と記憶します。しかし、ある程度大きくなってから、ママが「手を使ってね」と、その赤ちゃんに言ったとします。

赤ちゃんは「えっ?『手』ってなあに?」と混乱することになるのです。

そして、また一からモノの名前を覚えなくてはならなくなるのです。

生後六ヶ月までは「赤ちゃん言葉」でもいいのですが、月齢が上がってきて言葉を教えようというのなら、「大人の言葉」を教えてあげましょう。
 

 

 

ご理解いただけたでしょうか?ご相談者のママからは、こんなお返事が返ってきました。

 

 

 

先日の幼児語の件、ご返答ありがとうございました。○○です。

 

 

この育児・・のテキスト読み返しました!読んだはずなのに大事な部分をスルーしていました。。。ダメですね(> <)絵本を読む事、漢字カードの導入をしてみます!

 

 

 

赤ちゃんは毎日一生懸命学んでいます。言葉も、一日も早くママやパパのように話したいと頑張っているのです。

 

 

でも、赤ちゃん言葉(幼児語)になってしまうのは、まだお口の発達途上なので上手に話せないだけのことなのです。ですので、正しい言葉を教え続けることで頭の中で修正することが出来るのです。

 

 

例えば、犬を見て「わんわん」と言った時には「そうね。犬がいるね。あれはトイプードルという種類の犬だよ。可愛い犬だね」と正しい言葉を繰り返し教えてあげることが大切です。

 

 

 

これは、言葉を上手に話せるようになってからも言えることです。例えば「ママお水」と言われたとき、多くのママは「はい、お水」と言って与えます。

 

 

でも、それでは言葉の練習にはなりません。「ママお水」と言われた時には「のどが渇いたのね。そんな時には『ママ、のどが渇いたからお水が飲みたい。お水を下さい』って言うのよ」と教えてあげることです。

 

 

子供に教えるときは、どんなことでも一度には覚えてくれません。何度も何度も根気強く教え続けることです。

 

 

子供は真面目ですので、一生懸命学んでいます。今はできなくても頭の中では、毎日練習しているのです。イライラせずに笑顔で繰り返し教えてあげてくださいね。

 

 

子育ての期間は、苦しい時もありますが、あっという間に終わってしまうのも事実です。掛け替えのない素晴らしい育児という時間を楽しんで頂きたいですね。

 

 

せっかく天使があなたの所に舞い降りてきてくれたのです。育児で悩むのは、もったいないことです。

 

 

日本母親支援協会はあなたの育児を応援します。お聞きになりたいことがありましたら、こちらでご質問くださいね。

 


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