みなみ北海道でしか採れない体に良い海藻「がごめ昆布」安井肇北海道立工業地技術センター長のお話 | 真昆布|道南伝統食品協同組合@北海道函館

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商品と浜の食卓レシピ、そして、真昆布の郷の四季折々の情報をお届けします。

 

このブログでもたびたびご紹介している水溶性食物繊維が豊富で特に免疫細胞を活性化する「フコイダン」という成分が海藻の褐藻類の中でも「もずく」「メカブ」などと同様に多く含まれていて、実に「真昆布」の倍以上の含有量である海藻「がごめ昆布」

 

今年もまた、その養殖「がごめ昆布」を収穫する6月が近づいてきています。

 

ここ函館南茅部での昆布産業は、主体の養殖真昆布の水揚げが6月中旬の「早採り」からスタートし、7月中旬から「本採り」となり8月のお盆前後に収穫し終えるわけですが(7月には天然真昆布採取も行われます)、それに先駆けて6月の初旬から行われるのが養殖がごめ昆布の収穫です。

 

あと、もう2週間もすればといったところですが、また今年もその収穫の様子はこのブログでお伝えしてまいります。

 

そこで今回、その「がごめ昆布」について、海藻業界において「がごめ昆布」と言えばこの方と誰しもが名前をあげる安井 肇 北海道立工業技術センター長にお話を伺ってきました。

 

安井 肇 北海道立工業技術センター長

 

安井さんは、海藻研究40数年、近年では北海道大学大学院水産科学研究院が開発した通常の養殖がごめよりも生育期間が短く「フコイダン」の含有量も多い「北大ガゴメ」の生みの親とも言われ、現在は北海道立工業技術センター長ではありますが、それ以前は北海道大学の教授であり、現在もその功績から北海道大学の名誉教授でもあります。

 

その安井さんは、なぜ「昆布」(海藻)へ興味を持ったのか。

 

それは安井さんの出自にありました。

 

安井さんは京都府京都市のご出身。

 

幼少の頃より、

 

「お昆布(おこぶ)は大事なもの、一番大事なもの」

 

と教えられ、ご自宅では昆布は木の箱に入れられ大切に保管され、祖母からは「長寿のもと、健康のもと」とも教えられてきたそうで、けっこう京都の食文化には北海道由来の食材を使った料理があり、その中でも北海道産昆布は貴重なもので京都では贈り物にしても大変喜ばれるものだったそうです。

 

しかし、その昆布が乾燥・加工される前にはどのような形、色、植生環境なのか、わかる方が周りにはいなかったということが「昆布」(海藻)に対する興味の芽生えだったそうで、それから北海道大学への入学とともに水産学部で海藻と向き合う日々が始まったそうです。

 

やはり日本人にとっては「昆布」という海藻は体に良いものとして受け継がれてきた食文化なんですね。

 

そして、水産学部の院生のころから、ここ函館南茅部の海藻、漁師さんとのお付き合いが始まり、大きい海藻に興味があり、ここみなみ北海道でしか採れない海藻ということで「がごめ昆布」に着目し、細胞分裂などの研究から、その後、水産科学研究院の教授となってから、自治体からの要請や函館の中小企業同友会、商工会などの未利用海藻の活用研究や産学官協同プロジェクトの立ち上げに参加されるなど歩まれてきました。

 

 

「がごめ昆布」に選ばれしというか、このみなみ北海道の海に導かれた方だとお話を伺っていて思いました。

 

ここ南茅部で6月に水揚げされる養殖がごめ昆布は、水温など時期的にちょうど「フコイダン」の量がピークを迎えるときだそうです。

 

真昆布よりも高い水温に弱いがごめ昆布は、夏には枯れ始め、そうなると「フコイダン」の量も減ってくるそうですから。

 

「毎日食べてもらえれば健康になる」

 

やはり「がごめ昆布」に多く含まれる「フコイダン」は、免疫細胞を活性化すること、自然治癒力をサポートすることが分かっており、これからまだまだ研究が進めば、さまざまな病気に対する効能が期待できるかもしれないとのことでした。

 

今回は非常に勉強になるお話を伺えて感謝です。

 

安井 肇 北海道工業技術センター長、ありがとうございました。

 

「がごめ昆布」には「真昆布」同様、血圧の上昇を抑えたりコレステロール値を下げる効果がある多糖類の一種である「アルギン酸」も含まれていますから、日々のバランスの良い食生活に「がごめ昆布」を加えていただきたいですね。

 

そして、「真昆布」も。

 

安井さんのお話を聞いて家に帰ってから、冷凍庫に先日、沖で釣ってきた「マダラ」があったのを思い出し、翌日の夕食におかずを作ってみました。

 

 

マダラの切り身に片栗粉をまぶして油で揚げ、それにぬるま湯で戻してとろみが出た「きざみがごめ昆布」に麺つゆと醤油で味を調え餡にしたものを上からかけました。

 

上品な味わいに仕上がり、美味しかったですね。

 

当組合ではここ函館南茅部で水揚げされた最上級の函館真昆布、がごめ昆布を丹精込めて製品化し、みなさまにお届けいたします。

 

加工する製品は自然由来にこだわり、使用するお酢にもこだわり、日本伝統の健康的な食文化をはぐくむ取り組みをしています。

 

・お酢のこだわりのお話はこちら

 

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